門司港グルメ みかど食堂 by NARISAWA レトロ洋食店ランチと駅舎探訪

2日目のランチは、こちらも前回定休日で来れなかった「みかど食堂」までやってきました。もともと大正時代に今の駅舎のオリジナルが作られた際に駅舎の2階で営業していたということです。みかど食堂は、当時山陽鉄道の急行列車内で食堂車を運営していた「みかど株式会社」が全国の主要駅に設けた駅構内の高級洋食店ということで、ここ門司港店はピーク時には1日に200組の来店があり大変賑わっていたということです。関門トンネルの開通により人の流れが変わり、昭和56年ついにその歴史に幕を下ろしたということです。

そして2019年の駅舎の修理・復元に合わせてみかど食堂も復活しました。さらにby NARISAWAということで、東京のミシュラン3つ星のNARISAWA監修です。そちらには、、、当然行ったことはありません。

みかど食堂 by NARISAWA

2階に上がる階段は改札側にあります。ようやくオープンしているこの状態が見られました。赤絨毯の階段を登りお店に向かいます、なんか感慨深いです。ちなみにオリジナルを忠実に復元し、エレベーターは後付けしているので動線が分かりにくいですが、スタバの中にあるエレベーターを使ってもアクセス可能です。

インテリア

2019年に復元したてですので中はピカピカ、天井も高くこちらもピカピカですね。一方で足元はカーぺット敷、チェアもクッションが厚めでボリュームのあるスタイルで快適です。テーブルの配置もコロナの影響か余裕があります。

平日のランチということでゲストはまばらです。事前に予約を入れていたこともあり、コーナーの半個室的なところをアサインいただきました。駅前広場に面しており駅前の噴水や三井倶楽部が、遠くには関門海峡などを望みなかなかの景色でした。

駅前広場越しに新旧の特徴的な建物群が目に入ります。広場中央の濡れている部分は、時々噴水になった時の水の跡です。境界が分かりにくいので知らずに通っているタイミングで水が出ると危険ですね。ご注意ください。

メニュー

もともと高級洋食店、復刻版もNARISAWA監修ということで多少お値段は高めです。ちなみにランチでだいたい2,500円から、夜は5,000円からになります。

その中でGoToトラベル自体は休止中ですが、メイン選択式のプリフィックスコース「GoToキャンペーン記念コース」なるものがあり、ちょっと高い(4,000円)ですが内容も充実しているということでそちらにします。

オードブル盛り合わせ

まずはオードブル盛り合わせとして、

  • 北九州近海の鮮魚のカルパッチョ 梅風味ドレッシング(右)
  • 自家製ポークハム(左)
  • 奥は、、、チキンのマリネだったかな、、、

昼から贅沢です。ポークハムには、他の具材が色々埋め込まれてひと手間かかっています。そこに小さなピクルス、マスタードが添えられていますのでいろいろと味のバリエーションが楽しめます。カルパッチョは、歯応えのある鯛と強い香りのしそ、梅の酸味、ネバネバのオクラと食感、味、香りと複雑な組み合わせでした。奥はチキンの確かマリネだったと思いますが、暑い季節ですがいずれもさっぱりとおいしくいただけました。

季節のスープ

これは、、、冷製ポタージュだったかな???PORTONEなどでも似たようなスープを飲み、見た目が近いと時間が経つと混同しがちです。まあ、この店でネガティブな記憶は一切残っていませんので美味しくいただけたはずです。

メインディッシュ

私(嫁)セレクトの「九州産牛のビーフカツレツ」です。衣はカリッカリで、中はレアで柔らかい肉とのコントラストが楽しめます。素揚げの野菜もカラフルで見た目もきれいですし、夏のこの時期はほんとに野菜が美味しいですね。特にとうもろこしが絶品でした。

私(旦那)セレクトの「門司港近海の日替わり魚料理」。本日は小鯛のオープン焼きということでしたが、なんと、まるまる1匹出てきました。タンパクな身に溶かしバターのソース、ドライトマト、パセリ、ケッパーの薬味も香り高く美味しくいただけます。

まるまる1匹ですので、(内臓は取り除かれていますが)骨はまるまる残っています。特に鯛は小骨が多いので結構苦戦しました ^ ^。途中から小骨は食べてしまえ戦略に変更しました。

