宗像観光 〜神宿る島【計画編】〜

今回は梅雨時期ということで天気予報ではずっと雨、宗像は雨であればやめとこうと詳細の計画は後回しにしていたのですが、前日には曇りの予報となり、博多のホテルで直前にプランニングです。

神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群

かつては厳島なども神の島として上陸が禁止されていた時期もありましたが、未だに厳しく上陸が制限されている島「沖ノ島」。上陸には特別な許可が必要で、ジェンダーに対してセンシティブな時代において男性のみ、上陸前には島の前の海で全裸での禊(みそぎ)が必要という厳しさです。そして、そうした秩序に則って宗像大社の神職は、今でも10日交代で島に渡り沖津宮のお世話をしているということです。冬場の厳しさは相当でしょうね・・・

沖ノ島

沖ノ島は、本土から60kmの海上にある孤島で、古くから海上交通の道標(みちしるべ)とされ、4世紀後半からは海の安全と大陸との交流の成就を祈願する祭祀が執り行われるようになりました。現在に至るまでその古代祭祀の遺跡、変遷が手つかずで受け継がれているのは奇跡としか言いようがありません。祭祀での奉献品は、海の正倉院と言われるほどの量と質で、古代の文化交流の解明にもつながっており、8万点全てが国宝に指定されています。

日本最古の歴史書である古事記、日本書紀には、当地の豪族で祭祀を司っていた宗像氏が、沖津宮(沖ノ島)・中津宮(大島)・辺津宮(宗像)で 宗像三女神を祀っているとの記載があり、これらを合わせて宗像大社の成立となったようです。

行きたいところ

ということで、当然観光客は沖ノ島には渡れませんので、大島と本土を中心に巡ることになります。

大島

大島で行きたいところは、

  • 宗像大社中津宮
  • 宗像大社沖津宮遙拝所
  • 砲台跡(風車展望所)

大島の砲台跡は風光明媚な高台で、そんなところでお弁当を食べるといったのも非日常を感じる1つのアクティビティとなりそうです。

大島での移動はタクシーやレンタカーという手段もあるようですが、レンタルサイクルがお手軽で良さそうです。山道という考慮が必要ですが、港から中津宮、砲台跡を巡るのは距離としては8km程度ということでそれほど距離はありません。島での滞在時間は2時間程度見ておけば十分かというところです。

本土(辺津宮周辺)

そして本土側、辺津宮周辺では、

  • 宗像大社辺津宮
  • 神宝館
  • 世界遺産ガイダンス施設 海の道むなかた館
  • 新原・奴山古墳群

といったところでしょうか。本土側では、古墳群は若干離れた立地であり、今回は辺津宮、神宝館を必須として、残りは時間を見てという感じで考えます。8万点のお宝(の一部)が展示されている神宝館はどれだけ時間がかかるか読めませんので、先にフェリーなど時間的な制約が大きい大島をまわり、その後北九州への電車の時間に見つつ辺津宮周辺を見学するのが調整しやすいかと思います。

公共交通機関でのアクセス

大島へは、神湊港(こうのみなとこう)から宗像市が運営する大島渡船という航路で向かいます。所要時間は高速船で15分、フェリーで25分ということでそれほど距離はありませんが、1日7往復しかなくこの選択が難しいところです。

2021年7月当時は以下のスケジュールでした。公式な時刻表はこちらをご確認ください。

神湊 → 大島 大島 → 神湊
便 出発時間 便 出発時間
1 7:40 1 6:50
2 9:25 2 8:35
3 11:15 3 10:15
4 13:50 4 13:00
5 15:30 5 14:40
6 17:10 6 16:20
7 19:00 7 18:00

お昼を大島で食べるとすると、神湊 → 大島は第2便か第3便、大島 → 神湊は第4便か第5便あたりがいい感じでしょうか。神湊港までは、公共交通機関だと東郷駅前からバスで向かうことになります。タクシーだと3,000円前後と若干かかりますので、なるべくならバスを使いたいところです。

そしてそのバスの本数がまた少ない、訪れた日曜日は、東郷駅8:30発神(湊港8:55着)、9:06発(9:31着)、9:33発(9:52着)、10:27発(10:52着)。先のフェリーとの接続をちょっとは意識して欲しいところですがどれも微妙という・・・さらには博多駅からの鹿児島本線の本数もそれほど多くない・・・と、これは結構大変なパズルです。第2便のフェリーに合わせようとすると博多を7時台に出て、待ち時間もかなり長い。第3便であればまあ許容範囲の待ち時間ということで第3便を使うことにします。

大島からの戻りは、第5便でそのあと辺津宮を見て回るとなると門司港に着くのが相当遅くなってしまいそうです。翌日からお仕事ということでディナーはホテルで18時から予約しているので・・・などと考えると、第4便(現地13:00発 13:25着)で戻ってくるしかないかと。

となると、島で行動できる時間は1時間20分程度、目的の3箇所を回ることは出来そうですが島でのお弁当ランチはちょっと厳しいかと。情緒はないですが移動の待ち時間で食べることにします。

結果的に以下のスケジュールで、大島から戻ってからは臨機応変に対応することにします。

現地時間 スケジュール Remarks
9:00 博多駅着 駅弁探し 東筑軒「かしわ飯」狙い
9:28
9:57
博多駅発 JR鹿児島本線 快速
東郷駅着
 
  <駅弁でブランチ>  
10:27
10:52
東郷駅発 西鉄バス
神湊波止場着
 
11:15
11:40
神湊港発 大島渡船
大島港着
フェリー「おおしま」
  <大島観光>
・宗像大社沖津宮遙拝所
・砲台跡(風車展望所)
・宗像大社中津宮
 
13:00
13:25
大島港発 大島渡船
神湊港着
フェリー「おおしま」
13:50
14:58
神湊波止場 西鉄バス
宗像大社前
 
  <宗像大社観光>
・宗像大社辺津宮
・神宝館
海の道むなかた館は時間次第
  東郷駅へ タイミング合えばバス or タクシー
時間未定 東郷駅発 JR鹿児島本線
門司港駅
遅くとも18時までには到着要

まとめ

予報としては雨、雨であれば宗像観光はパスということで計画は後回しにしていたのですが、前日には曇りの予報となり、博多のホテルで直前にプランニングです。

公共交通機関が充実していない地域を巡るのはなかなか大変です。レンタカーが使える方はレンタカーを活用した方が楽でしょうね。私たちは、それも難しいので前半はなんとか公共交通機関で頑張って組み立てましたが、辺津宮周辺はどれだけ時間がかかるか分かりませんので、最後はタクシーもやむなし、臨機応変に対応することにします。

スケジュールの都合上、風光明媚な大島砲台跡でのお弁当ランチは実現できませんでしたが、まずは予報がハズれて雨が降らなそうということだけでもラッキーです。お弁当ランチを計画したのには時間の節約と共に北九州名物の「東筑軒のかしわ飯」を食べてみたいということで、博多駅で見つけられればそれ自体は試してみようと思います。ということでなんとか宗像観光プラン完成です。

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