南アフリカのサファリプランニング

2019年6月の特典航空券を発券してその後いろいろと検討を進めていました。前半アフリカ滞在5泊の旅程を決めましたのでプランニングをご紹介します。

サファリとは?

サファリとは、簡単に言うと窓や屋根のないオフロードの車や船で、足跡や鳴き声などの情報を元に野生動物を見に行く活動です。

私たちは、2016年に人生最初で最後かもしれないサファリとして南部アフリカ(ボツワナ)に向かったのですが人類発祥の地がDNAに刻まれているのか、広い大地に感動し、今回期限の迫ったANAマイルの使い道を探った結果再びサファリに!ということになりました。

発券の経緯

ANA特典航空券でアジア・アフリカ・ヨーロッパ周遊

サファリ手配のアプローチ

サファリのプランニングで一番の課題はトランスポーテーション(移動手段)です。サファリという特性上、本格的になればなるほど僻地になり、究極的にはセスナでキャンプ近くの未舗装の飛行場(原っぱ?)に下り立つというアプローチになります。

で、そういうとこは、物流も貧弱でセスナ代などのコストも追加でかかり、アコモデーション代もめちゃ高です。まだまだにわかファンの私たちはそこまで本格的な環境は不要ですが、それでもヨーロッパやアジアのように公共交通機関やタクシーで自由に動ける環境にはなりません。

こういった環境ではレンタカーは非常に有効ですが、私(旦那)は自動車の免許を持っておらず(二輪車のみ)、私(嫁)は完全なペーパードライバーということで残念ながら私たちは使えません。となると手配は以下の2パターンになります。

  • 現地パッケージツアーの活用
    • メリットは、個別で手配するのに比べお手軽であること、また、宿泊地を転々ながらアフリカ南部の野生動物の聖地であるクルーガー国立公園を縦断したり、複数のゲームリザーブ(GR)に滞在するといったツアーならではの面白い旅程もあるのが特徴です。
    • デメリットは、アコモデーション(宿)の品質がよく分からない、当然手配料が入るので割高になりがちという点があります。
  • それでも個人手配 : アコモデーションとロジスティクスを個別に手配
    • メリットは、宿はツアーよりも細かく指定できる点と価格を抑えやすい点です。
    • デメリットは、トランスポーテーション手配の難易度が半端なく高く、ネット情報もかなり限定的、宿やツアー会社などにメール等で問合せが必要です。
      組み立てられるGRは限られ、ツアーにあるようなクルーガー内で拠点を点々とするといった旅程を組むのも困難です。

プランニング

当初は現地パッケージツアーで探していたのですが、最終的には個別手配になりました。ツアーはWebサイトのリストプライスを見て問い合わせてもその金額で出てこないというのがアフリカっぽいというか一筋縄でいかないところですね(その点、日本の旅行代理店のツアーは明瞭会計で素晴らしいです)。情報が一番充実していたここのツアーを2つ問い合わせましたが両方とも自分で手配できそうなアレンジの割に高く、「提示されてる価格より高いじゃないか」と指摘したら別のプランが出てきました。謎に包まれていたラグジュアリーキャンプ(Luxury Camp)という分類のものでしたが見た感じあまりラグジュアリーじゃない( ↓ )。宿指定で自分で判断できない限りツアー会社が言うラグジュアリーは当てにしない方が良さそうです。

ツアーはストイックな動物探しファン向けプランが多いため、サファリ(動物探し)自体への重み付けが大きく、宿などは休憩する程度で重視していないのかもしれません。

そういった観点であれば上記も十分ラグジュアリーな分類なのかもしれませんが、私たちはあくまでにわかですので、もうちょっとまったりと快適な環境へ振りたいところです。日本人基準「るるぶ」に載ってる位のラグジュアリーさは欲しいと、、、あそこに載ってるの何気に超一流で超高いとこばかりなのですが。

サファリ方面別プラン

調べたゲームリザーブ(:クルーガー国立公園&グレータークルーガーのGR、:その他のGR)、:ロッジ、:主要都市)の位置関係を示したものです。

 

その中で最終的に見積りまで検討をしたのは以下の2か所です。

Nambiti Private GR(ナンビティ プライベート ゲームリザーブ)

このNambiti Private GRは、特にビッグ5(ライオン・ヒョウ・象・サイ・バッファローの5種、バッファローよりキリンでは?とか、チーターは?とかにわかファンは思いますが)をカバーしているGRの中でアコモデーションと価格のバランスがなかなか良さそうなGRです。

