重慶観光 〜索道(ケーブルカー)で長江横断〜

長江は黄河と並ぶ中国の大河の一つです。流域面積こそ黄河に負けていますが、長さとしては6,300kmで黄河よりも長くナイル川、アマゾン川に続く世界3位ということです。

また、チベット高原を源流とし、楽山、重慶、武漢、南京を通り上海で海に注ぎます。古くから水上交通としても活用されており、河口から2,400kmの位置にある重慶まで10,000トン級の船が往来できるとのことです。重慶にはコンテナターミナルまで作られており重慶が重工業が発展した重要な要素の1つにもなっています。そうした意味でも長江は一目見ておきたいところです。

長江索道

重慶からも長江クルーズはあるようですがそこまでの興味は。。。

また、峡谷にかかる橋やモノレールもだいぶ充実してきていますが、庶民の足としては依然として索道(ケーブルカー)が活用されています。せっかくなのでこの索道で渡ってみたいと思います。

渝中区(中心部)→ 南岸区

乗り場

中心部側の乗り場は地下鉄1号線の朝天門駅と隣接しています。繁華街の中心である解放碑からも500mほどの距離ですので合わせてアクティビティとしていかがでしょうか。

チケットは往復があるので、対岸での散策有無に関わらず往復で買うのが楽かと思います。中心部側はゴンドラ到着まで屋内で待機する感じでした。ゲートはチケットを差し込み通過するタイプです。ゴンドラが到着したようです。いざっ!

さすが庶民の足として活用されているだけあり50人くらいは乗れる大型のゴンドラでした。ゴンドラは2台あり、相互に連動しての稼働(双行式)で経路の中間地点で交錯する感じです。

最後の方での乗り込みになりました。実際には空いている後ろ方向から景色を見ましたが、進行方向で紹介します。

眺め

往路進行方向(復路後ろ方向)の眺めです。生憎の霧の天気で視程はかなり悪い感じです。対岸は見えません。

隣のマンションの高さを見てもわかる通りかなりの高度からスタートします。斜面の中腹に立っているマンションの20階くらいの高さですからね。長江は水面の反射がかろうじて見えます。

斜面を降りもう1台のゴンドラとの交差付近、ちょうど経路の真ん中ほどまできました。長江の色はそれほど綺麗ではなさそうですがバンコクのチャオプラヤほど茶色くもない感じです。

徐々に対岸の乗り場が見えてきました。中心部側ほどではないですがこちらも水面からはかなりの高さであることが分かります。

乗り場の下もビルとして有効活用しているようです。中心地までダイレクトアクセスの好立地とも言えますが、だいぶ年季が経っています。ほどなくして到着です。

南岸区 → 渝中区(中心部)

乗り場

当初は対岸で長江の見えるカフェでも、、、と思っていましたが、この視界ですし縦の移動が億劫になりました。

そして、そういう人が多いのか下車ルートの途中に乗車ルートへのショートカットがありました。すかさずそのまま引き返すことにしました。

復路の場合は結構自由な感じで屋外でゴンドラの到着を待つことが可能です。ただし、乗降部分にチェーンなどされているわけでもないので、安全確保は自己責任です。

乗り場からは長江と東水門長江大橋が見えます。長江の川幅は500m位ありますが、それほど大きな川という印象はありません。両側が傾斜地であるのに加えて、10,000トン級の船が行き来できるほど流れも穏やかということからでしょうか。

また、南岸区側の乗り場はちょうど橋の車道よりちょっと高いくらいの位置ですが、中心部側は、この橋脚の最上部くらいになります。かなりの高低差です。

眺め

さて、復路の進行方向(往路の後ろ方向)の眺めです。やはり、長江越しの中心部の超高層ビル群がかっこいいです。晴れていれば爽快な景色だったでしょう。また今度。

長江の川縁にはそこそこ大型の観光船が停泊していますが高低差がすごいのでここまで降りるのが嫌ですね・・・天気もイマイチですし長江クルーズにはしなくてよかったです。

最後は斜面を登っていきます。ちょうど再開発なのか一部は荒野のようになっていました。今ではここにも高層ビルが立っているのでしょうか・・・

あと少しで到着です。なかなかスリルのあるアクティビティでした。

がんがん登ってきたのにここがグラウンドレベルということで頭が混乱します。これは香港以上の高低差です。

まとめ

お手軽に長江を見学するのにケーブルカーで往復してみました。

長江自体は、川幅500mくらいですが河原もない分それほどのサイズ感は感じず、流れも穏やか、チャオプラヤ川のように特徴的な色をしているわけでもなく意外と普通でした。

一方で、重慶の高低差を感じるいいアクティビティとなりました。特に南岸区側からの長江越しの中心部の眺めは、壮観で重慶の特徴がよく分かる景観でした。

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