アブダビ空港 不完全ガイド 〜ターミナル1&3のみ : ラウンジ、荷物サービスなど〜

エミレーツがドバイを本拠地としブランドとしても都市の派手さとしても一歩リードといった感じですが、隣のアブダビ首長国のフラッグシップキャリアであるエティハド航空の本拠地であるアブダビ空港もなかなか気合が入っています。ドバイに比べると乗り入れ航空会社は少なく、エティハド以外でのアクセスはあまりないかもしれません。

アブダビ空港

ドバイに追いつけと更なるスケールを目指し、今現在ミッドフィールドターミナルを建築中です。もともとは2017年にオープするべく開発を進めていましたが、かなり遅れているようでまだ完成していません(2022.4現在)。出来た際にはかなりのスケールアップになるかと思いますが、今現在は、ターミナル1〜ターミナル3が使われています。

ターミナル1(T1)は右側の円形のデザインの部分、ターミナル3(T3)は左側の横長の部分になります。ターミナル2は離れたところにあり未知です。T1、T3は隣接しており、出国エリア(エアサイド)でも繋がっており、距離はありますがセキュリティなしに行き来可能です。それ以外には、T1、T3からの入国で到着地点から、地下道で繋がった「アライバルホール」があり、タクシー乗り場、バス乗り場、T1パーキング(右下)への連絡通路、そして、そこからさらに「SkyPlaza」&へ接続しています。

ターミナル1(T1)

円形からサテライトが伸びた特徴的な形状で中央はこんな感じになっています。吹き抜けの周囲には免税店やお土産屋、カフェ等のショップが並んでいます。そのさらに外側に5つのサテライトがありそれぞれ1つもしくは2つの離発着ゲートがあります。中央の部分はキンキラキン、デザインも個性的、アラビア文字のサインも独特でエキゾチックです。

よくある免税店のほかにはベドウィンテントみたいなお土産物屋も並んでおり楽しめます。また、そんな雰囲気の中にフェラーリの懸賞があったり、、、不釣り合いというか、今となっては中東らしいというか・・・

小物はラクダの置物やシーシャ(水タバコの道具)などアジア、ヨーロッパでは見かけないものもあり面白いです。荷物になるので買い物は帰りに立ち寄った時ですかね・・・

Etihad Premium Lounge(T1)

日本 → アブダビ → フランクフルトの乗り継ぎの際に立ち寄りました。円形のところからアライバル側に渡ったところにあります。

ターミナル3の同ラウンジに比べるとこじんまりとしていますが、それでもソファーエリアと別にちゃんとしたダイニングスペースもあり、ランチョン、ナプキン&カトラリー、グラスなどが並びレストランのようになっています。オーダーを取りにきてくれるわけじゃないですが雰囲気はなかなかいいです。

立ち寄った際は、特にお腹が減っていませんが手持ち無沙汰でちょこっとつまみました。

朝の時間帯でしたが、ミール類は、コールドカット(チーズ、ハム、フルーツ)、ホットミールはスクランブルエッグ、カレーなどでした。UAEは国民1,000万人弱のうち純粋なアラブ人は15%と言われています。残りの外国人の中ではインド人が最大で140万人、次がパキスタン人ということで、カレーが多いのもそういった事情からでしょうか。朝のメニューは比較的オーソドックスですね。

Six Senses Spaマッサージサービス

ビジネスクラス登場の場合15分のマッサージサービスが受けられます。種類は、フェイシャル、フットデトックス、スキャルプマッサージなどから選べます。まあ15分ですのであっという間です。利用者数の違いから、ターミナル3のSPAは結構混んでますが、こちらはそれほどでもないです。マッサージをどうしても受けたいという場合はこちらがいいかもしれません。

ターミナル3

構造はターミナル1に比べるとあまり特徴はありません。免税店は1箇所に集まっており買い物はしやすい感じです。ベドウィンテントみたいなお店はなく、空港免税店でイメージするタイプのモールの形状です。雰囲気としてはターミナル1の方がアブダビっぽいですかね。

