宗像観光 〜神宿る島【大島編】: 宗像大社沖津宮遙拝所・中津宮ほか〜

雨が降っていないだけでなく若干青空も覗く天気で、かといってカンカン照りで焼けるほど暑いわけでもなくなかなか適度な天気と言えるかと思います。

大島では、

  • 宗像大社中津宮
  • 宗像大社沖津宮遙拝所
  • 砲台跡(風車展望所)

を巡りたいところです。

大島渡船で大島に

まずは、当初予定の11:15のフェリーで大島に向かいます。

神湊港

意外と立派なターミナルです。ここからは大島行きと、地島という別の島へ行く路線があるようです。

大島行きのチケットは券売機での購入で、残念ながらキャッシュオンリーでした。

ターミナルはちょっとした吹き抜けになっており、2階には展望エリアなどもありました。2階ですので、それほどの眺めではないですが、時間のある方は散策してみるのもアリかと思います。1階には待合室があり、宗像の世界遺産の説明パネルなどもあります。

出港予定時刻の15分くらい前からアナウンスがあり搭乗開始になります。今回は乗り継ぎ時間23分でしたがあっという間でした。

おおしま

こちらが今回搭乗するフェリーです。運行は、高速船の「しおかぜ」とフェリーの「おおしま」があります。時間的には、高速船だと15分ですがフェリーだと25分かかります。とはいえ違いは10分くらいですのであまり大差ありません。おおしまは、車を乗せられるフェリーですので意外と大きいです。

船内は、屋内に2箇所こうしたシートが並んでいるエリアがあります。双方ともにクッションも良さげ、冷房が効いていて快適です。テレビもあるので乗り慣れている人はこちらでしょうか。でもガラガラです。

そして、やはり観光客に人気なのはこちら屋外のエリアです。座席も濡れることを考慮してプラスチックの硬いシートで当然空調もありませんが、船で潮風にあたりながら進むのが非日常感があって旅情を感じます。

進行方向は操縦席があるので望めませんが、船尾方向はそれなりに見えます。航跡の先が出港した神湊港、、、だいぶ沖に出てきました。本日のディナーはこの玄界灘の魚介を使ったイタリアンです、などと考えていると到着です。

大島

さて、1時間20分で3箇所回るのが目標ですのであまり時間がありません。

客船ターミナルでレンタサイクル

まずはここの観光案内所で借りられるというレンタルサイクルを確保します。窓口に直行、2台申し込みます。1回800円ということで、東京のシェアサイクルよりだいぶお高めではありますが背に腹は変えられません。支払いにはPaypayが使えました。

支払いが済むと外で自転車の受け取りです。これ全部がレンタルサイクルな訳ではありません、駐輪所に一部レンタルサイクルがある感じです。電動自転車でフルに充電されているのは、電池切れなどが結構あるシェアサイクルと違うところでしょうか。

受け取ったらすぐに出発です。港には漁船など、これらの船で獲られた魚介が本日のディナーに来ている可能性も・・・

Google Mapにナビゲーション機能があるので楽ですね。

まずは、島の反対側の宗像大社沖津宮遙拝所に向かいます。ルートとしては、おっと、こんな住宅街の真ん中を失礼して、、、島ですので、港から島を横切るとなると最初は上り坂になります、電動自転車でよかったです。

すぐに島の幹線道路っぽい通りに出て暫く進みます。そして、沖ノ島のある反対側の海が見えてきました。

宗像大社沖津宮遙拝所

距離にして1.8km、10分程度で遙拝所に到着しました。沖ノ島自体が御神体で、渡島できませんので、ここから沖ノ島を遥拝(遥か遠くから拝むこと)するために、この沖津宮遙拝所が設けられました。少なくとも18世紀中頃までにはこの場所に遙拝所があり、現在の建物は、昭和8(1933)年に建てられたものということです。

