下関春帆楼でふぐフルコース

下関では、「ふぐ」と濁らず「ふく」と呼ぶようです。春帆楼の正式なメニューとしても「ふくフルコース」です。

食事は、部屋食もしくは食事処での提供ということでしたが、少人数グループの我々は、食事処での提供でした。食事処ではありますが4人まで入れるくらいの個室ですので、プライベート感は部屋食とそんなに変わりません。温かいものは温かく、温度管理の点では配膳室に近い食事処でいただく方がベターとも言えます。

食事処は宿泊部屋がある3階で同一フロアで移動は楽々、泊まった部屋よりも西寄りでしたので前建てもなく対岸の門司港の夜景がよく見えました。左側の高層ビルが前回展望台に上った門司港レトロハイマート、正面の光の強い部分が明日訪れる予定の関門海峡ミュージアムです。

あまりお酒に強くない私たち、飲み物はお茶と共にひれ酒と普通の日本酒をグラスで1杯。

ひれ酒は、蓋を取るときにマッチで火をつけてアルコールを飛ばします、ひれの出汁を出すためにお酒の温度を高めにするということで、アルコールの湯気で咽せないようにするのが目的らしいです。日本酒はワイングラスでの提供でした、お洒落です。

メニュー

今回は、夕食付宿泊プランで、その夕食の種類もいくつかありましたが「ふくフルコース」というメニューにしました。いよいよスタートです。

先付&前菜

手前にある先付「鯛わた」は春帆楼の名物ということです。大人の味ですね。

前菜7種は、梅なめたけ、ふく煮凍り、曙海老、柚子松風、合鴨ロース燻製、法蓮草の卯の花和え、南京真丈、1つ目のふくにご対面です。日本酒に合います・・・いや、普段飲まないのでそこまで分からない、、、

吸物 ふく真丈 澄まし仕立て

ふく真丈 澄まし仕立てです。むむ、、、ほのかにふくの味があるようなないような、淡白な味ですのでちょっとふく感は分かりにくいかもです・・・ただ、温度も適切、ふく感は弱くても美味しいのは美味しいです。

向付 ふく薄造り

いよいよ、メインの領域に入ってきました。コロナの影響で、大皿ではなく1人づつお皿に盛り付けられます。外側は完全に透けちゃってる感じですねー。1人前でこれだけの量、相当手間がかかっています、ありがたいです。

適度な歯応えの刺身と、こりこりのふぐ皮の食感が楽しめます。

時には薬味の「安岡葱」を巻いて、、、だいだいポン酢も爽やかです。かぼすは使うタイミングがなかったですね。

薬味はほかに紅葉おろしと、同じく安岡ネギの刻みがあります。これらはお好みで、この後の鍋や雑炊に使っていきますので、使い切らないよう、また紅葉おろしは色のわりに相当辛めですので使い過ぎにご注意ください。

揚物 ふく唐揚げ

薄造りの後はガツンとくる唐揚げです。弾力のあるふくの身は火を通すとプリプリの食感になります。こちらも一人当たり4、5個、部位もいろいろあり、なかなかボリュームがあります。美味しい!

鍋物 ふくちり鍋

だいぶお腹が落ち着いた中で、鍋の準備ができました。こちらも個人ごとの小鍋になっています。だいぶペースが遅くなりつつある私たちを見てか、手前の餅は溶けちゃうので早めに食べた方がいいとアドバイスがあります、そういうの助かります。。。

そしてこの中のこれは珍しいふくの口周りの肉だということで、コラーゲンたっぷり翌日はプリプリになれるらしい・・・

蒸物 ふく白子蒸し

大物を処理した後は、ふくの白子です。こうした部位は当たり外れが大きいので、普段あまり好んで食べないのですが、濃厚で嫌味はなくさすがに春帆楼でした。

お椀 ふく味噌椀

そろそろ終わりが近づいています。お腹的には充分満足、味噌汁は落ち着きますね。

この味噌汁にもごろっと大きめなふくの肉が入っています。勝手に流しにかかっていましたが、ふくコースの1品であることを思い出します。

御飯 ふく雑炊 香の物

ご飯はふく雑炊です。雑炊というと食べ終わった鍋の出汁を使って作るのが普通ですが、ここでは鍋とは別に調理されます。雑炊だけはグループで1つの鍋で取り分ける感じで提供されました。

お腹はいっぱいですが、あっさりとお腹に入ってしまいます。おかわりまでしてしまいました。

デザート

巨峰、マロンプリン、グレープフルーツ、チョコレートケーキです。なかなかボリューミーですが、別腹があるので大丈夫です。

まとめ

私たちは所々ではフグは食べてはいますが、ちゃんとしたフグを食べたことがあるかと言われると自信はもってYESといえるほどではないということで、今後の食の経験を考えて、この機会にフグ料理の老舗春帆楼で正統の「ふくフルコース」を体験しておこうということにしました。

結論からいうと、今まで食べていたフグに比べて格段味や印象が変わるわけではありませんでした。ただ、これは特に春帆楼が期待外れだったと言うわけではなく、逆に今まで食べていたフグも十分本格的な味だったという確認がとれてホッとしました。

春帆楼のふくフルコースはボリュームも品数も大満足です。そして、フグはやっぱり、淡白な味に加えて、身も皮も独特の食感が個性的です、今後も機会があれば楽しみたい食材の1つです。

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