GHAディスカバリー(GHADiscovery) というホテルロイヤリティを知ってますか? Updated 2021

こちらの記事にあるように2017年くらいから日本ではほとんど利用者がいないと思われるGHAディスカバリー(Global Hotel Alliance Discovery)というロイヤリティプログラムを活用しています。2020年以降コロナで海外旅行に行く機会もなくなり、同プログラムの対応ホテルも国内には1つしかないということでほとんど活用する機会から遠ざかっていました。

2021年12月のある日、ふとこのGHA Discoveryのアイコンが色合いからも大きく変わっており、クリックしてみると大幅に仕様が変わっている!!!調査してみました。

https://www.discoveryloyalty.com

GHAディスカバリーの特徴

GHAディスカバリーの根幹の部分は大きく変わっていません。

人気のあるヒルトンのHHonorsやマリオットのBonvoyなどのロイヤリティプログラムは、単一のホテル運営会社で提供されているのに対しこのGHA Discoveryはそこまで大きくないホテル運営会社が複数集まって一つの共通プログラムを形成しています。名前のGHAはGlobal Hotel Allianceの略であり、Allianceであり、どちらかというと航空会社のアライアンスに近い感じです。

そのため、単一のプログラムでありながらホテル運営会社、ブランドの多様性が広く、ハイグレード路線からカジュアル路線まで幅広いラインナップで構成されています。また、運営会社も複数あるので、特定の地域で展開するブランドでは地域の特色のあるホスピタリティが期待できたりと、画一的なサービスがあまり好きではない私たちにとっては非常に魅力的なプログラムです。

参考までにロイヤリティープログラムの比較はこちらをどうぞ。

ホテルチェーン ロイヤリティプログラムの比較

会員特典

他のプログラム同様、会員は利用頻度によりランク付けが設定されています。ランクとしては、Update前は3段階でしたが、Updateによりシルバー、ゴールド、プラチナ、チタンの4段階に増えています。最上位は今までブラックでしたが、チタンという名称に変更されています。チタンは軽量の金属元素ですがプラチナより上位なの???というのは謎ですが、おそらくマリオットやマスターカードなどでも高級なランクのイメージとして使われているのでそれらに合わせた感じでしょうか。

獲得条件

そして、今までも非常に上位ランクを獲得しやすい設定でしたが、Update後においてもこのティア獲得に必要な条件は非常に低い設定です。ホテル系のロイヤリティで使われる宿泊数のクライテリアですと、プラチナで10泊、最上位のチタンで30泊です。ちなみにヒルトンの場合、アップグレードのベネフィットが得られるGHAのプラチナに相当する「ゴールド」に必要な宿泊数は40泊です。最上位「ダイヤモンド」に至っては60泊です。いかにこのGHAディスカバリーの条件が甘いかお分かりでしょうか。

そして、さらには他の条件でも上位ティア獲得が可能です。異なるブランド2つ、もしくは3つに滞在するだけでプラチナ、チタンティアが得られるということです。これは、本プログラムがアライアンスの形態をとっており、参加ブランドそれぞれの顧客をお互いに送客することで、お互いに新規顧客を増やしたいという思惑から来ているのだと思いますが、めちゃくちゃ条件が甘いです。

私たちはいろいろなブランドを積極的に使いたい派ですのでこの条件は楽勝ですね。これは場合によっては1回の旅行でも上位ティア獲得も夢ではありません。例えば、この旅「2018年5月 北京・天津・名古屋の旅」に行くと1発でチタンティア獲得です。こちら「2019年11月 香港・深セン上海蟹の旅」ではプラチナティア獲得です。

シルバー
ゴールド プラチナ チタン
条件 入会 2滞在
$1,000費消
10泊
$5,000費消
2ブランド滞在
30泊
$15,000費消
3ブランド滞在

ベネフィット

上位ティア獲得の条件は非常に楽勝ということで、、、さては大したメリットはないんじゃないの???と思いきや、ベネフィットは以下の通りでヒルトンオナーズ、ボンヴォイに引けを取りません。

