田乃倉の隣接地には、山灯館、なな川という旅館がありますが、これら全て同じ系列になります。そして、敷地内で行き来可能、多くの施設は相互利用可能で大浴場(温泉)もその対象です。大浴場は以下の4つになります。

  • 田乃倉:源流の湯、近隣の湯(男女交代制)
  • 山灯館:姫泉の湯、狭霧の湯(男女交代制)

一方で、利用者は、

  • 田乃倉:全11室、全室に温泉、うち5室は客室露天風呂付
  • 山灯館:全13室、全室に温泉、うち6室は客室露天風呂付
  • なな川:全5室、全室に温泉・客室露天風呂付

ということで、部屋数はそれほど多くなく、また客室露天風呂付の部屋も多く、それらの場合は、部屋の露天風呂を優先するかと思います。ということで、実際の大浴場の利用者はかなり少ない印象です。結果的に3箇所(1箇所は覗いてみただけ)に行ってみましたがその間ほかのゲストとは全く遭遇しませんでした。

田乃倉温泉

温泉分析書を解読してみました。

  • 源泉名:田乃倉温泉
  • 泉温:52.1℃
  • 泉質:単純温泉(弱アルカリ性、低張性、高温泉)
  • pH値:8.3
  • 湧出量:測定せず(掘削 50m動力)
  • 知覚試験:無色・透明・無味・無臭
  • 適応症:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節のこわばり、うちみ、くじき、慢性消化器病、痔疾、冷え症、病後回復期、疲労回復、健康増進

草庵秋桜の温泉とは、直線距離で100mも離れていないので、泉温も泉質もほとんど変わらないです。適応症の書き方は、書き方だけの違いかと思いますが、こう細かく書いた方が色々効きそうな気もします。実質的にはそれほど違いはないのでしょうね。掘削の深さがだいぶ違うのはちょっと予想外でした。枯渇対策で取水場所を分けているのでしょうか。

田乃倉

田乃倉管理の2つの大浴場はそれぞれ当然ですが温泉で、露天風呂付き、源泉掛け流しということです。朝の5時に男女入れ替えになるので、夜と翌朝に入れば1泊の滞在で両方の温泉を楽しめます。

源流の湯

源泉の隣にあるのでこの名前でしょうかね。上の写真で行灯のところが入り口です。

洗面・脱衣所

洗面は2つで金鱗の湯の3つに比べて少ないです。とはいえ全然利用者がいないので洗面の数が問題になることは少ないかと思います。鍵付きのロッカーがありますがあまり情緒はありません。右側奥には飲用のウォーターサーバーとトイレがあります。

左にターンすると脱衣スペースとなっておりタオルも山盛りおかれています。部屋のを持って行かなくていいのは便利です。

内湯

洗い場は腰の高さまでの壁に囲まれており、中央のオブジェの両側に2箇所づつ合計4箇所あります、周囲を囲まれておりプライベート感が高く大浴場に慣れてない方でも落ち着ける空間かと思います。

洗い場の反対側には内湯があります。ここは建物自体が広く天井も高いため室内ですが開放的です。

露天風呂

そして露天風呂です。内湯と同等かそれ以上の広さ、半分は庇がありますので雨天でも直接は雨を受けずに入れます。源泉掛け流しで、ちょぼちょぼと波紋が立っているのも情緒があります。そして遠くに見えるあの山影は、由布岳ですね〜。

浸かっている視線からはちょっと確認できません。昼過ぎまでは降ったり止んだりの天気でしたが、15時過ぎからは薄日が差すくらいまで回復してきました、極楽です。

金鱗(きんりん)の湯

こちらは田乃倉の敷地の真ん中辺、客室がある建物の1階に作られています。

洗面・脱衣所

設備としては源流の湯と変わりません。洗面台は3つで源流の湯に比べると広めです。こちらもタオルのストックはいっぱい、鍵がかかるロッカーもあります。整理されており快適です。

内湯

こちらの内湯はかなり渋い感じです。桶と椅子はプラスチックですが、これが木製だったりするとさらに渋い雰囲気でしょうね。こちらは細長いスペースで、洗い場はオープンな感じで湯船と並行に5、6人分あったかと思います。

細長いからか内湯は2つに分かれており、熱湯と普通の2種類があるようです。熱湯にも入ってみましたが、そんなに違いは感じなかったですかね、夏のこの時期はどちらも熱い・・・窓枠の鄙びた感じも風情があります。朝の5時、オープンしたてのタイミングでは青と白の世界でした。

露天風呂

こちらの露天風呂は、建物、塀に囲まれておりそれほど開放感はないですがこちらの方が落ち着くとも言えます。庇の張り出しは小さめです。雨が降った時などは、中央から雨よけを広げられるようになっています。

内湯と同様こちらも、中央で区切られた感じですが、よく見るとお湯は繋がっていますので温度差はないかと思います。

場所によってはそれほど狭さを感じないです。

山灯館

山灯館にも2つの大浴場があり、宿泊客は相互に利用可能です。こちらの2つの湯は専用に作られた建物でそれぞれ隣接しています。こちらも田乃倉と同じ運用で、翌朝は男湯と女湯が入れ替わりますので翌朝は寝ぼけて間違えないように気をつけましょう。

妃泉の湯

洗面・脱衣所

最近リニューアルしたようで、特に洗面エリアは田乃倉の2つの浴場に比べて新しくスタイリッシュです。ドライヤーも田乃倉の方は共用のが1台置いてあるだけでしたが、こちらはパワフルなのが複数常設されておりバッティングしにくいかと思います。他の備品は田乃倉と同じっぽいですね。

内湯

こちらが洗い場と内湯です。壁の1面が石造りだったり全体的に新しい印象ですね。

露天の部分ですが、浴槽が一部外まで迫り出していて、ガラス扉が一部が開く感じになってそこから出入りする変わった作りです。露天の領域はそれほど広くない感じです。

まとめ

由布院の温泉地でかなり情緒のある温泉を堪能できました。立地としては、前日滞在した草庵秋桜から100mも離れておらず、泉質など温泉の特徴はほとんど同じではありますが、広々とした旅館で複数の温泉をゆっくり堪能できました。

田乃倉は、同じ系列の山灯館と相互利用が可能で、最大4箇所の温泉を楽しめます。源泉は同じですので、雰囲気の違いで選択すればいいかと思います。露天風呂を楽しみたい方は、田乃倉側の2つの温泉がおすすめです。源流の湯はオープンな空の広い露天風呂を、金鱗の湯は、鄙びた感じの内湯と塀に囲まれた露天風呂も面白いかと思います。山灯館側は露天はありません(姫泉の湯は一部外に張り出している部分はあり)が、新しさ、機能としては田乃倉よりも優れているので、その点重視の方はそちらが適しているかと思います。

いずれも貸切ではありませんが、部屋数は少なく客室露天風呂付が多いので、かなり空いていることは間違いなく、運が良ければ実質貸切になる可能性もかなり高いかと思います。かなり楽しめました。

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