ケープタウン観光 ~テーブルマウンテン登山 リベンジ~

2度めのケープタウンで、2度めのテーブルマウンテン、今回はロープウエイではなく登山で山頂を目指しました。3年前の2016年、ケーブルカー乗り場に来たら登山で登れることが分かり、前日体調を崩していたにも関わらず、なんの準備もせずにふとトライして薬のせいでフラフラして断念しました ↓

その後往復ケーブルカーで山頂に向かい満喫できたのですが、もう当分くることはないだろうと思っていたケープタウンに再訪することになりリベンジの機会を得ました。6月のこの時期はケープタウンは雨季で、天候の影響で半分位の確率で登れない可能性もあったのですが日頃の行いが良いのか好天でリベンジできました

登山ルート (via Platteklip Gorge)

前回の反省があるのと、ケーブルカーから見たルートはこんな崖 ↓ だったりするので今回は慎重に一番簡単なルートを選択しました。いくつかのルートがあるようですが、ルートによってはこのルートのようにロッククライミングの要素が加わり急激に難易度は上がりますので注意が必要です。この軽装で登っている人たちは無事だったのだろうか・・・

その一番簡単なルートPlatteklip Gorgeは、青の実線になります。

①を出発点とし、そこから② → ③のルートで、テーブルマウンテン山頂に向かいます。到着点はケーブルカー乗り場とだいぶ離れた「ところになります。

前回は、ケーブルカー乗り場で思い立ちましたので、青の点線のラインで②まで行き③のルートで登頂する予定でした。実際、赤の実線を進んだあたりで速攻断念しています。今思えば準備にしても所用時間的にもかなり無謀でした、もし行っていたら3時間で戻ってこれていない可能性がありました。早めに断念して正解でした。

このルートを北側から見たのが下の図になります。山の形が切り立った独特の形状ということもあり、一番簡単なルートでも後半はかなりの勾配になることがお分かりいただけるかと思います。

他のルートでは少なからず崖を登ることになります、途中で断念するにしても下りられない可能性、最悪のケースでは滑落につながりますので最初はこのルートにしましょう。3年前、カーステンボッシュ側から救急ヘリが出動していました。途中で身動きが取れなくなっただけで滑落でないことを祈るばかりです。

クライムアップチャレンジ

登山口まではホテルからUBERで行きました。やる気満々の格好でドロップオフポイントを登山口に指定していましたが、それでもケーブルカー乗り場で降ろされそうになりました。いや、登山口よろしくと言ったら、水ちゃんと持ってるかー、天候がすぐ変わった際など雲の中は超寒いから羽織るもの持っているかーなどいろいろアドバイスしながら連れていってくれました。観光客で登山する人はほとんどいないようです。

実は水に関してはホテルにあった330ml 2本しか持っておらずちょっと足りないかなーと思っていましたがほんとギリギリでした。少なくとも1人500mlはあった方がいいかと思います。出来れば750ml位あると安心かと思います、でもあまり持ちすぎるとそれはそれで重いですからね・・・

出発地点

出発地点に案内がありました。

ここの標高は400m、テーブルマウンテンの山頂は1,000m、600mの勾配を登ることになります。頂上まで2時間、そこからケーブルカー乗り場まで30分というのが標準的な所要時間とのことです。

気温は100mあたり0.9度下がりますので、ここから5.4度下がることになります(ウォーターフロントの標高 0mから考えると9度下がります)。5〜9度変わると体感でもかなり違います、前回も頂上でケーブルカーを降りたら寒っ!となりました、下でどれだけ暖かくても上着は持参した方がベターです。

私たちは、行きが登山、下りがケーブルカーの予定です。とはいえ途中で天候が変わり風が強くなるとケーブルカーが運休になるといったことも十分考えられます。そうなった場合は、下りも自らの足で下山する必要があります。山頂の売店なども休みになると飲食物の補給も不可能です。登山中も天候・ケーブルカーの運行状況に注意しつつ状況によっては折り返すという判断が必要です、もしチャレンジする場合はご注意ください。

9:10 いよいよリベンジ開始です。スタート地点標高400mからの眺めです。ちょっと木々に遮られてはいますが、ここからでもなかなかの眺めです。

低木の中のハイキング

9:20 最初は斜面もまだなだらかです。足元は粗めの石畳?石段的な感じで私(嫁)はそれが気に入らないようで、前回と違うとか文句を言っていましたが前回もこんな感じでした。この辺で早速、ムキムキのおばあちゃんに抜かれます。

9:30 途中ジャンクションが2つありますが、Upper Cable Stationの方向へ進みます。標高もだいぶ上がってきました、この辺で500m位でしょうか。写真左端、シグナルヒルの奥にロベン島も見えてきました。

植生も徐々に低木になってきました。

ヒンボッシュの一つである固有種ピンクッション?プロテア?が咲いていました。南アフリカを代表する花キングプロテアも冬の花ということで運が良ければ見かけることもあるかもしれません。植物を勉強しておくとより一層楽しめるかもしれません。私たちは3年前にカーステンボッシュ公園で多少勉強しました、が、忘れかけています。

9:40 朝方は多少雲もあったのですが日が昇るにつれ日差しが強くなってきました。30分登ってきたこともありだいぶ暑いです。私(旦那)は、上着を脱いで、ズボンも裾を外して短パン仕様に変身です。冬でも晴天であれば日中は25℃程度まで上がることがありますので調整可能な格好がいいかもしれません。