ただ、ここは場所がExtremely不便です。近くに空港はなく車で向かうことになりますが、ヨハネスブルグから4時間、ダーバンから3時間かかります。ちなみにロッジに送迎を問い合わせたところ、ヨハネスブルグからの片道でR4950(40,000円、ということは往復で80,000円)とのことでした(地図上青のライン)。ヨハネスブルグ <-> ダーバンのフライトは便数豊富、値段も往復で10,000円程度ですのでダーバンから向かうのも有効かと思います。

クルーガー国立公園方面(地図上緑のライン)もフライトで往復30,000円程度(二人分だと倍)かかりますので、宿泊費が安い分トータルではこちらの方がだいぶ安く済みます。レンタカーを使える方であれば更に安く抑えられるでしょう。

GRの中にアコモデーションは10程度ありますが、中でも好みなのはNambiti Hillsというロッジです。宿泊費は普通の部屋で1室2名オールインクルーシブで45,000円程度、一番大きなハネムーンスイートでも60,000円程度です。宿代と考えると高いですが、食事、アクティビティ込みですから、これ以上のキャッシュアウトがないということを考えるとリーズナブルともいえます。

ここは食事が朝晩の2回なので3食食べないと気が済まない人はその点気にになるかもしれませんが、代わりに午後早めにアフタヌーンティーがあるのと、夕方のサファリ中にサンダウナーという軽食&お酒で日暮れを楽しむコーナーがありますので空腹に困る思いをすることはないかと思います。最悪、追加料金を払えばアラカルトで頼めます。オールインクルーシブには以下が含まれています。

  • 食事 : 2食(ブランチ、ディナー)、アフタヌーンティー
  • 飲み物 : コーヒー紅茶、朝食時フレッシュフルーツジュース
  • アクティビティ : 2サファリ

Nambiti Hills | Private Game Experience

ハネムーンスイートのリビングエリア(公式ページより)。ハネムーンとついていますが別にハネムーナーじゃなくても泊まれます。サファリ滞在は、出ずっぱりの観光地でのホテル滞在とは違うので部屋でうだうだする機会も多くリビングエリアがしっかりしていると過ごしやすいと思います。

メインロッジのデッキはこんな感じです(公式ページより)。6月は南半球では初冬なので日が落ちると一気に寒くなるでしょうがこの非日常感は抜群です、、、行ってみたい、、、

グレータークルーガー

日本から南アフリカに向かう場合、ほとんどの場合ヨハネスブルグ発着になり、サファリ本場のクルーガー国立公園(とその周辺のグレータークルーガー、地図上黄緑のプロット)との距離は450km程度離れています。この距離は、東京から仙台もしくは名古屋あたりより若干遠いという距離感なのですが、比較的安めのツアーはこの距離をミニバスで移動します。所要時間は7時間できつそうですが、このシャトルだけの手配も例えばhttps://ashtonstours.com/とかで可能です。

クルーガー北部のホエドスプルート行きシャトルは、1日2便、6:45発と11:00発があるようですが、日本から向かうのに一般的な香港からの南アフリカ航空便は朝7:00着ということで6:45発のバスには間に合いません、11:00発だとサファリ到着が18:00位になり初日夕方のゲームドライブに間に合いません。

料金自体はR895(7,200円)とリーズナブルなのですがちょっとうまくつながらず残念です。ということで飛行機で向かうのが現実的ですが、この路線(地図上緑のライン)、リッチな観光客向け路線で往復30,000円程度となかなか高いです。加えてJNB -> HDSのフライトは1時間程度なのですがサファリのチェックインは大体14:00ということで空港待機時間が多めになるのも気になります。

折角なら?到着初日は時間調整も兼ねて1日ヨハネスブルグに滞在するという手もありますが、世界最恐といわれるヨハネスブルグ、怖い話がいっぱいあるので迷いますね。調べるとポンテタワーに潜入するこんなツアーもありちょっと惹かれましたが・・・

クルーガーへの航空券は単純往復でもそこそこ高いのでどこか別の都市を含めて飛ぶプランをいろいろと考えました。パズルを解いている中で、ケープタウンで2泊後にクルーガー3泊とするとなかなかいい感じになりました。

1日目:JNBに朝7:00について10:00発の便でケープタウンに向かえば、その日の午後半日ケープタウン観光できます。

2日目:終日観光

3日目:翌朝朝食を食べた後11:00発の便でクルーガー(HDS)へ。HDS着が13:00過ぎでチェックイン開始の14:00前後にロッジに到着

これであれば旅程に無理がなく無駄もなく綺麗に繋がります。

クルーガーからヨハネスブルグへの戻りはクルーガー14:00発でヨハネスブルグに15:00に着いてしまうので、カイロに向けて21:00発までトランジットで6時間と長めになってしまいます。ただ、長距離フライト乗り遅れは致命的ですので余裕を持っておくべきでしょう、ラウンジでまったりして過ごします。ヨハネスブルグの町に立ち入ることも回避しつつ、ケープタウン滞在がそれなりに無理がないトータルでバランスの良いスケジュールと言えます。

