結果的に深センで上海蟹 〜香港エクスプレスセールと香港デモ〜

2020年4月現在、武漢で発生した新型コロナウィルスがパンデミックとなり全世界で人の交流が減少、リスクの優先度も大きく変わりました。その前年は、香港では「2019年逃亡犯条例改正案」への反対をきっかけに民主化デモが注目されていました。

そうした情勢で、香港への渡航者が減少していたため、香港を拠点とするLCC香港エクスプレスがセールを行っていました。羽田から香港往復で7,160円/人とのこと(他に空港諸税9,190円、座席指定700円 × 2(往復)がかかりトータルで19,110円/人となりますがそれでも十分安い)、もしデモがより活発化して渡航できる状況じゃなくなってもまあ38,000円であれば被害もそれほど致命的ではないということで11月下旬の週末+1日で予約していました。

その後の情勢、最終判断

そして11月に入りデモが激化、2名の死者が発生、警察も催涙弾や放水車を使うなどして強硬な対応となってきていました、うーんどうしたものか。。。

私たちのとった旅程は、11/29の金曜日の午前中に香港空港着、そして12/1の夕方に香港空港発です。分析してみるとデモのほとんどは週末に行われています。であれば、香港の用事は金曜中に済ませてその日のうちに隣国に出国すればデモ遭遇のリスクを相当下げることができるのではないかとの方向で検討しました。

で、香港の隣国はマカオと中国本土があります。マカオは今まで何度か行っていることもあること、なんらかの有事の際を考えると中国本土側にいた方が安全かと思います。香港から中国の深セン、広州には中国新幹線ですぐです。深センにおいてはたったの14分です(入出国手続き等で1時間前には駅にいる必要がありますが)。そして帰国日の日曜ですが、深センの蛇口という港から香港に入国することなくダイレクトにフェリーで香港国際空に行くことができます。これであればデモ遭遇リスクはほとんど回避できるかと。

この時期の香港、中国は、上海蟹(中国では「大閘蟹」というらしい、ダージャーシエ)のシーズンです。今までこの時期に訪れたことがなかったのでこの上海蟹を一つのテーマにすることにします。

深センってどんなとこ???

香港隣接という場所柄、1980年に経済特区指定され特にハイテク産業が発展、ファーウェイ、テンセントなどの本社もここ深センです。人口は1,300万人で東京都の人口とほぼ同じの大都市です。どちらかというとビジネス拠点であり、観光スポットはあまりありませんがちょうどいい機会ですので訪れてみることにします。

深センの市街地は東西に横長、東の「羅湖」が今まで香港とのメインのゲートで在来線で繋がっています。そういった環境から租税関係どうなっているのかはよく分かりませんが、個人レベルでの物流が盛んで羅湖近辺は小規模な電脳系(PC関係)商店、衣類などの商業施設が発展しています。中央付近の「福田」という場所は新幹線の駅が新たに作られビジネスの中心街、高層ビルが林立しています。西側の珠江デルタに近い「后海・蛇口」は香港空港行きのフェリー発着ターミナルに近い部分で、最近大規模開発が行われ発展著しい地域です。

旅程

最終判断を出発1週間前に行ったこともあり綿密な計画を立てている余裕はありません。とりあえず宿だけ取って観光スポットは後で考えることにします。で、ラッキーなことに新幹線の発着駅がある福田CBDの中心部にマルコポーロが、西側の蛇口港方面、后海の駅前にケンピンスキーがあるので、香港から深センに移動する1泊目をマルコポーロに最終日にHKIA直行のフェリーに乗る2泊目をケンピンスキーにして、効率的に移動しつつ、かつ、おまけにGHAの2ブランド滞在でローカルエクスペリエンス(ブラック)を2つゲットすることとします。

期限切れに近いエクスペリエンスがありますので、ケンピンスキーのディナーに使うこともでき突貫ですがそこそこスムーズな旅程に組み替えることができました。
(ケンピンスキーのロビーは地味な外見とは裏腹にゴージャスでした)

補足

時代は流れ、2020年3月現在では香港デモはほぼ収束、逆に中国武漢から新型コロナウイルスが発生、各国が中国との人的交流に制限をかけつつあります。この旅行で利用した、香港と中国本土を繋ぐ中国新幹線CRHも、深セン蛇口からHKIAへのダイレクトフェリーも2020年3月時点では閉鎖されています。計画を立てる際はご注意下さい。

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