シルバー ゴールド プラチナ チタン
メンバーレート
限定オファー
Discovery$(D$)の利用
Discovery$(D$)の獲得 ● 4% ● 5% ● 6% ● 7%
Wifi無料
エクスペリエンス
ローカルオファー
ウェルカムアメニティ
48時間前までの予約で部屋保証
アーリーチェックイン ● 11am
レイトチェックアウト ● 3pm ● 4pm
ルームアップグレード ● Double
ステータスシェア
追加ブランドベネフィット

10泊もしくは2ブランド滞在で得られるプラチナティアでも、部屋のアップグレード午後3時までのレイトチェックアウトのベネフィットが得られます。最上位のチタンでは相変わらず「2カテゴリーアップグレード!」これは他ではあまり見たことがないです。レイトチェックアウトの時間がプラチナに比べ1時間増え、アーリーチェックインも可能になりますが、もともとはそれぞれ午後18時まで、朝9時からでしたのでこちらは若干改悪です。結構活用できていただけに残念・・・

会員特典は以下を参照下さい。

https://www.discoveryloyalty.com/Membership-Benefits

日本語での説明は、加盟ホテルの1つであるアウトリガーのサイトが、翻訳がぐちゃぐちゃですが多少は参考になります。

https://jp.outrigger.com/discovery-program/member-benefits

エクスペリエンス(Experience)

多くのロイヤリティプログラムはポイントなどで会員のキャッシュアウト削減の方向でのベネフィットを提供しています。対して、このGHAでは今までキャッシュアウトを減らす方向ではなく、Local Experienceという名前で滞在したブランド数ごとにAwardが獲得でき、そのAwardで「体験」としてホテルでの食事、SPA、送迎サービス、現地ツアーなどを提供していました。これは、当たりの「体験」の場合には結構なベネフィットにつながりなかなか面白かったのですが、この仕組みは無くなってしまいました。(あまり利用者のモチベーションにならなかったんですかね。結果的に本UpdateではD$というポイント制度が導入され、一般的なロイヤリティプログラムと同じ方向になってしまいました。)

そして、今まで無償で提供していたそのLocal Experienceは有償で「エクスペリエンス」という名前で全ての会員に対して提供する形に変更されています。価格はピンキリでまだ出揃っていない感じですので、今後お得なのかどうかは評価してみたいと思います。

Discovery$(D$)

今回のアップデートでD$というポイント制度が導入されました。支払い時に1 Discovery Doller(D$) = 1 USDの価値としてキャッシュアウト削減に使えるポイントですね。GHAはヨーロッパ中心の展開、本拠地もドバイとアメリカにはあまり強くないですが通貨としてはアメリカドルを基準としています。ユーロにしてほしかったところです。

D$の獲得に関しては、上位ティアに行くほど獲得量は増え、シルバーで4%、最上位のチタンで7%ということです。これだけの還元率であればそれなりに効果はありそうですね。

ステータスシェア

これも今回のアップデートで新たに設けられたベネフィットで最上位のチタン会員のみに提供されます。チタン会員は、1暦年に1人、チタンティアを友達や家族にプレゼントできるということです。この時のように2世帯で2部屋手配する旅行の時など、2部屋ともダブルアップグレードできるようになるので効果はそれなりにあります。(ハワイはそもそもunavailableでしたが・・・)

やはりまずは、上位ティアも獲得しやすく、それを紹介してもらって、知名度アップ、ファンを増やしたいということなのでしょうね。

参加ブランド・ホテル

さて、それではどんなホテルがこのプログラムに参加しているのか・・・ヒルトン、シェラトン、マリオットなど誰でも知っているブランドは、、、ないですね。ただ、名前が売れていることと優れているという部分は一致するものでもない(というか何気にすごいホテルブランドも多い)のでそこはあまり重要ではないかとも思います。「誰でも知っているハイグレードホテルに滞在して自慢したい」と言うニーズには適してないというのは事実かもしれません。