それにしても相当なボリュームですが、付け合わせのじゃがいも、椎茸、ほうれん草と味変しつつなんとか完食です。

他の選択肢としては以下で、全体として九州産牛推しの感じです。

  • 九州産牛のステーキ
  • 九州産牛100%の手捏ねハンバーグ
  • 九州産牛と宮崎 季じょん山豚のメンチカツ
  • 九州産牛のビーフシチュー

パン・ライス

メインと合わせてパン or ライスが選べます。

パンは、福岡県産小麦100%の特製ミルクパン&バターということで、表面のテリが綺麗、ふわふわの軽めなパンでした。また、バターの蓋の紙には、みかど食堂のロゴが印刷されており色々と凝っています。

ライスは「長崎県産諫早米の炊きたてご飯」ということで、洋食ですがボウルで出すのは珍しいですね、当時がそうだったのかな???おしゃれなかつ定食といった風情です。

デザート

「本日のデザート3種盛り合わせ」ということで、バスクチーズケーキ、抹茶のケーキ、もう一つはすっぱめの何かベリー系のムースでバリエーション豊かでした。コーヒーもしくは紅茶と一緒にいただきます。

平日の昼から贅沢なランチでした。

GoToキャンペーン記念コース 4,000円 ×2
合計 8,000円

門司港駅舎探訪

食事を終わって見送られながら、せっかくなら駅舎の見学もどうぞと提案頂きました。見学後は、廊下突き当たりのエレベーターで降りられるということで、せっかくなので駅舎の中を探訪しつつ帰ることにします。2階の広場側はみかど食堂ですが、反対側(線路側)は、展示室(とトイレ)、貴賓室になっています。

展示室

このみかど食堂の経緯などの説明や当時の写真などが展示されています。このあたりは出入り自由ですので、みかど食堂の利用有無を問わず見学可能です。電車の待ち時間などで訪れてみても有意義かと思います。

貴賓室

ここはオリジナル当時からVIP用の待合室だったようです。壁紙&絨毯は赤、カーテンがゴールドでゴージャスですね。

また、中央には大きめの円卓がありますが、みかど食堂に管理委託されているようで、プラスで利用料を出すとここで食事することもできるようです。逆にここの扉が閉まっている場合は、そうした用途で使われているということですので無理に開けたりしないようにしましょう。

廊下側をさらに進むと一部壁がガラス窓になっており屋根裏?が鑑賞できるようになっています。素人には見どころがどこなのかちょっと分かりません。

スターバックス

エレベーターを降りるとスターバックスの真ん中に到着です。右側のガラス張りのがエレベーター、中央奥の点字ブロックがあるところは駅校内の敷地、そこまでがスターバックスです。いずれにせよ、おしゃれスタバであることは間違いありません。

元1等待合室

ついでに駅舎自体も。右側の切符の窓口っぽいのは当時のデザインの再現でしょうか。今のきっぷ売り場は、その左側の部屋、オープンなカウンターになっています。この部屋は元1等待合室だったということです。

元2等待合室

改札側には元2等待合室があります。ここは現在でも待合室の用途で使われており長椅子なども置かれています。2等だからハードシートなんでしょうかね。昔は九州各地への鉄道路線の起点でこうした設備が必要だったのでしょうが、今では関門トンネルもあり、新幹線も開通しており、九州東海岸側へのアクセスも小倉が起点となっています。門司港発の長距離列車はないですからあまり有効活用されていない感じです。

奥の方には、オリジナルの門司港駅の模型やパネル展示などあります。昔は1階部分に大きめの庇があったんですね。。。若干の違いが見受けられますが、バランスの良いルネサンス様式の建物で風格があります。

まとめ

3年前にここを訪れた時は駅舎自体が復元工事中でした。そして前年10月に訪れた際は復元も済み、再オープンしてましたが定休日でした。ようやく今回入店、食事することができました。

内部は、床面積は広くはないですが天井が高く、窓も大きく開放的な空間です。構造はクラシックですが、インテリアは洗練されています。また、コロナの影響からかもしれませんがテーブルの間隔も広めで快適でした。今回は事前予約していたこともあり窓側の半個室的な席で平日ですが時間を忘れて過ごせました。

お値段はランチとしては多少高めで2,500円位からです。ただ、それだと選べる料理が限定的で、当時っぽい料理が選べる4,000円のコースにしてみました。カツレツは衣はサクサク、中は柔らか、魚は小鯛まるまる1匹というワイルドさでなかなか楽しめました。

建物は、特に2階は、みかど食堂専用のようにも見え、見学だけでは入りづらい感じですが、貴賓室や屋根裏などは食堂利用の有無を問わず見学できますので、電車の待ち時間などでサクッと見学してみてはいかがでしょうか。

非常に満足できました。

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噴水が稼働し始めました。境界がないので通る際はお気をつけください。

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