ヨハネスブルグ空港 完全ガイド 〜乗り継ぎ、ラウンジなど〜

ヨハネスブルグ空港(正式名称ヨハネスブルグ O.R.タンボ国際空港)は、アフリカ南部最大のハブ空港で、南アフリカのみならず、ジンバブエのビクトリアフォールズやナミビアのウィントフットなど周辺都市に訪れる際にも起点となる空港です。

一方で、親切な空港関係者のようなフリをして案内して後でチップを要求するなど強引なアプローチで、トラブルも多く見受けられる空港です。その程度であれば命に関わる凶悪なレベルではないかと思いますが、回避できるに越したことはないです。

私たちはヨハネスブルグは空港の外に出たことがないですが、乗り継ぎだけで4回訪れており、だいぶ詳しくなりました。多くの方が乗り継ぎかと思いますので、乗り継ぎ方法をメインにご紹介します。

空港内各所のお店、ラウンジなども紹介しますので時間潰しが必要な場合には参考にしてください。

トラブルポイント

国際線到着エリアのミーティングポイントを2階(Level1)より見下ろしたところです。国際線到着の方はほとんどの場合ここを通ることになり、先の案内しようか的な勧誘もここで捕まることが多いです。

ヨハネスブルグが目的地の方で、ツアー参加者の方はグループからはぐれないように気をつけて、個人旅行の方はルートを確認、準備してお通りください。乗り継ぎの方は、ここを通らないルート ↓ がありますのでそちらを推奨します。

あとは、自動チェックイン端末のそばに待機しているのも怪しいです。声をかけてきても自分でできるから大丈夫というか、カウンターでチェックインすれば回避できます。

パターン別乗り継ぎルート

ヨハネスブルグ空港は荷物のスルーチェックインは、国際線 → 国内線は100%不可、国内線 → 国際線は一部可能なようですが、移動は制限エリア内で行うことができず一旦ランドサイドを通る必要があります。国際線 → 国際線も中では行けません。

国際線 → 国内線・国際線

到着後バゲージクレームを過ぎるとこの空間に出てきます。

左奥には国内線へのリチェックイン用のブースがあります。私たちも今回ここで再び国内線のチェックインと荷物の預け入れを行いました。対応していない航空会社の場合は後述ターミナルAもしくはBのチェックインブースで行う必要があります。

で、ここから案内に従って右に進むとトップの丸い吹き抜けのところに出てしまいピラニアの餌食になります。↓ 吹き抜け方面への出口(乗り継ぎの場合は行かない)

先ほどの場所で左手に行くと上層Level 1(日本での2階)に向かうエスカレーターがあります。国内線・国際線にかかわらず乗り継ぎの場合は、こちらに進むと餌食になる確率を大幅に削減することが可能です。

このエスカレーターを登るとトップページの吹き抜けを見下ろす場所に行き着きます。

ここから国内線、国際線への乗り継ぎは以下のルートです。国際線は、航空会社によりチェックインカウターがターミナルA、ターミナルBで分かれています。

それぞれルートが異なりますのであらかじめ調べておくといいでしょう。チェックイン開始まで時間がある場合は、点線の方向ショピング・レストランエリアが意外と充実していますのでそこで時間が潰せます。

国際線 → 国内線

先ほどのマップで吹き抜けを半周まわってその後エスカレーターを上ります。

上ったところにチェックインカウンターが並んでいますのでここでチェックインします。

Level 0でリチェックインした場合は、このカウンターでの手続きは不要ですので、直接セキュリティーチェックに向かいます。セキュリティ後の制限エリアに入れば後は安泰です。時間までおくつろぎください。

国際線 → 国際線

一度入国して、チェックイン、荷物の預け入れが必要です。先の「国際線 → 国内線」と同じ流れでLevel1に上がります。国際線のチェックインカウンターは航空会社によりターミナルA、ターミナルBで分かれます。