GHAの参加ブランドとしては、知名度はそれほど高くないかもしれませんが、以下のようなブランドがあります。

ケンピンスキー (Kempinski)

ドイツを本拠地とするホテル運営会社で全世界で70強のホテルを運営しています。主にヨーロッパでの展開ですが、最近では特に中国に力を入れています。個人的な感覚ですが、グレードとしてはヒルトン、マリオットと比較するとそれらよりちょっと高め、それぞれのグループでのブランドとしては、コンラッド、JWマリオットあたりに相当する感じでしょうか。

私たちは、トルコ・イスタンブールのチュラーンパレスケンピンスキーなどに滞在していますが、ボスポラス海峡を望む最高のロケーションでした。


チュラーンパレスケンピンスキー

アウトリガー (Outrigger)

アウトリガーは、日本人がよく行くハワイ、グアムにあり知っている方も多いかと思います。ハワイを起点にオセアニア、インド洋に10のリゾートホテルを展開しています。ヒルトンやシェラトンと同等か若干カジュアルなポジションの印象です。

ハワイでは、貴重なワイキキビーチのビーチフロントに2つのホテルを持っています。そのうちの一つアウトリガーリーフワイキキビーチリゾートです。間口は狭いですけど貴重な立地です。


アウトリガーリーフワイキキビーチリゾート

アナンタラ (Anantara)

Anantaraはタイを本拠地として世界に42のホテル&リゾートを展開しています。いずれも優雅でリゾート感が最高です。

バンコクのアナンタラサイアムは、高層ビル街であるサイアムのど真ん中にも関わらず、広い敷地に優雅な棟配置、ロビーラウンジで提供されるアフタヌーンティーが最高でした。


アナンタラサイアムバンコク

Sun International

日本で知っている人はほとんどいない運営会社かと思います。当ブログで国別の記事数は日本の次に多いのは南アフリカですが、その南アフリカで活躍しているホテル運営会社です。2019年にテーブルベイホテルに滞在しましたが、そのホテルを含む15のホテルを運営しています。私たちが滞在した時にはまだGHAには参加していませんでしたが、もし次にテーブルベイに滞在する機会があれば、ダブルアップグレードが得られるというのは魅力です。また行きたい・・・

GHAはアフリカのカバレッジがかなり低かったのですが、これで多少増強された感じです。

テーブルベイホテル

他にも計34ブランド

他にも以下のようなバリエーション豊かなブランドが参加しています。

  • パンパシフィック : シンガポールを中心に環太平洋で展開しているチェーンで一時期日本にも展開していましたが、今は自社プロパティは持っていません。
  • リーラ : インドの高級ホテルチェーンです。ハードシップが高めの国ですのでホテルくらいはブルジョアな感じを味わってみたいものです。
  • コリンシア : マルタの貴族が始めたホテルチェーンです。かなり拘りが感じられ、ヨーロッパ、北アフリカで10弱のホテルを展開しています。
  • ルンガルノコレクション:名前が違うので分かりにくいですがイタリアでフェラガモが運営するホテルチェーンです。アメニティは全てフェラガモです。
  • カペラ:知名度は低いですが2018年にアメリカのトランプ大統領と北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長による史上初の米朝首脳会議が行われたのがシンガポールのカペラホテルです。

と、地域に密着した個性的なホテルブランドが参加しており、バリエーション豊富でありながら、同一のロイヤリティプログラムでベネフィットが得られるというのは他にない特徴かと思います。

参加プランドの詳細は以下をご覧ください。5つ以上のブランドを知っている方はホテルマニアを自称してもいいかもしれません。

https://www.ghadiscovery.com/our-brands

2017年から活用してきていますが何気に入れ替わりは激しいです。かつては、トルコのリクソス(Rixos)や、インドネシアのアリラ(Alila)などのリゾートホテルなども参加していましたが、いつのまにかいなくなっていました。一方で、スコータイ(Sukhothai)やフォション(Fauchon)が参加しており、35ブランド程度は維持しています。

