弥山の標高は535m、私たちは20119年テーブルマウンテン登山に成功(1,086m、400m地点からで標高差686m)成功しているので、トレッキングとして登ることも検討していましたが、荷物削減と他の街歩きに歩数温存のためにロープウェイでのアクセスとしました。

徒歩で登る際のルートは3ルートあるようで、その中の紅葉谷コースは2020年10月現在整備中で全面封鎖でしたのでご注意ください。大聖院ルートは登りやすく見所もそれなりに多いようですので興味のある方はそちらからどうぞ。上の建物も大聖院の管轄ですし、まとまりとしていいとも言えますね。

というのはありますが、結果的にロープウェイ。でほんとは、初日の13時過ぎに行こうとしていたのですが、ロープウェイが大行列で断念しています。2日目は、オープンと同時に乗ろうと9時10分間くらいにつくように向かいます。岩惣からは徒歩20分です。

ロープウェイ

オープン時間を間違えててすでに動いていましたが、全然混雑はしていません、まあOKです。GoToトラベルに関して、紙の地域共通クーポンは使えましたが、私たちの持っている電子クーポンは使えませんでした、こちらは残念。運賃は往復で1人1,840円と結構します。

紅葉谷駅

昨日はここまでも辿り着けませんでした。早めに断念して正解でした。土日祝午後の下りの待ち時間は1時間半にもなるということですので、元気な人は、歩いて降りてきた方が早いし、安いし、健康にもいいということでご検討ください。片道であれば1,010円です。

獅子岩駅まで2本乗り継ぐ形です。まずは1本目、6人乗りのゴンドラですが、人もまだ少ないのでグループごとの貸切で行けます。乗車時間は10分です。

床の一部がスケルトンになっています。いい感じに傷ついているのでそんなに怖さはありません。

榧谷駅

10分経つと榧谷駅に到着です。ここでもう一つのロープウェイに乗り換えです。トイレもあります。

2本目の乗り場に来ました。こちらは距離も1本目に比べ短く標高差もありません。大きめのゴンドラが2台、交互に行ったり来たりする形(交走式というらしい)です。標準的には15分おき、所要時間は3分ですが、混雑具合により調整されるようです。

こちらの定員は20人くらいでしょうか?片側が開けてます。午前中で東側になりますので逆光気味ですが、それはそれで幻想的です。昨日の夜の牡蠣は、包ヶ浦牡蠣棚ということでしたがこちら宮島の東海岸側のようです。

獅子岩駅

ここから弥山山頂までは往復で1.5時間くらいのトレッキングになります、水分は忘れずに、忘れた方はここでお買い求めください。

弥山へ

駅舎から出たところです。目的地の弥山山頂は正面の頂です、ところどころ大きめの岩が露出しているのが特徴的です。ルートは獅子岩駅からははじめ少し下って、途中からそれ以上に登るかたち、標高差は見た目以上にあります。

道は整理されているところと整理されてないところがあります。また、階段になっているところも多いです。途中、森の中でガサゴソ音がすると思ったらソロの鹿でした。

弥山本堂

それほど急いでいない速度で30分ほどで最初のポイント弥山本堂、霊火堂がある広場に到着です。ベンチがありますので休憩できます。紅葉しかけの広葉樹とチップ目当てでポーズをとる鹿です。

鹿の左手にあるのが弥山本堂です。ここは弘法大師(空海)が修行したと言われており、806年の開山ということで空海の経歴の中でどのタイミングに当たるのかをちょっと調べてみました。

空海は、804年に第18次遣唐使として中国に渡ります(この第18次遣唐使は、空海の開いた真言宗と同じ平安仏教である天台宗の最澄、後に中国で三蔵法師の称号を贈られる霊仙なども同行していたということで有名人揃いです)。で、空海が優秀である程度満足したということもあったと思いますが、当初20年の期限で渡ったにも関わらず、「留学の滞在費がなくなったこと」を理由にわずか2年で帰国したとのことです。20年の留学期間を2年で切り上げ帰国したため、809年まで朝廷は入京を許可せず、空海は806年10月の帰国後、入京の許しを待って数年間大宰府に滞在することを余儀なくされたということです。弥山開山の806年というのは、ちょうどこの時期で、京に上れずに足止めを食っていた期間にあたります。