帰国の際に色々と買い物しました。デーツを中心にラクダのミルクを使ったチョコレートなどのご当地土産が手に入ります。私(嫁)曰く、エティハドのファーストクラスで出たデーツが一番美味しかったということです。

上に見切れているラクダは、まちなかのカルフールで買っています。空港で売っているかどうかは不明です。

Etihad Premium Lounge(T3)

ラウンジとしてはターミナル3の方が快適です。往路、復路で2回利用しました。

ソファエリア

こちらのラウンジはターミナル1に比べて広く、窓もあるので明るく快適です。復路でアブダビ1日観光した日は、16時位にヘロヘロになってこのラウンジにやって来ましたがガラガラでした。エティハドの乗り継ぎは、夜にかけてと、早朝から午前中にかけてが多いので、その時間帯はそこそこ混雑します。でれでもこれだけの席数がありますので、座るとこがないといったことはないかと思います。

ダイニングエリア

ダイニングも十分な席数があります。T1と同じくこちらもランチョン、ナプキン、カトラリーがセッティングされ雰囲気がいいです。

夕方の時間帯では、キョフテ、米やひき肉などを香辛料で味付け葡萄の葉っぱで包んだドルマ、オリーブなどの中東系の食材を使った料理もあります。そしてインド系の出稼ぎ労働者が多い国ですのでカレーもありますが本格的で美味しいです。ご飯は長粒米(バスマティライス)ですのでカレーにぴったりです。

特に復路の際は、ローマ、アブダビと暑い都市を続けて観光してきましたのでこうした酸味があるスパイシーな食べ物がちょうどよく楽しめました。

そして、アラビックコーヒー、バクラバも山盛りで置かれています。バクラバはパイをシロップで浸したような甘みの強いお菓子で、これは好みが分かれますね。デーツを探してキョロキョロしていると、スタッフの方に何探しているの?と声をかけられ、、、

表には並べられていないデーツを棚から出してきてくれました、ありがとうございます!アラビックコーヒーといただきます。でも私(嫁)曰く、やはり往路のファーストクラスのデーツとは違うと・・・

それ以外の普通の?デザート、フルーツ類も充実しています。砂漠のオアシスですね。

Six Senses Spa

ターミナル3のラウンジにもスパがありますが東京便への乗り継ぎで夕方の時間に訪れた際は順番待ちがかなりあり諦めました。ビジネスクラスの場合、無料で受けられるのは15分ですのでまあいいかと。どうしても受けたい場合はターミナル1の方が空いていますのそちらをどうぞ。

シャワーブース

Six Senses Spaが受付(おそらく管理も)しており、ハードとしても同じグリーン系のタイルで空港ラウンジのシャワーとしてはかなり上質な部類に入ると思います。ハンドタオルの置き方も同スパのロゴを連想するような置き方です。

洗面台と、シャワーブース、トイレが併設されていますが、トイレが非常に個性的なフォルムでした。イスラム圏ということでハンドシャワーも配備されているのが個人的には嬉しいですね。

Arrival Area(T1&T3 共通)

入国する場合はの流れです。

ターミナル3、ターミナル1それぞれから、パスポートコントロール、荷物を過ぎた後、税関(Arrival Custom)から同じ動線になります。入国せずに乗り継ぎする場合は、この水色の領域には来ないようにしましょう(T1 ⇄ T3の行き来はその上のWay to Terminal 1 & 3を通ります)。私たちは復路で、トランジットを利用して砂漠ツアーに向かう際に入国しました。

入国の際は、Etihad、Alitalitaともにビジネスクラス以上の利用者には、ファーストトラックカードがもらえますが、早朝時間帯はガラガラでした。

税関(Arrval Custom)を過ぎると、基本的に入国の手続きは完了、その後、進行方向右手に「アライバルラウンジ」、デパーチャーエリアに出て左手に「手荷物預かり」がありますので利用したい場合はここでエスカレーターを降りちゃわないようにご注意ください。

