北京観光 天安門広場・紫禁城・景山公園

中国周遊旅の最後は北京に2泊します。観光としては初めてですので手始めに天安門、紫禁城(故宮博物院)、景山公園に訪れることにします。この日は大晦日でしたが、旧暦の中国では特に特別なイベント等はなく博物院も普通に開館していました。

天安門広場

北京は東京以上の大都市で、その北京の中心部にあたるのがこの天安門広場&故宮になります。故宮はかつての行政の中心で、今現在においても天安門広場両脇には公安本部、人民大会堂など中国の重要な行政機関が並んでいます。

そんなことからかこの辺の警備は厳重です。報道でよくみる制服を着た団体によく出会しました。記念撮影しているふりをしつつ・・・

とはいえ、冬の北京、広場周辺は遮るものがなく風が強くむちゃくちゃ寒いです。そそくさと故宮側に渡ります。かなりの数の中国国旗が掲げられていましたが、大晦日で特別なのか、普段からなのかは謎です。

紫禁城(故宮博物院)

天安門広場の北側の広大な敷地が、紫禁城(故宮博物院)です。紫禁城という名前は、天帝が住んでいる星とされる北極星(紫微星)、北極星周辺の星座を紫微垣と呼んだことに由来する「紫」と、庶民などが自由に入るのを禁止された城(禁城)を合わせたものということです。そういえば天壇も皇帝が天と交信する聖地で、七星石なる石も配置されています。中国というと絶対的な強さを持つイメージがありますが、この時代は信仰と繋がりのあったようです。

「北京と瀋陽の明・清王朝皇宮」の構成要素の1つとしてユネスコの世界遺産(文化遺産)となっており、敷地面積は72ha(750m × 1,000m弱)になります。

天安門

まずは有名な天安門をくぐります。天安門には毛沢東の肖像画を中心に、中華人民共和国バンザイと世界人民大団結のスローガンが掲げられています。それにしてもいい天気です。青い空に赤のコントラストが映えます。

天安門をくぐるとかなり広いエリアに面します。ここはまだ自由にアクセスできる場所で、この先の午門より先が制限エリアになります。左側の長い建物がチケット売り場でチケットはそこで購入します。

当時はそれで問題ありませんでしたが、最近(2022年)は入場制限もあるようです。事前にネットで手配できるようですのでそちらで手配するのがいいでしょう。また、パスポートが必要ですので忘れずに持参するようにしましょう。中国では公共の観光施設は大抵提示が求められるので、常時携帯しておくのがいいかと思います。

さて、この先の午門をくぐって接見に向かいます。

太和門

午門の先は、また広い空間の先に大きな建物があります。一見、正殿である太和殿と見間違えますが、こちらはその前の太和門です。

てくてく向かうのになかなか時間がかかります。訪れたお客さんもこの規模には驚いたでしょうね。

近づいてみると、門とはいえ奥行きもあり、天井の装飾も非常に派手で凝ってます。カラフルさは日光東照宮にも通じるものがあります。

太和殿

そしてその太和門をくぐるといよいよ太和殿です。

太和門と似ていますが、よくみるとまず基礎の部分の高さが違いますね。あとは門ではなく正殿ですので、壁の面が多いです。ここは明・清両王朝の皇帝の即位式や結婚、葬儀など宮廷の重大な式典を行った最も重要な建物ということです。

また、そうした式典の際は、建物前のこのスペースに官吏が並んだということです。ラストエンペラーなど映画を見ていればいろいろシーンが分かるんでしょうけどね。。。特に中国の歴史には疎く・・・非常に規模が大きいことは分かります。

こちらも近づくとかなり細かな装飾がされていることが分かります。

この黄色い瓦は「瑠璃(るり)瓦」という特別な瓦です。中国では陰陽五行思想という考え方が根強く、その中で黄色は物質の根源である土の色と考え、明から清代には黄を皇帝の色として、臣下や庶民は使用できなかったということです。

