旅亭田乃倉 軽めの「由布コース」は全然軽くない

田乃倉でのディナーは基本的に部屋食のようです。私たちが滞在したのは2階でしたが、階段が2つあって???と思っていましたが、これはおそらく食事を運ぶ中居さんがかち合わないように作られているんですね。

あらかじめチェックインの時に夕食の時間を相談して決めます。時間になると中居さんが準備を始めてくれます。その時も2部屋あると待機場所がありお互いにやりやすい感じです。

ダイニング

二間の部屋で、1部屋にはテーブル&椅子がセットアップされていますので基本的にはそちらでいただくことになります。足が痛くならないので快適かと思います。

由布コース

由布コースは通常より少なめの懐石コースということでしたが、メニューを見てびっくり、これで少なめとすると通常コースはどんなんだというくらいのボリュームです。食前酒は「梅酒 かち割り氷」が一杯ついてきます。お酒に弱い私(旦那)はこれだけで十分です。

前菜

非常に綺麗な盛り付けです。すだれの敷物が夏をイメージさせ涼しげでいいですね。

  • アスパラ青楓(右手奥)
  • 珍味にてみる貝と青芽芋の土佐ジュレ(左手奥)

今の時期に飾りでもよく使われる青楓ですがこちらは食べられます。

手前扇形のお皿には、

  • 太刀魚八幡巻
  • 子持ち海老
  • 子持ち昆布
  • 鮎一汐焼(ひとしお)
  • 関一先焼霜笹ずし(いさき)
  • 稚鮑旨煮
  • 焼もろこし真丈

と盛り沢山、そして盛り付けが美しいです。

吸い物

鼈(すっぽん)の白玉真丈 みぞれ仕立 天の川素麺 白髪葱

爬虫類は食べ慣れませんが、すっぽんは滋養強壮として特に西日本では古くから食べられているようです。上品な懐石で出てくるとは思いませんでした、広東料理のナマコに遭遇した時以来の衝撃を受けました。

それにしてもこちらも見た目が綺麗です。真ん中の白玉の周りには素麺が取り囲んでいます。その上にはじゅんさいが浮いてるようで、こちらは星座っぽいですね。

鼈真丈をいただきます。結構なボリュームでスッポンが入っていました。臭さはほとんど感じませんが、ただまあ独特の風味がありますね・・・栄養栄養・・・

素麺は、細いきゅうり?の輪っかに通されており手が込んでいます。持ち上げるとこんな感じ、これが天の川か!

色々と楽しめます。

向付

旬の地魚三種盛り あしらい一式

見た目に綺麗です。下に敷かれた氷も涼しげで夏にはいいですね。本日は天然鯛、カンパチ、紋甲イカということです。あしらいで、花穂(はなほ)、紅蓼(べにたで)といった薬味もついています。この青楓は食べられません。

イカのねっとり具合は秋桜の方が上でしたが、イカの種類の違いでしょうかね、どちらかというとサクッとした歯応え、味は美味しいです。鯛皮は松皮造で一手間がかかっています。コリコリの鯛と脂の乗ったカンパチで組み合わせもいいです。美味しくいただきました。

温物

粟餅の茶碗蒸し 菊花餡 田之倉の名物ということです。菊花餡は花びらが浮いてるように見えますね、粟餅の他にカニなども入っておりおいしい茶碗蒸しです。熱々で温度管理も完璧です。

強肴

いよいよメインです。特上おおいた和牛のしゃぶしゃぶになります。田乃倉は、現在、食肉卸小売を本業とする株式会社まるひで(本社:大分県大分市)が株主ということで、肉に関しては親会社から調達、相当気合が入っています。

おおいた和牛というのは、豊後牛の中でも「大分県内で最も長く肥育された黒毛和種の牛肉(但し雌牛の場合は未経産に限る)」という基準を満たした「おおいた豊後牛」の中で「肉質等級が4級以上(実質A4以上)」の肉ということです。豊後牛自体黒毛和種で、その中でも厳選された肉ということで、サシが非常に綺麗な肉でした。

ゆば、うすーい餅、水菜、椎茸も合わせて盛られてきます。このお餅はすぐ溶けちゃうので気をつけて下さいということでした。

つけダレは予めチェックインの時に希望を聞かれていました。ポン酢かゴマダレということでしたが、決めあぐねていると両方になりました。肉は4枚ありますが、何気に1枚1枚のサイズは思いのほか大きく、一口では食べきれないくらいのサイズです。存分に楽しめました。

続けて、冷やし鉢と油物が一緒に届きました。肉の後ということでお箸が交換されます。へえー、初めての経験です。

冷やし鉢

稲庭うどん はす芋 錦糸卵 ミニトマト

こちらガラスの器で涼しげです。はす芋って何???と思っていたら里芋種で茎の部分を食べる食材ということです。実際この茎は蓮根のように水の通り道があり、その蓮からきてるのかと思います。シャキシャキの食感が面白いです。そして大分名物の柚子胡椒が添えられておりいい香り&ぴりりとします。

よく混ぜて食べてくださいということでワイルドにいただきます。

油物

冠地鶏の挟み揚げ、海老おかきです。普通には出してこないですね。これらは衣に工夫を楽しむようにできていましたが、その分素材の味は感じにくく、まただいぶ満腹の状況でかなりヘビーでした。でも見た目は綺麗です。

食事・香の物

大分県産つや姫 赤だし 季節のお漬物 ゴールが見えてきました。こちらもご当地米で楽しみたいところですが、すでに満腹、お米は朝食で楽しむことにします。

水物

無花果ババロア 西瓜シャーベット メロン ピオーネ 最後のデザートも上品な盛り付けです。最後まで楽しめました。

まとめ

前日の秋桜が、見た目は素朴なのに味は絶品という感じだったのに比べ、こちら田乃倉は味はなかなか、見た目最強というどちらというと懐石としては王道?のアプローチかと思います。にしても見た目がすごい。

比較的リーズなプルなプランでしたが、部屋食で非日常を実感し易いです。過去部屋食の場合は、温度管理の点で残念なケースもありましたがこちらは完璧、部屋数の少ない宿でコントロールできているのかと思います。

二日連続の食事付きでの滞在でしたので、軽めの懐石コースでちょうどいいと思っていましたが全然軽くない、私(旦那)でギリ、私(嫁)は若干お残しせざるを得ないほどの量でした。そして、季節を感じられるメニュー、素材、盛り付けで真夏の時期の温泉ってどうなの?という疑問は完全に吹き飛びました。味の方もそれぞれ楽しめ、大変満足のディナーとなりました。

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