ターミナルAの場合

「国際線 → 国内線」の流れでLevel1に上がった後、ターミナルAのチェックインカウンターに向かいます。一列に並んだチェックインカウンターでチェックイン後、カウンター脇を通りターミナルA用の出国審査へ向かいます。

チェックイン後にターミナルBのレストランやショップに行くことも可能かと思いますがやったことはありませんので確証はありません。2016年にファストジェットをここでチェックインした際には素直にこの流れのまま出国手続きに進みました。

ターミナルBの場合

「国際線 → 国内線」の流れで、エスカレータでLevel2まで上がります。

そこでチェックイン、預け入れ荷物の手続きを行った後、再びLevel1に降りてターミナルAにある国際線の出国審査に向かいます。

国内線 → 国際線

荷物をピックアップしてターミナルB Level 0のランドサイドに出るので、「国際線 → 国際線」の時と同様、ターミナルAの場合はLevel1、ターミナルBの場合はLevel2に上がります。

それぞれチェックインカウンターで手続きした後、出国審査に向かいます。

ランドサイド

私たちは、2019年の南アフリカ出国時、ホエドスプルート(クルーガー近郊) → ヨハネスブルグ → カイロ → ブダペストのルートになりますが、ホエドスプルートで荷物のスルーチェックインできなかった際には、ここヨハネスブルグ空港でエジプト航空のチェックインが始まるまでの3時間、ランドサイド(非制限エリア)での時間つぶしが必要になります。

ターミナルB Level1(チェックインカウンターの下の階)にあるショッピングエリア&レストランエリアが意外と充実しており、何気に平和で時間を潰すのに十分な施設となっていました。荷物を持っていても安全に過ごせることがわかりましたので同様の状況の方は参考にしてください。

ショッピングストリート

通りの両サイドにファッションやキオスクや花屋、家電製品を扱う店などいろいろなお店があります。旅行者がほとんどで皆さん大きな荷物を持っていますので、荷物を持っていても目立つことなく買い物できます。ただし荷物からは目は離さないようにご注意ください。

スーパーマーケットWOOLWORTHS

オーストラリア系の食料品&衣料のスーパーマーケットWOOLWORTHSも入っています。お酒や食べ物のコーナーもありますが広さは大きめのコンビニレベルです。お土産用のアマルーラ(AMARULA)の50mlの小瓶を探していましたが残念ながらありませんでした。

サンドイッチやサラダなど軽食は充実しています。この建物の中でそうした商品を扱っているのが、ここだけなのか空港関係者と思われる方がランチとして結構買っていました。ルイボスティーや、ワインなどお土産になりそうなものはありますが、そういった商品は制限エリアの中でも充実しているかな。。。あと、液体は預入荷物に入れる必要があるので、ワインなど買う場合は、ご注意ください。

ビルトンバー

特徴的なお店としては、南アフリカの名産である干し肉(ビルトン)を売っているお店がありました。逆サイドからの写真しかありませんが、上から吊るされている黒いのがビルトンです。ここで食べたわけではないですが、肉自体なのか香辛料なのか独特の香りがあり私たちの口にはあいませんでした。

フードコート

ショッピングセンターに並んでフードコートがあります。

通路にはメニューを持った店員さんによる積極的に勧誘がありますが害はありません。利用者は現地の方と思われる方が多いですが、飛行機に乗るレベルの方はある程度のレベルですので問題ありません。

Nando’s ペリペリチキンのチェーン店

事前調査の段階でランドサイドでの時間つぶし最有力候補がこのNando’sです。Nando’sは南アフリカ名物ペリペリチキンのチェーン店で、最近では、ロンドンやシンガポールなど国際展開もしています。ぜひ試してみたいと思っているB級グルメであり一石二鳥です。

この座席配置であれば、大きなスーツケースを持っていても安全に過ごせそうということを往路「ヨハネスブルグ → ケープタウン」で乗り継ぎした際に下見して確認しておきました。