Etihad Premium Arrival Lounge

入場はエティハドのビジネスクラス以上の搭乗者、もしくはEtihad Guestの上級会員ということで、ちょっと利用条件が厳しいですかね。いや、そもそもあえてアブダビ空港を使うケースはエティハド航空利用者が大半でしょうかね。

アライバルラウンジはエアサイドの2つのラウンジと同じく綺麗です。そして、乗り継ぎ客の割合が多いですしそもそも入国する人が少ないため利用者はほとんどおらずガラガラです。1時間ほど滞在しましたが他に誰もきませんでした。設備としては、それほど広くはないですが、ミールサービスもありますしシャワーもありますので日本便など朝着便で朝シャワー派の方は利用価値が大きいかもしれません。

私たちは、ほとんど睡眠の取れないローマからのオーバーナイトフライトで、朝6時の時間帯でしたのでオレンジジュースとフルーツで。40度のアブダビに出る前に身支度を整えます。

Left Luggage

Left Luggageは3つ前の写真で、進行方向のエスカレーターを降りずに、左正面の扉を出て左手に曲がったところになります。その扉はデパーチャーエリアとの境界になり早朝の時間帯は鍵がかけられていて自由に行き来できない感じでした。空港職員に訪ねて開けてもらう必要がありました。鍵が閉まっていても狼狽えないで係員に声をかけましょう。

扉を出て左に進んだこの小さな窓口「Airport Service Center」があります。金額は、、、ちょっと忘れました。

Skypark Plaza

アライバルエリアからアライバルホールを経由してSkypark Plazaがあります。アライバルホールからのアクセスでは右端からきます。基本的には、駐車場へのアクセスなんでしょうが、左端に「プレミアインアブダビ空港ホテル」があります。

ツアー送迎がホテル限定の場合はこのホテルを指定すると実質空港送迎といえるかと思います。

Skypark Plazaへは、T1、T3のArrival Hallから外に出ずにアクセスできますが、ちょっと距離があります。プレミアインの紫色のアイコン(サインボード下段、左から2つ目)も出ていますのでその方向に向かえうと辿り着けるかと思います。

プレミアイン アブダビ空港(Premier Inn Abu Dhabi International Airport)

ホテル自体に宿泊はしていませんが、デザートサファリのツアーのピックアップで指定しました。送迎対象が空港は不可ですが、アブダビ市内のホテルはOKということで、こちらのホテルにピックアップをお願いしました。もし、同じような条件のツアーに参加される方はどうぞ。

ロビーには、座れる場所もあるので、ピックアップでの待ち合わせもスムーズに行えました。

まとめ

ミッドフィールドターミナルは2021年6月現在まだ建設中ですが、コロナもあったので今後もT1、T3を中心での運用が続く可能性もあるかと思います。ここはエティハドのハブ空港ということ、日系の航空会社のアクセスもないですし、日本人でここを訪れる方はエティハド空港を使う方が大半ですかね。

エティハドは結構セールもやっていますし、そういった意味ですと、エティハドのビジネスを使う方もそれなりにいるかと思います。ラウンジとしてはT3の方が3倍快適です。もし2時間以上の滞在時間があれば、T1利用の場合でもT3に遠征するのがおすすめです。食事は時間帯にもよるかと思いますが夕方にはご当地メニューが多いので、トランジットだけの場合でも中東、アラブを体験できるかと思います。是非チャレンジください。エアサイドのラウンジもアライバルラウンジもシャワーはあり、少なくとも利用したT3のシャワーはSix Sensesの管理?で非常に綺麗で快適でした。

市内に行かれる方は、Left Luggageもありますが、アクセスに癖がありますので頑張ってください。また、現地ツアーでホテル送迎の方はSkypark Plazaのプレミアインを使えば空港送迎NGというプランでもOKになるかと思います。

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