大聖院自体が、真言宗御室派(総本山仁和寺)の大本山大聖院、806年開基であり、このお寺も空海の修行を起点としています。足止めを食ってなかったらこれらもなかったということですね・・・

本堂の中には密教っぽく中には曼荼羅(マンダラ)が。梵鐘は平宗盛の寄進で重要文化財ということです。

霊火堂

その本堂の正面には霊火堂があります。それほど大きくない建物ですがバランスがいいです。

名前の通り、常に火が灯されています。この火は空海が、100日間にわたる求聞持修法(ぐもんじしゅうほう)という修行を営んだ時に焚かれた護摩の火が、以来1200年間燃え続けている(絶やさないように管理されている)とのことです。

この霊火は、明治34年(1901)に操業を始めた八幡製鉄所の溶鉱炉の種火になっていたり、この後訪れる広島平和記念公園の「平和の灯火」の元火にもなっているということです。また、この火で沸かした霊水は万病に効くともいわれているようです。この霊火堂は、平成17年5月5日、この霊火からか霊火堂から出火焼失、その後再建されていますが、すでにお堂の中は炭で真っ黒です。

では、そろそろ山頂に向かいます

弥山展望台(山頂)

そこから、途中、三鬼堂、文殊堂などを通り10分ちょっとで山頂に到着です。周囲は岩場だったり、車で乗り入れられるような場所ではありませんが展望台はかなりしっかりした造です。これ人力で運んだのでしょうか???ヘリで上から下ろしたのかな???いずれにせよ高品質、スタイリッシュな作りです。

2階の部分はこんな感じ。。。10月末とはいえ、軽い山登り、到着時は暑くなっています。日は遮られ、壁もないので、秋のひんやりした風が心地よいです。ここでちょっと休憩後、屋上の展望台へ。

北側には、おー、宮島の繁華街。五重塔、千畳閣が目立ちます。今日は昼過ぎに一番右側の桟橋から世界遺産航路で広島原爆ドームに向かいます。ロープウェイを使ったとはいえ、ここから上がってきたんですね。。。歩いて登ってきた場合は感慨はひとしおでしょう。

北東側には広島の街が見渡せました。中央ののっぽのビルが今夜泊まるリーガロイヤルです。ということは、もしアサインされた部屋が南側だったら、ここも見えるということですねー。さていかに。

リーガロイヤルホテル広島

東側は、獅子岩駅が見えます。実際に徒歩で登ってきたのはここからです。瀬戸内海の島々がいい感じです。

南側方向は、弥山山頂のごつごつした岩が独特です。空海もこの変わった景色にここを修行の地に選んだのでしょうか?真言密教の修行の地でありながら、一方で厳島神社のご神体でもあります。

その岩をかすめて南西方向には、昨日の朝降り立った岩国空港の滑走路が見えました。この日は20kmの視程はありそうです。

さて、時間は11時、ロープウェイが混む前におりますか・・・

まとめ

世界遺産の構成要素である弥山を軽く散策しました。弥山の登録範囲は原生林の領域も含むということですが、登録理由としては、文化遺産のクライテリアのみです。で、厳島神社のくくりですので、厳島神社のご神体としての登録かと思います。

一方で、この弥山散策の主なスポットは、空海による真言密教の開山に関わる大聖院のお堂が中心です。この神道と仏教双方から神域とされ、それぞれが共存しているような環境というのも登録理由にしても良さそうですがそうはなっていないようです。(空海が別に開山している高野山も世界遺産ですからね、大聖院も世界遺産に入っても良さそうなのになどとも思いつつ・・・)

その弥山がどういった環境なのかよく分かりました。岩がゴツゴツした風光明媚さはありますが、訪問者数の割に思ったほど観光地化はされておらず意外でした。ただ、ロープウェイの混雑にはご注意ください。休日は上下ともに大混雑です。上りは予約という方法も取れますが、下りは予約不可、ひどいと1時間半程度は並ぶ可能性があるということでご注意ください。午前中のうちに下山までするか、下山が午後15〜16時のピークとなる場合は徒歩での下山もご検討ください。今現在、紅葉谷ルートは閉鎖中ですので、大聖院ルートになりますが、1時間半はかからないのと合わせてコストも削減できるメリットもあります。

 

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