結果、ホエドスプルートでスルーチェックインできず、出国時にここで3時間(先程のスーパーを覗いたりしてましたので実際には2時間位)過ごすことになりました。その時の記事は別途ご紹介します。

Nando’sの奥には、より入り口がしっかりしたカフェレストランがあり、女性一人旅などよりセキュアな環境が望ましい場合はそちらが有効かと思います。

エアサイド(国際線)

南アフリカ空港には、非常にレベルの高いお土産物屋さん(キュリオショップ)が充実していることで一部マニアの間では有名です。そうしたお店を見て回っていると1〜2時間はあっという間に過ぎてしまいます。チェックイン開始が3時間前じゃなければもっと遊べたのになー。

アウト・オブ・アフリカ (OUT OF AFRICA)

そんな中で一番有名なお店がこちらOUT OF AFRICAになります。ケープタウンの街中や空港にもあります。扱っている商品が独特であっという間に時間が過ぎてしまいます。

中はこんな感じです。手荷物を引っ掛けないように注意しつつ。。。

2階層になっており、他国で見かけないご当地お土産が所狭しと並べられています。小物類はいっぱい並んでいると綺麗です、、、30分消費。

同系列では、TOYやTシャツだけを取り扱う店舗もあります。

見れた記念にヒョウを購入〜。ここのぬいぐるみは品質が高く、ヒョウの模様が正確に表現されています。(実はヒョウ柄は、濃げ茶を伴う三色なのです)、また足の底などにソバの実など入っており形が崩れないようによく出来ています、その分値段も高いですが(ZAR 500 程度=4,000円)、タグもMADE IN AFRICAではなくBORN IN AFRICAという表現がおしゃれです・・・15分消費。

テイスト・オブ・アフリカ (TASTE OF AFRICA)

名前の通り、スパイス類やチョコレート、ビルトン (肉類は認証がないと日本国内には持ち込めませんのでご注意ください)、ルイボスティーなど飲食物を中心に取り揃えています。ケープマレーカレー、ペリペリチキンのもと?、スパイスソルトなどアフリカの味を再び買ってきました。15分消費。

免税店

免税店の陳列もおしゃれです。南アフリカのフルーツのリキュール アマルーラ  (AMARULA)、ケープタウンのPick n Payで売っていた 50mlの小瓶を探していたのですがそれは見当たらず、仕方ないので500mlのをZAR 99 (800円) で購入〜。30分消費。

こういう具合ですので、全然ゲートまで進めません。

ようやくラウンジが密集しているエリアに到着してもその麓にまた別のキュリオショップがあり扱っている商品も違いついつい入ってしまいます。

ラウンジなしでも十分暇つぶしできます。せっかくここヨハネスブルグまで来たのであれば是非楽しんでいただければ。

MUGG & BEAN

もし、国際線エアサイドで、ラウンジ以外でゆっくりしたい場合は、MUGG & BEANがオススメです。特に昼間は開放的な窓側のテーブルで異国の飛行機たちを眺めながら食事やカフェを楽しめます。

手前の鍋料理スキレットは、どちらかというとアフリカというより南米ですが、日本ではあまり見かけないので異国情緒があります。奥で普通にハンバーガーを食べている人もいますが。。。

空港ラウンジ

ラウンジはかなりあります。国際線到着時のアライバルラウンジ、国際線出発エリア、国内線出発エリアそれぞれわけてご紹介します。

国際線エリア アライバルラウンジ:SAA Arrivals Lounge

これは国際線のアライバルラウンジです。スタアラゴールドでは使えませんので、現実的には南アフリカ航空のビジネスクラスで到着した場合のみ使えます。国際線到着から入国審査、バゲージクレームを過ぎた長い通路の途中で、進行方向左側に入り口があります。左側の通路を入っていくとエレベータがあり1フロア上がります。

