厳島神社

もともと宮島(厳島)は神の住む島として禁足地とされていたようです(今でも沖ノ島など同様の風習が残っています)。社伝としては593年から記録があるようですが、公的な文献としては811年から、いずれにせよ十分長い歴史がある神社です。ここまで有名になったのは、平清盛との関係により平家一門の参詣を受けたことからでしょうか。すでに当時から現在とほぼ同等の社殿を備えていたということです。その後も時代により、栄えたり、衰退したりしますが、秀吉なども今の豊国神社(千畳敷)の造営に携わったりキーパーソンが関与しています。

社殿は、本殿・祓殿、客神社の本殿・祓殿、東西回廊の6棟が国宝に、11棟、3基が重要文化財に指定されているとこのことです。1996年にユネスコの世界文化遺産にも登録されています。

厳島神社が独特なのははやり本社が海上にあるということです。潮の満ち引きにより見え方が異なるので、参拝・見学の時間を決めるのに考慮するといいかと思います。潮位はここで調べられます。潮位が100cm以下だと鳥居まで歩いて行け、逆に250cm以上だと厳島神社が海に浮いて見えるということです。

https://www.miyajima.or.jp/sio/sio01.html

私たちが訪れた10月25日の場合は、午前中の11時が最大の引き潮で128cm、夕方の18時が最大の満ち潮で300cmでした。ということで、あなご飯を食べた昼過ぎ(13時くらい、166cm位)と、夕方トワイライトのタイミング1700前後の2回訪れることにしました。入場は昼過ぎのみでしたが、今思えば夕方も入ればよかった・・・

大鳥居(重要文化財)

表参道から向かうと斜め右前方に大鳥居が見えてきます。すでにフェリーから見ていますが、絶賛工事中、完了時期もまだ公表されていません。ここでも神の使いが邪魔しにきました。

大鳥居は海中に基礎を組んでいるわけではなく自重のみで自立しているということです。今回はその姿をはっきり見ることができませんでしたので、また見に来る必要があります・・・

本社・摂社及び付随社殿

厳島神社の中心となる社(群)です。海上に建築されていることもあり回廊などで繋がっており大きな1つの建物に見えますが建造物としては複数に分かれています。国宝に指定されている本社本殿、本社祓殿、摂社の本殿、祓殿、それらをつなぐ東回廊、西回廊、重要文化財である能舞台、長橋、反橋などですが、素人としては境界がどこなのか把握が難しいです。

下の写真は、手前側から本社祓殿の附設物件で超有名な「平舞台」とその両側の「左右門客神社本殿」「左右楽房」です。平舞台、高舞台の奥の大型の建物が祓殿、さらに奥が本殿です。その両サイドは「東西回廊」です。

まずは、入場して、、、東回廊(国宝)の一部は修繕工事中です。朱が鮮やか、しめ縄も新しいです。

コの字型の東回廊の奥まった部分から東回廊の本殿より(国宝)、(祓殿平舞台附設の)右楽房(国宝)と大鳥居(重要文化財、工事中)の眺めです、ゴージャス。どちらかというと引き潮よりも満ち潮の状態を見たかったですが、こればかりは訪れる時期、時間次第です。

この東回廊と反対側にある西回廊と合わせ、6つの国宝指定のうち回廊が2つを占めるということでかなり評価されていることが分かります。確かに綺麗で、釣灯籠など特徴的ではありますが、素人目にはそれほど複雑な建築物にも見えません。海の満ち引きや大潮に耐えるような独特な構造が評価されてのことのでしょうか。

平舞台からの高舞台越しの祓殿(国宝)です。屋根の反りが美しいです。さすが厳島神社、コロナ禍でもかなりの人出です。人の少ない厳かな雰囲気を求めるためには早朝か夕方以降に訪れるのがいいようです。

西回廊(国宝)は能舞台+橋掛(いずれも重要文化財)を回り込むように作られています。今回訪れた時間帯は引き潮のタイミングのため地面が見えていますが満ち潮の時はここは水で覆われます。その姿は独特でしょうね。能の奉納時はこの回廊から見学できるんでしょうか。

反対側には反橋(重要文化財)がよく見えます。これは午前中に見た錦帯橋のように階段にはなっていないので実際渡るのは超危険ですね、特に雨の時は考えただけでも恐ろしい・・・

錦帯橋はこちら

岩国半日観光 〜錦帯橋周辺〜

たまたま人がいなくなったタイミングもありました。正面の焦茶の建物は、能舞台附設の能楽屋(重要文化財)です。

回廊には釣り灯籠が等間隔に下がっています。

出口近辺には、宝物館(正面、登録有形文化財)、多宝塔(中央上、重要文化財)があります(これは人が減った夕方再訪時に撮った写真です)。

トワイライト編

夕方に満ち潮&ライトアップされた姿を見に来ました。

護岸の石灯籠に火が灯され幻想的です。満ち潮で確かに浮いた感じに見えます。やはり満ち潮の方が厳島神社らしさが出ます。

反対側(出口側)からは、背後に五重塔と豊国神社が入り立体的な眺めです。だいぶ暗いですが、まだ17時過ぎ、17:30までは入場可能だったので入ればよかった・・・だいぶ寒くなってきたので旅館に帰ります。

五重塔&豊国神社(千畳閣)

いずれも重要文化財です。本社北側の高台に立地していることもあり、宮島の色々な場所から目に入ります。宮島を去る2日目の最後に訪れました。五重塔は内部には入れません。

豊国神社は秀吉により造営されたということです。厳島神社は時の有名人と関係の深い神社だということが分かります。高台に登ります、、、

千畳閣は大きいですね。少額の入場料が必要です。

壁がないので風雨の影響か、柱や梁は結構傷んでいるように見えます、いや本来であれば天井で隠れる部分だから構造材として美観を意識していないだけなのかな???一方で床はツヤツヤに磨かれています。これもあえてなのか、入場者の靴下で磨かれたのかは不明です。冬の寒さはかなり厳しそうですが、秋のこの時期は気候としてはちょうど良かったです。

縁側に腰掛けてずっと過ごされている方もいました。時間があればそれもいいですね。

まとめ

宮島といえば厳島神社、大鳥居が有名ですが2020年10月現在大規模工事中です(ついでに本社東回廊も工事中)。

厳島神社本社は入江に建築された独特の建築物で、回廊や舞台で繋がっており1つの建築物に見えますが実は複数の建築物の複合ということです。それらの多くは、国宝、重要文化財に指定されており、特に東西回廊は6つの国宝のうち2つを占めるということで高く評価されているようです。

海水の満ち引きにより見え方が異なるので、満ち潮、引き潮双方見えるタイミングがベストかと思います。時間の都合でどちらか一方になる場合は、個人的には満ち潮の方がオススメです、海上に建てられた独特さがよく分かります。また、もし余裕があれば、宮島泊として、夕方から夜の観光客が少なくなった静かなタイミングで訪れてみるのも風情が感じられるかと思います。

 

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