地域展開

ブランド数は2021年12月現在で34で他プログラムに対して多いですが、プロパティ数(ホテル数)自体は500とそれほど大きくはありません。ちなみにプロパティ数(ホテル数)としては、マリオットが7,500で最大 > ヒルトン 6,200 > インターコンチネンタル 6,000程度 > ハイアットが1,200といった具合です。ハイアットは日本での知名度は非常に高いですが何気にプロパティ数は少ないですね。

500のホテルの分布はこんな感じです。残念ながらマリオットやヒルトンのように大体どこの都市にでも見つかるというレベルまでは充実していません。

地域別のホテル数としては、中東が過剰なくらいに充実、東南アジア、中国も選択に困らない程度には充実しています。ヨーロッパは場所によっては若干手薄、南米は今後是非充実させてほしいところです。

日本に関しては、2017年に活用し始めたときには1件もありませんでしたが、2021年12月現在東京に1件、京都のフォションホテルもブランドとしては参加するはずなんですがなかなか入ってこないです、コロナの影響で訪日外国人がいないので保留にしてるんでしょうか。

日本の参加ホテル

セルリアンタワー東急ホテル(東京)

非常に複雑というかなんというか、、、

セルリアンタワー東急ホテルですが、名前の通り東急ホテルズのフラッグシップホテルで渋谷から徒歩5分の5つ星ホテルです。東急ホテルズは今までパンパシフィックホテルと提携関係があったようで、みなとみらいの「横浜ベイホテル東急」は、かつては「パンパシフィックホテル横浜」として運営されていました。現在はこのセルリアンタワー東急ホテルだけパンパシフィックとのパートナーホテルとなっておりパンパシフィックブランドでの参加となっています。

これも縁、東急ホテルズ全体としての加盟も考えてほしい所ですが、東急ホテルズとしてはiPreferに参加しているので無理ですね。という絡み合った状況です。


セルリアンタワー東急ホテル

https://www.discoveryloyalty.com/Pan-Pacific/Cerulean-Tower-Tokyu-Hotel-A-Pan-Pacific-Partner-Hotel/

そうした経緯もあり、残念ながらホテルのサイトには、パンパシフィックのパートナーホテルである旨もGHA Discoveryの文言も見当たりません。2021年4月にGHA Discovery会員としての潜入調査を実施してきました。パートナーホテルという位置付けでありながら、ベネフィットはかなり徹底されており満足いく滞在でした。

喧騒の街のオアシス セルリアンタワー東急ホテル, A Pan Pacific Partner Hotel

まとめ

GHAディスカバリーは複数の企業、ホテルブランドをまたがったアライアンス形式のロイヤリティプログラムで、アライアンスの形とることで顧客を集めるための一定のプロパティ数を確保しています。

ブランドは35あり、バリエーション豊富です。地域としては、東南アジア、中国であればそこそこ豊富、ヨーロッパ、北米、オセアニアもまあまあ、南米は弱いです。

宿泊数によりティア(ランク)が決定され、10泊以上でプラチナ、30泊以上でチタンランク、さらにはアライアンスの中でブランド間での送客を計るためによりブランド数といった簡単な条件(2、3ブランドでOK!)もあり、難易度は他のプログラムに比べて低めです。一方で、一番上のチタンでは2ランクアップグレードなどは他に見ないようなベネフィットもあり効果は大きいです。

今のとこ日本のプロパティは、セルリアンタワー東急ホテルがパンパシフィックのパートナーホテルとして、フォションホテル京都が参画するはずなのですがまだラインナップには入っていないという状態で、日本国内では使いにくいですが、海外においてはそれなりに活用価値は高いと思います。コロナ禍が去った後にいかがでしょうか?

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