内部には、玉座が配置されています。この玉座の上には大玉が吊るされ皇帝として不適の者が座ると玉が落ちてくるという迷信があるとのことです。袁世凱は、自信がなかったのかわざわざ玉座をずらして座り、今現在もその配置になっているということです。そのせいかどうか分かりませんが、クリアに撮れている写真がなく・・・

中和殿

太和殿の後ろ側には中和殿があります。この中和殿は数ある紫禁城にある建物の中で唯一、正方形の形をしているのが特徴ということです。多少コンパクトな建物ですが式典が太和殿で行われる際の控室の役割だったようです。

こちらは玉座が綺麗に見えました。控室の玉座も流石の品質です。

その先北に向かいます。保和殿も変わり映えしないので省略です。

内廷

南側の天安門から入りここまで外朝(外交)に対しての施設でしたが、ここから北側は皇帝の私的な部分である内廷のエリアになります。

とはいえ、エリアの主要通りはこれくらいの規模、門のサイズはコンパクトになりますが、作りは上質です。

門の下の六角形の数が何かを示しているとかいないとかありましたが忘れました。4個はかなりレベルが高い話だったかと思います。

ここは皇帝のみならず、高級官僚、使いの方の生活の場でもありました。そういうこともありサイズ感としては非確定落ち着けるサイズ感になっています。空調など考えてもこのくらいが現実的でしょうね。ただ、内装などは、かなりゴージャスです。昔の番町といった感じでしょうかね。

中にはこんな洋風の住宅・部屋も。これはかなり近代に近づいてから作られたのかとは思いますが。グラバー邸のような雰囲気です。

上質ですが、なかなか生活感も分かるエリアでした。

神武門

結局南側中央〜北西部をほぼ一筆書きで見学し、他に北東部なども見所はあるようですが、もうだいぶ満足したということで北側の神武門から退場します。一応故宮博物院としての正門はこの神武門ということです。

景山公園

非常に大きな故宮博物院をかいつまんで巡ってきましたが続けて行っておくべき場所があります。故宮博物院の北側に立地する景山公園です。

小高い丘のようになっており紫禁城全体を見渡せるのが特徴です。この段階で結構足に来ていますが、別途赴くのは大変ですのでこのまま合わせて行ってしまいます。この写真中央の建物まで登ります。結構な高さがありますね。

そしてまたダイレクトにまっすぐ階段があるわけではなく、両サイドから回り込むルートになっています。その分勾配は緩やかですが、距離としてはなかなかです。ただ、ふと振り返るといい景色が・・・

なんとか登頂に成功です。

頂上からの眺め

南側

紫禁城全体が見渡せます。中央右に連なる建物が太和殿を中心とした主要建築で、全体の手前側が内廷の建物が配置されているエリアです。逆光で多少霞んでしまっていますがなかなかの眺めです。

黄色の瓦が色飛びしてしまっています。色がわかりやすいのは曇りの時ですね。もし、北京を訪れて曇りで残念に感じた場合はここからの眺めをお楽しみください。晴天の時よりも綺麗に見えるかと思います。

遠方右の赤い旗が掲げられている建物は、現代の意思決定会議が開催される人民大会堂です。

北側

順光で綺麗に見えます。中心部は緑が多いです。

左側の緑地帯は北海公園から前海、后海にかけて、直線上には鼓楼が見えます。これらのエリアは、2018年5月に再訪したときに訪れました。

東南側

滞在しているヒルトン王府井方面ですがホテル自体の建物は認識できません。その先にCBDの高層ビル群が望めました。

まとめ

初めての北京観光では、まずはやはり、天安門広場&紫禁城周辺を訪れました。報道でよくみるエリアで、周辺には共産党の大規模な建物が並び特徴的です。

そして、紫禁城も負けず劣らずの規模でした。広さにしても、その中の特に外朝の建物はそれぞれが大規模で当時からの権力の大きさが垣間見えました。そんな強さの一方で、天壇を含め、神に配慮した位置関係であるとか、式典などの催行など、何かにすがるような側面も見受けられるのは発見でもありました。

そして、写真には表れていませんが、冬の北京は極寒です。十分な装備で訪れることをお勧めします。その分この後王府井で豚まんがすごく美味しく食べられました。

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