GHAディスカバリー総括 2018 〜還元率は140%相当!!〜

日本では誰も知らないGHAディスカバリーというホテルのロイヤリティプログラムを活用していますが、2018年の実績評価を行いたいと思います。2017年に業務出張で、知らないうちにブラックティアになった状態から、本格的に活用しました。

GHAディスカバリー復習

GHAとは、Global Hotel Allianceの略で、名前の通り35のホテルブランド(2019年3月現在、変動します)が提携して(アライアンスを組んで)一つのロイヤリティプログラムを形成しています。ヒルトンや、マリオットなど単一の企業によるロイヤリティプログラムは、どこでも一定の品質が保証される一方、空気感が同じで多少退屈な印象を受けます。その点、このGHAは、複数のホテル運営会社ですので、それぞれに味があり、個性が感じられます。この形式、特定の企業、プログラムに忠誠心の低い?私たちにはぴったりとも言えます。1年使ってみて効果のほどはいかに。。。

GHAのルール、ベネフィットはこちらにまとめていますのでご覧ください。

2018年総括

2018年は以下の宿泊となっています。

2018年GW 北京・天津の旅 → 北京1泊、天津2泊、北京2泊
2018年9月 タイ・エジプト・トルコ旅【更新中】 → バンコク2泊、カイロ3泊、イスタンブール3泊

という実際の宿泊数としては合計13泊でした。天津2泊と北京2泊の計4泊が、5月のダブルナイトキャンペーンで宿泊クレジットとしては倍の8泊分となり宿泊クレジットは合計17泊でした。

アップグレード

ベネフィット金額の算出は以下のルールとします。

  • ルームチャージ差額(サービスチャージ、税等含む)
  • 予約レートは実績値(返金可レートの場合もあり)
  • アップグレードの想定レートは調べた時の最安値(ただし常にチェックしている訳ではないのでより安いレートが提示されている可能性もあり

中国、タイ・カイロ・トルコ周遊の2つの旅行で計7つのホテルに宿泊し、何れのホテルでもアップグレードを受けられました。ベネフィットのルール上「Upon Aveilability(可能であれば)」という条件が付いているにも拘らずしっかりと徹底されている印象です。それぞれのベネフィットは以下の通りです。

ホテル 泊数 部屋(予約 → アップグレード) 価格/泊
マルコポーロ北京 1 Superior Room
→ Superior Suite?
12,500
→ 35,000
パンパシフィック天津 2 Club Floor King City View
→ Club Floor Suite
15,000
→ 25,000
北京ホテルNUO 2 Premier Chang An Room
→ Heritage Studio
25,000
→ 48,000
アナンタラサイアム 2 Premire Room
→ Junior Suite
22,000
→ 32,000
ロイヤルマキシムパレス
ケンピンスキー
1 Royal Club Room
→ Palace Suite?
26,000
→ 48,000
ケンピンスキーナイル 2 Nile Deluxe Room
→ Nile Junior Suite
21,000
→ 37,000
チュラーンパレス
ケンピンスキー
3 Superior Bosphorus View
→ Grand Deluxe Bosphorus View
50,000
→ 111,000
 合計 13 354,500
→ 700,000
 1泊あたり平均 27,300
→ 53,800

宿泊代として総額354,500円の支払いに対して、獲得バリューは700,000円相当ということで、345,500円のベネフィットでした。ブラックティアの2カテゴリーアップグレードということで、スイートルームへのアップグレードが多かったのと、チュラーンパレスは基本価格が高く、スイートではないですが10万越えのプレミアムルームにアップグレードされたという点が要因です。

ケンピンスキーナイルのNile Junior Suite

アーリーチェックイン/レイトチェックアウト

ベネフィット金額の算出は以下のルールとします。

  • レイトチェックアウト:
    ルームチャージの50%の価値とします。
    レイトチェックアウトは、チュラーンパレスにリクエストした際、当初ブラックメンバーであることが見逃され規定料金の案内がありました。それによると ↓とのことで、まあ18:00で50%の価値として計算します。


    Late check-out after 12 pm:
    * % 25 of the paid room rate until 15:00
    * % 50 of the paid room rate until 17:00
    * % 100 of the paid room rate after 17:00

  • アーリーチェックイン:
    ルームチャージの25%で計算します。

9月のタイ・エジプト・トルコ旅にて、2つのホテル(バンコク、イスタンブール)でレイトチェックアウトを、1つのホテル(カイロ)でアーリーチェックインが認められました。

ホテル 部屋 価格/泊 アーリーチェックイン(25%) レイトチェックアウト(50%)
アナンタラサイアム Junior Suite 32,000 16,000
ロイヤルマキシムパレス
ケンピンスキー
Palace Suite? 48,000 12,000
チュラーンパレス
ケンピンスキー
Grand Deluxe
Bosphorus View
111,000 55,500
 合計 83,500

夕方18:00までのレイトチェックアウトは、オーバーナイトフライトに合わせ計2回活用させてもらいましたが、当日の慌ただしさが緩和でき大変有意義でした。

通常夜出発の日は、外出前に荷物をパッキングして、ホテルに預けて、観光が終わった後にホテルにピックアップ、必要に応じて荷物の入れ替え、可能であれば空港でシャワー浴びて…と忙しくなりがちですが、普通に観光して15時ごろに戻ってパッキングしても十分、またシャワーもホテルで浴びてしまえば夜のオーバーナイトフライトに準備万端ということで行動に余裕も生まれます。バンコクでは、ラウンジも使わせてもらえました。私たちのようにオーバーナイトフライト好きの方は活用価値が高いですね。