中腹以降の窪み

10:30 ひたすら低木の間の日陰のない道を進みます。2人組に抜かれ、4人組を抜き(その方達はガイド付で植物を見て回っているようでした)、トータル順位を1つ上げた?状態で、いよいよ勾配のきつい窪みの部分に入ってきました。相変わらず九十九折になっていますが、張り出しのおかげで折り返し部分の片側が日陰で助かります。一応冬ですので日陰部分は涼しく、風が心地よいです。

10:40 私(旦那は)綺麗な鳥の綺麗な鳴き声に誘われ崖方向(→ 天国?)に導かれそうになります、私(嫁)に声をかけられふと我に帰ります、危ない危ない。写真でもこっちを覗き込んでるし。。。

11:00 山頂から下山方向にすれ違う人たちに「後10分だ、ガンバレ!」と30分くらい言われ続け、いよいよ山頂と思われるポイントが見えてきました。持参した330ml 2本目の水がここで尽きます (°▽°)、山頂があそこでなくてもし死にかけたらすれ違う人にもらおう・・・

登頂

11:10 そして10分後、テーブルの散策路への合流地点に到着です。ケーブルカーがつくテーブルの高さまではもうちょっと(20m位?)ありますが登山道としてはここが終点です。案内の通り2時間ちょうどでの到着です。

普段ジョギングしているのでもしかしたら標準時間より早めにつくんじゃないかとかほんのちょこっと思っていたりしましたが、私たちの実力は標準的ということでした。

そして、テーブルの南側、喜望峰方面を眺めつつ、水分を求めてまずはケーブルカー乗り場近くにある売店に向かいます。

売店で水分補給

11:40 売店でまずは水分補給&糖分補給です。なんとか生き返りました。ちょうど2時間半、多少道草してますが、それを含めてもやはり標準的ということです。今後はおごらず過信しないよう注意しようと思います。

BOS SPORT飲料 R36.5(300円)
ビターレモン R17.5(140円)
クッキー R27.5(220円)
なぜか、ビルトン Beef 25g R31.5(250円)
トータル R113 (910円)

若干高いですが背に腹はかえられません。また、登山直後にはビルトン(南アフリカ名物の干し肉)は買ったもののその場では食べられませんでした。持って帰ることにします。

ケープタウン市街地方向の眺望

HPを回復したあとは北側のケープタウン市街地方面を眺めに行きます。

標高1,000mからの切り立った崖からの眺望は圧巻です、スカイツリーでも展望台は450mですからね。今回はほぼ正午になってしまい思いっきり逆光になってしまいましたが良い天気で遠くまで見えました。

ダッシー発見!

テーブルマウンテンにはケープハイラックス、またの名をダッシーと呼ばれている小動物がいます。

前回は南側(キャンプスベイ側)にいて、今回もそちら側にいるかと思い探してみましたが見つけられず、まあいいか、と北側(ケープタウン市街地側)に来たらいました。しかも人が行き来している遊歩道に、、、子供だから警戒心がないのでしょうか。

写真には納められませんでしたが、尻尾の長いケープマングースらしき小動物も目撃しました。

これで思い残すことはありません。テーブルマウンテン山頂を満喫し、ケーブルカーで下山します。

ケーブルカーで下山

ほとんどの方は麓で往復チケットを買って登ってくると思うので役に立たない情報と思いますが、頂上でもチケットは買えます。まあなくした方はこちらでお求めください。

「ハイカーズチケットこちら」みたいな案内になっています。キャッシュ(写真右)でもクレジットカード(写真左)でも購入可能です。

R190(1,500円)/人

そこそこ高いです。往復チケットが時間帯によりR290〜330(2,300〜2,600円)ということを考えると全体的に高いのでまあしょうがないです、甘んじて受け入れます。サマーシーズンは更にもうちょっと高いです。片道R200(1,600円)、往復R300〜360(2,400〜2,900円)ということです。

12:30 ケーブルカーには特に並ぶことなく乗り込めました。このケーブルカー、床が360度回転するので混んでない正面でなくても窓側を確保していればそのうち回転してこのような眺めが見られます

降りてからは、タクシーでカンパニーガーデンまで移動します。メーターなしですので、R100(800円)ですがまあそうなるよね〜、無駄に争っても危険ですので受け入れます。

まとめ

2016年に断念したテーブルマウンテン登山に3年後に再チャレンジできるとは思ってもいませんでした。日本から遥か彼方のケープタウンに再訪、雨季のためどうなるか運次第でしたが、幸運にも好天に恵まれ再チャレンジが実現しました。

後半の急斜面は特にきつく、斜面というよりは岩でできた不揃いな急な石段を登る感じになるので足にきます。なんとか標準時間の2時間で登り切ることができましたが、水は一人当たり330mlでは全然足りません(当たり前!)、少なくとも500ml以上は持っていくことをお勧めします。山頂ではダッシーにも再会でき、再び絶景を望むことが出来ました。

ケーブルカーの値段はなかなかお高いですが、もしケープタウンを訪れる機会があり、天気が良いのであれば、ケーブルカーの値段が高くてもやはり訪れるべき場所かと思います。訪れる際は、頂上は気温が下界から5〜9度は低いことにご注意ください。

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