日光観光 〜【世界遺産】神橋〜

小さな橋ですが世界遺産構成要素です。他の構成要素も色々と改修が進んでいますが、こちらの橋も改修が済み朱が鮮やかで趣があります。

地味なのに世界遺産構成要素?

この橋は、ちょっと距離が離れていますが二荒山神社に属する建造物で世界遺産構成要素に指定されています。今の形で二社一寺に分割したのは、明治時代の神仏分離令のタイミングで、それまでは自然環境も合わせて一体となった宗教空間であったということですので日光の社寺全体の入り口といった所でしょうか。伊勢神宮内宮などでも俗と神域の境として川を渡りますが、日光の社寺でもここがその境界ということなのでしょう。

下の写真で橋と柵の左側は入場料が300円で、金額自体は維持費用などに使われるのであれば吝かではありませんがそのまま橋を渡って対岸に渡ることができず(渡れるけど出られない)、戻ってこないといけないという動線が非効率で入場はしませんでした。もともとこの橋を渡ることが出来たのは特定の神事や将軍の参拝の時など限られた状況だけだったということでそういう習わしに関係しているのでしょうか…

日光の社寺の世界遺産登録理由は以下の通りです。

  • 日光に残る建造物は天才的芸術家による人類の創造的才能を表す傑作であること
  • 日光における古来の神道思想に基づく信仰形態は、自然と一体となった宗教空間を創り上げ、今なお受け継がれていること

後々の記事でもご紹介しますが、日光東照宮や輪王寺大猷院などは見た感じ芸術性が高く理解しやすいのですがこの神橋はそれらに比べると結構地味、見た目の印象としては同程度の橋は他にもあるんじゃね?的な印象です。

構造的な特徴

ただ、この橋構造的に非常に珍しく日本3大奇橋の一つといわれているとのことです。

何が珍しいかというと、大谷川増水時の急流に流されないように、構造基礎となる木材を両岸からの迫り出す形で組んでいる所が珍しいとのことです。下の写真でよく見ると基礎が3つの木材(石柱に支えられている黒色の太い木材)の組み合わせになっているのがお分かりかと思います。両岸から若干上方に角度をつけて2本、それらをつなぐように中央の木材は水平に継がれています。両岸の部材は、岸の土、岩に同程度の長さが埋め込まれており荷重の一部はそちらに逃がす構造になっています。その下に石柱の支えがあり、それらは現在はほぼ垂直方向で設置されていますが、以前は岸から角度が付いた形だったようです。そうした工夫で、軽量さと強度の両立を図ったということです、へえ〜、しかもそれを1,000年以上前に実現していたということで、当時からの土木・建設技術の高さがよく分かります。そういった点でこの橋も見た感じそれほどでもないですがよく見ると凄い構造のようです。

お正月ということもあり、振袖で記念撮影している方々もいました。雰囲気いいですが寒そうです。

大谷川からのレアビューポイント

日光金谷ホテルの敷地から大谷川に降りることが可能です。そこからの神橋もなかなかいいです。

散策路入り口

大谷川への散策路はロビーから見えるこの眺めのよい庭の先にあります。

案内に沿って降りて行きます。改めてこの写真の英語表記で気付きましたが、大谷石(おおやいし)の流れで、「おおやがわ」かと思っていましたが「だいやがわ」なんですね、、、

大谷川(ダイヤガワ)と神橋

川まで下りてきました。一月の日光、さすが夜の冷え込みが厳しいようで流れのない部分は凍ってます・・・氷の下には紅葉した落ち葉が閉じ込められたりもしています。

上の写真にも写っていますがここからは神橋を川床方向から見ることができます。私たちが訪れたこの午前中のタイミングでは日が当たっていませんが、午後になると順光になり橋自体にも光が当たり綺麗かと思います。橋の基礎部分がよく見えるかも知れません。奥の橋と重なってしまうのが若干ざんねんですが。

神橋と反対側には男体山が見えます。昨日は山に薄雲がかかり、日光でも時折小雪が舞ったりもしていましたが、今日は雲一つない青空です。

まとめ

日光の社寺は今でこそ二社一寺に分かれていますがもともと一つの宗教空間でした。その神域の入り口となるこの橋は、謂れの真偽は置いておいても、重要な境界としての役割と、構造上も実はかなりレアで世界遺産の構成要素に指定されています。日光に訪れる際は、徒歩、車・バスによらず隣の橋を通ることになりますのでご覧ください。

もし、時間がある方、日光金谷ホテルに滞在される方は、大谷川に降りてみるといいかもしれません。レアな形で神橋を見ることができます。順光になる午後がオススメです

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