アーリーチェックインも朝着後に、一旦体制を整えられるのはありがたかったです。ロイヤルマキシムケンピンスキー は、朝食もどうぞということで、機内食でお腹は減っていませんでしたがついつい頂いてしまいました (*^-^*)

この価格の妥当性ですが、チュラーンパレスはちょっと有償だったら頼まないですかね、というかそもそもアップグレードだったから泊まれたものの自腹で100,000円は払えないですね。

2013年のインド旅行の際、同じくオーバーナイトフライトで、町中で時間を潰すのはしんどそうだったので、居場所確保のために20:00までのレイトチェックアウトを滞在レートの50%でお願いしたことがありますが、今思えばなかなかの好条件でしたね。

ロイヤルマキシムの朝食

ローカルエクスペリエンス (現地の体験)

ベネフィット金額の算出は以下のルールとします。

  • 価格設定があるものはその金額、ないものは想定価格

2017年に業務出張で獲得した1つを中国旅で利用しました。また、中国旅で獲得した3つと、2018年の業務出張で獲得した1つの計4つのエクスペリエンスを9月のタイ・エジプト・トルコ旅で使用しました。

ホテル ローカルエクスペリエンス 金額価値
パンパシフィック天津 Complimentary set menu dinner for 2
海天楼(中華)ディナー(2人)
https://www.discoveryloyalty.com/Pan-Pacific/Pan-Pacific-Tianjin/Complimentary-set-menu-dinner-for-2-at-Hai-Tien-Lo/
(10,000)
アナンタラサイアム Siam 2482 Signature Massage
スパコース90min(2人)
https://www.discoveryloyalty.com/Anantara/Anantara-Siam-Bangkok-Hotel/Siam-2482-Signature-Massage-Journey-for-Two/
20,000
アナンタラリバーサイド Manohra Dinner Cruise for Two
チャオプラヤディナークルーズ(2人)
https://www.discoveryloyalty.com/Anantara/Anantara-Riverside-Bangkok-Resort/Manohra-Cruises-Dinner-for-Two/
15,000
ロイヤルマキシムパレス
ケンピンスキー
The Ancient Wonder of The World
ピラミッド&スフィンクスツアー(2人)
なくなった…
(8,000)
チュラーンパレス
ケンピンスキー
Dine like Sultans
Tugra Restaurantディナー(2人)
https://www.discoveryloyalty.com/Kempinski/Ciragan-Palace-Kempinski-Istanbul/Dine-like-Sultans/
(15,000)
合計
平均
68,000
13,600

金額に()が付いているのは想定価格です。合計で68,000円程度、平均すると14,000円弱といった感じでしょうか。プラチナの場合は、もうちょっと少ない金額ですかね、半分とみると7,000円程度かと。多分このプログラムを設計したのはケンピンスキーですのでユーロ建て、目安は、ブラック、プラチナそれぞれEUR 100、EUR50といったところでしょうか。

私たちの「体験」の選択傾向としては、やはり食事に惹かれることが多かったです。はじめて使ったパンパシフィック天津でのディナー、5つ経験した後で評価するとなかなか良かったです。

ロイヤルマキシムパレスは、誰もこのローカルエクスペリエンスを使ったことがなかったようで、メールでのやり取りでも全く通じず、現地でコンシェルジュと直接会話してようやくこうしたものがあるということを認識したようでした。その後確認したらラインナップからなくなってました・・・

プラチナティア以上であれば毎年、加盟ブランドのホテルに滞在すれば、確実にこのベネフィットの権利は獲得できます。旅行スタイルによりますが、いろいろなブランドを試したい方には相性が良いと思います。ただ付与されるまでに1か月程度掛かりますので獲得してすぐに利用はできません。獲得、ご利用は計画的に、、、

まとめ

GHAディスカバリーを活用した2018年、まとめると獲得付加価値は以下の通りとなりました。

  • アップグレード 345,500円
  • アーリーチェックイン/レイトチェックアウト 83,500円
  • ローカルエクスペリエンス 68,000円

ベネフィットとしてトータルで497,000円の獲得付加価値となりました。これら滞在での支払いは総額354,500円ですので、比率でみると+140%となります。

かなり積極的に活用したこともあり、想定以上に効果が大きかった印象です。実際の体感としてもすばらしく、ただ毎回すばらしいとそれが普通になり今後の感覚に悪影響を与えそうです。

実際、中国から戻った名古屋の第一ホテルで、感覚がマヒした私(嫁)がなんでこっちじゃないのか?と広い部屋を指さしているの図・・・

このGHAディスカバリーは、ポイントでのリワード宿泊やキャッシュバックがありませんのでコスト削減方向での効果は得られませんが、投下した金額以上の価値を得られるという面では、工夫次第によって効果絶大と言えます。

私たちは、GWの中国、9月のバンコク・カイロ・イスタンブールの2つの旅行で、ローカルエクスペリエンスを稼ぐためにブランドを分けて滞在し、結果的にマルコポーロ、パンパシフィック、NUO、アナンタラ、ケンピンスキーの5つのブランドに滞在しました。今までは、ヒルトンHhonors、スターウッズspg(現Marriott Bonvoy)が中心でいずれも初めて利用したブランドでしたが、総じて、遜色ないバリエーション、品質かと思います。今後の旅行時も選択肢になりうるでしょう。こうしたブランドの浸透が、あまり知名度の高くないブランドを抱えるGHAの狙いなのでしょう。

利用者側のメリットも大きく、なかなかバランスのとれたプログラムだと思います。いかがでしょうか?

にほんブログ村 小遣いブログ マイレージへ

関連記事

翌年の2019年もどっぷり使いました。GHAディスカバリー総括 2019

最新情報をチェックしよう!