中はこんな感じ。窓もないですし席数も20席程度でかなりこじんまりしています。

食事はそこそこ充実、キレイに盛り付けられています、ただ私たちが訪れた朝の7時では、みんな機内で朝食を食べてきているのか誰も手をつけていませんでした。コールドミール&サンドウィッチはまっさらの状態です。ホットミールはベーコン、ソーセージ、このほか、ポテト、ゆで卵がありました。シリアル類とフルーツも陳列が綺麗です。

そしてここのトイレ&シャワーはかなり綺麗でした。着替えるために服を持ってトイレに向かったらシャワー使う?と多分ここの掃除・管理担当の方から話しかけられました。シャワールームは4室位ありました、どれもピカピカ。トイレも裸足で歩いても大丈夫だと思うくらいキレイ、朝到着後にシャワー浴びるのであればここが一番いいかもしれません。日本、シンガポールと同等かそれ以上のキレイさでかなり好印象です。

国際線エリア:SAA Premium Lounge

2019年6月の帰路でホエドスプルートから15時に到着し、21時発のエジプト航空カイロ行きへの乗り継ぎの際に立ち寄りました。このラウンジは20分程度の滞在でした。ちなみに搭乗したエジプト航空からはショロンゴロラウンジなるラウンジを指定されましたが、なかなか見つからずこちらが先にあったのでスタアラゴールドで入場しました。

さすが南アフリカ航空の本拠地でのラウンジ、入り口は立派です。

が、チェアーはなかなかボロボロでした。

トイレに向かう際に奥に向かいましたが、奥の方はかなり綺麗でした。時間がある場合は、一通り散策してみるといいかもしれません。全体の広さはかなり広大です。シャワーブースも完備されているようです(使っていないので分かりませんが)。

食事もいろいろありましたが、例のごとくお腹は減っていませんのでちゃんと見てないです。ここでも飲み物はソフトドリンク含めカウンターで注文する形でした。

国内線エリア:VIA Premium Lounge

往路で香港からヨハネスブルグに朝7時に到着して、アライバルラウンジで着替え、その後国内線にチェックイン、セキュリティーチェック後、10時発のケープタウン行きを待つ際に訪れました。

ヨハネスブルグ → ケープタウンはエコノミーですが、スタアラゴールドで登録していたらこちら案内がありました。中に入ると南アフリカ航空の模型が、そこをパイロットが通りかかりました。パイロットも休憩???

こちらのラウンジ、なかなか広く、窓が大きく、おしゃれで快適でした。なぜ足元をすりガラスにしているのかと言うのはありますが。シャワーブースもいっぱいありました。

ドリンクバー&ブュッフェコーナーです。南アフリカではお酒の提供時間が限られているようです、その対応なのか、飲み物はソフトドリンクやコーヒー含めてカウンターで注文する方式が多かったです。南アフリカ発祥のグレープタイザーをもらいます。

食べ物もかなり充実していました。

私(嫁)は2016年にアフリカに訪れた際に気に入ったグースベリー(というフルーツ)のジャムを探していましたがそれは見つからなかったようです。

で、お腹減ってないのにハムサンドを作って帰ってきました。

まとめ

アフリカ南部を旅行する際はこのヨハネスブルグ空港を使うことになるかと思います。特にビクトリアフォールズやチョベ国立公園などに行く場合は、ここ経由になるかと思います。

そんなヨハネスブルグ空港ですが、親切なふりして声をかけてあとでチップを要求するなどトラブルも多い空港です。迷っていなければそうした声をかけられることもありません。乗り換えルートを参考に、颯爽と歩いていればそうした機会も防げるかと思います。お役に立てば幸いです。

また、ランドサイドで時間を潰す必要がある場合は、ターミナルBのLevel1にショッピングストリートとフードコート、セキュアなレストラン・カフェがありますのでそちらが活用できます。Nando’sのような南アフリカご当地のレストランもありますのでぜひ活用ください。

エアサイド(国際線)はキュリオショップが面白いですのでで覗いてみるといいと思います。私たちはお土産物屋に時間を取られすぎてラウンジはほとんど活用できませんでした、総じて非常に楽しめる空港かと思います。

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