空気の澄みきった日に訪れると、水平線上に浮かぶ沖ノ島をはっきりと望むことができるということですが、この日はちょっと見えませんでした。でも元々雨の予報だったのが、青空も見える天気となっただけでもハッピーです。

で、エメラルドグリーンの海に、南の島を感じます。所々に黒い点のようなものが写っていますが、カメラの中に入ってしまったゴミではなく、トンボがいっぱい飛んでいました。

10分程度の滞在で次の目的地、砲台跡に移動開始です。砲台跡は山の島の中でかなり標高の高い部分、上り坂が続きます。ここのジャンクションは気をつけてください。この右にある小道を登ります。

そして、ゴール間近では、彼らが応援してくれます。

砲台跡(風車展望台)

遙拝所から距離にして2.4km、そこそこの登りが続きますので時間は20分で到着です。砲台跡から風車を望んでいます。なるほどこれは絶景です。他には誰もおらず、ここでお弁当にしたかったですが、そこは時間の関係上しょうがないです。行かれる方は検討してみるといいかもしれません。

そしてなんと、写真にははっきりとは写っていませんが、ここから沖ノ島がうっすらと視認できました。中心部分です。

ここで、残り時間はあと40分。中津宮が最悪、時間がなければスキップもやむなしと思っていましたが、なんとかなりそうです。ここあらは移動ルートも下り中心でなんとか15分弱で戻れそうです。

宗像大社中津宮

中津宮は、大島港から徒歩5分程度の場所にありますので、レンタルサイクルなどが出払っている場合でも簡単にアクセスできます。

ただし、、、社殿はこの階段の先にありますのでご注意ください。

中津宮は、大島に鎮座する宗像大社の三つの宮の1つで、宗像三女神の一柱湍津姫神(たぎつひめのかみ)を祀っています。そしてこの本殿は、17世紀前半頃に建てられたと考えられており、県の有形文化財にも指定されているということです。

中津宮は、ここから直線距離で500m位のところにある御嶽山山頂の御嶽山祭祀遺跡を起源としており、御嶽山山頂には展望台もあるということで、そこからの眺めもなかなかということです。今回は残念ながらそちらに足は伸ばせませんでしたが、終日のハイキングなど計画される方はそちらも1つの訪問スポットになるかと思います。

大島から本土に

と駆け足でしたが、港に戻り、レンタルサイクルを返却した時にはすでに乗船を開始していました。急いで乗り込んだらすぐ離岸です。短時間でしたがなんとか行きたいと思っていた3箇所は見て回れました。

ん???大島の形も沖ノ島の形に似ているような。。。

まとめ

沖ノ島自体には渡れないということで、まずは大島のスポットを巡りました。沖ノ島に渡れないのは、今も昔も同じ、海の安全という観点で、地場での信仰もあったでしょうが、18世紀中頃には沖津宮を望む遙拝所が作られていたということです。建物自体は質素ですが、そうしたバックグラウンドにより世界遺産の構成要素となっています。残念ながら沖津宮は見えませんでした。また、沖ノ島と同様この大島御嶽山にも祭祀遺跡があり、それを起源とした中津宮には、宗像三女神の一柱湍津姫神が祀られています。御嶽山にも行ってみたかったですが、そこまではちょっと時間がありませんでした。

大島には、もう一つおすすめの観光スポットがあります。砲台跡ですが、曇りのため暑すぎない程よい気候の中で、人も全然おらず風光明媚でした。梅雨の時期で、それほどいい天気ではありませんでしたが、ここからは沖ノ島がうっすら望めラッキーでした。山の上の方にありますので、電動自転車が必須ですが、苦労して向かうだけのことはあります。こちらも時間があればぜひ弁当など持参してピクニック、ハイキングで行くといいかもしれません。

今回は、1時間20分の時間の中で3箇所を巡ったため、それぞれあまりゆっくりはできませんでしたが、一通り行きたかったところは回れ、満足です。次の機会があれば御嶽山経由の砲台跡でに行ってみたいところです。

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