重慶観光 〜霧の重慶中心部散策 : 人民大礼堂・洪崖洞〜

ホテルで優雅な朝食を取った後はいよいよ重慶の街中散策に出かけます。

まずはホテルから徒歩で人民大礼堂に向かいます。ホテルの部屋からも見えていましたが、木々が青々としており、暖かい地方特有の雰囲気を感じます。

そして、地図のルートでは勾配が見えにくいですが、こうした上下の移動に頻繁に出くわします。重慶散策は移動距離以外の視点が必要です。ヒルトン重慶から市民大礼堂までは基本下りでしたので結果オーライでした。

人民大礼堂

人民大礼堂は、70年前に鄧小平の指揮のもと作られたという大型の建築物です。普段はイベントに使われているようですが、イベントがないときには入場料を払って内部を見学可能です。重慶の天気予報のバックグラウンドに使われるなど中国ではかなり知名度のある建物です。

中央の大ホームは天壇に似たデザインで、北京で実物も見ましたがサイズ的には本家の天壇よりもだいぶ大きいです。

大ホールはステージ設営中でした。観客席は、ヨーロッパの馬蹄形劇場(プラハ国立歌劇場マリインスキー劇場@サンクトペテルブルク)のようになっています。階数は5層ほどありました。ステージの前にはオーケストラピットもあるようで、オペラやバレーといった用途も見込んでいるようです。

内部直径は46.33mということで外から見るよりもだいぶ大きな印象です。

丸いドーム状の屋根は、外周全体が明りとりになっており内部は明るいです。天井までの高さは55mで、アヤソフィアとほぼ同じです。大きすぎて音の反響はどうなるのか分かりませんね。

大礼堂にはだいぶ満足して次なるポイントに向けモノレール駅に向かいます。この日は小雨気味でしたが全然寒くないです。雪とかは降らないんでしょうかね。

重慶のモノレール

人民大礼堂から1km弱、大渓溝駅までやってきました。

9路線ある重慶の軌道交通の中で2路線がモノレールになっています。モノレールを採用したのには、山がちな重慶の地形を考えた時に最小半径と登坂能力が鉄軌道より優れているというのが理由のようです。で、日本のODAを通して、日本の技術にて作られたということです。ホームからは、嘉陵江越しに新市街方面の高層ビル(のシルエット)が見えました。

川沿いのはずですが、水上建築物のフロア数から考えるに10階程度の高さがあり、相変わらず高低差が激しいです。

駅に到着したときに、ちょうど発車したところでしたが、普段見覚えのある東京モノレールと同じ日立製の車両に親近感を覚えます。

この転落防止のゲートも見覚えがありますね。一式輸出したようです。ホームの床はピカピカでまだ出来立てです。

乗車は2駅で、臨江門駅まであっという間でした。

重慶国泰芸術中心

駅を降りて洪崖洞方面に。途中かなり変わった建物に出くわしました。後で調べてみると国泰芸術中心ということで、美術/劇場施設のようです。この周辺は、商業、オフィスビル等が多くかなり賑やかです。重慶は、立体的な一方で道路の道幅自体は狭いので徒歩での散策がしやすい街ともえいます。

洪崖洞

そしてお目当ての洪崖洞に到着です。

かつては、この重慶の崖がちな斜面に複数の建物が複合的に連結されて大きな建物に発展していたようですが、さすがに危険なので取り壊されて建て替えられています。建て替え後は家屋風のデザインは踏襲したようですがRC造ですので、魔窟的な要素は残っていません。船が飛び出しているデザインは奇抜です。

当時の家屋に類似して作られた凝ったデザインではありますが、テナントは普通のショッピングモールと同等ともいえます。

唐辛子などの香辛料や山査子飴(さんざしあめ)などのお店もありますが、全体的に真新しい感じです。

夜に再度訪れた時の記事はこちらになります。

これにて午前の部の散策はおしまいランチを探しつつ解放碑方面に向かいます。

まとめ

重慶の街に出て驚いたのはやはり勾配です。高低差は香港よりも激しい印象です。道路から建物に入るとなぜか5階だったり、下手すると10階だったりすることがあります。逆にいうとそうした商業ビルのエレベーターを活用すると効率的な縦移動が可能です。その点攻略のしがいがある都市とも言えます。

そして、年末に3日間滞在しましたがずっと霧でした。一方で気温はかなり高めで冬に訪れるのは悪くないかと思います。

変わった建築物も多く、広い道路に移動を妨げられることもありませんので散策も楽しめるかと思います。ぜひ筋肉痛に気をつけつつ高低差を楽しんでください。

にほんブログ村 旅行ブログ 海外旅行へ 

 ← Previous旅行記トップ ↑Next →
最新情報をチェックしよう!