航空券は、ヨハネスブルグ(JNB) -> ケープタウン(CPT) -> クルーガー(HDS)-> ヨハネスブルグ(JNB)で55,000円(地図中、緑のライン)、若干高いですが、再びお気に入りのケープタウンに行けますし、距離の短い緑ライン単純往復に30,000円払うよりはまだ納得感があります。

AM Lodge@グレータークルーガー

グレータークルーガーのアコモデーションは結局空港(HDS)から15分ほどのところにあるAM Lodgeというところにしました。決定打はハードが圧倒的によさそうなのとネックだった「空港送迎」もオールインクルーシブに含まれていることです、そこにウインターシーズンレートが出され相場に比べて安価という好条件が追加されました。

AM Lodgeのウインターシーズンレートは2名1室で、テラス込み250m²の超広いスーペリアスイートが、ラックレート170,000円のところ100,000円です(2019年シーズン)。スタンダードスイート(と言ってもテラス込み150m²)は同100,000円が60,000円です。最初はスタンダードスイートをラックレートで抑えていたのですが、2019年に入りウインターシーズンレートが出たのでスーペリアスイートを取り直しました (^o^)/

オールインクルーシブには以下が含まれています。

  • 食事 : 朝食、ランチ and/or アフタヌーンティー、ディナー
  • 飲み物 : ローカルビール、ハウスワイン、ソフトドリンク、水、コーヒー/紅茶
  • アクティビティ : 2サファリ、ウォーキングサファリ、星空観察
  • ランドリーサービス
  • スパ : ジムアクセス、スパクーポン(R500/人、4,000円)
  • 空港送迎

このロッジのネックは、メジャー所のNP、GRに立地していない(はず)のでサファリをどこでやるのか謎なところです、情報源によりどこでサファリするのかばらつきがあります。

  • あるサイトでは、Klaserie NRに所属とある
  • 別のサイトでは、日に2回AM Reserve、1回 Manyeleti GRも選択できると言っている
  • このツアー ↓ ではModitlo GRでやるといっている

ただまあグレータークルーガー立地なのは間違いなく、レビューを見る限り1日でビッグ5制覇とかの記載もありますので必要最低限のレベルはクリアしてるんじゃないかと。逆にこのレベルのハードは他になかなかなく、若干斜めにアプローチする私たちに合ってるとも思います。サファリで動物は見れなくてもリゾートとしての滞在と考えても十分満足できるんじゃないかと思えるレベルです。

結局サファリが主目的だったはずなのにサファリ自体のプライオリティを下げてしまった、、、果たしてどうなるのかご期待です。スーペリアスイートの2つのロッジのうち1つはこんな感じで見晴台を持ちます(公式ページより)、予約時にこちらをリクエストしておきました。

AM Lodge | Award Winning Luxury Safari Lodge | South Africa

(旅行後追記)素晴らしく良かったです、また行きたい・・・

クルーガー国立公園 ネイチャーリゾート AM Lodge (AMロッジ)

ケープタウン

2泊するケープタウンでは、2016年に訪れた際は、私(旦那)の体調不良でテーブルマウンテン登山を断念していますのでテーブルマウンテン登山リベンジを予定しています。

ただ、ケープタウンだけ気候区分が異なり6月は雨季ですので天候次第になります。前回も当初予定していた日は雨で予備日に(ロープウェイで)登りましたが、今回は予備日はありませんので雨だったらウォーターフロントでうだうだしとくか、ロベン島にでも行くか、ロングストリート観光です。

ケープタウンは洗練されているのに物価が安くシーフードが格安です、食事は天気によらず楽しめますのでそこは確定です。宿は一先ず便利なウォーターフロントのテーブルベイホテルを押さえています。

まとめ

ヨハネスブルグ行きの特典航空券を取ってから7ヶ月、ようやくアフリカでの滞在5日間の旅程が決まりました。当初はサファリ三昧の予定でしたが、結果的にケープタウン再訪2泊、サファリはグレータークルーガーで3泊、しかもロッジの快適性優先で当初目的であった動物は何が見れるかよく分からないという形になりました。

ただ、グレータークルーガーの立地ですし、なんとかなるでしょう。ダメだったらまた南アフリカに行けばいいし!ということでひとまず決定しました。

 

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