カイログルメ ~B級グルメ コシャリを求めて奇跡の展開~

エジプト考古学博物館を堪能した後は、周辺にある地元で有名なペストリー&アイスクリーム屋で糖分を補給しつつ、エジプトB級グルメ「コシャリ」を求めて散策しました。

途中なかなか雰囲気のある建物が結構ありました。サングラスをかけていたのであまり意識していませんでしたが、なかなかいい天気だったようです。

暑さのせいか人通りはあまり多くありません。平日の昼前なのでこんなものでしょうか。街並みが意外とキレイなのには驚きました。どうもこの辺りは、靴屋街のようで、スニーカー屋の隣にスニーカー屋、そのまた隣もスニーカー屋。よく見ると向かいもスニーカー屋…そんな不思議な街を楽しみながら歩いていきます。

ペストリー&アイスクリーム屋 El Abd

しばらくするとチェックしていたローカルペストリー屋に到着です。ここは店頭販売のアイスクリームも安くて美味しいとのネット情報。

色がキレイですね、暑いしちょうど良いです。ただ、店内で先に会計を済ませてレシートをおっちゃんに渡しつつ2つ選ぶ運用となっています。1つ(アイス2種類、コーンかカップで)10 EGP(65円)だったかな?20 EGP(130円)だったかな?

先にお店の中の様子をチェックしつつ、美味しそうなチョコレートがバラ売りであったので気になるものをいくつかピックアップしてアイス分と一緒に会計します。チョコも意外と美味しかったです。

ペストリーも充実。甘そう、でも全種類制覇したい。。。

さて、本命のアイスクリームは・・・

気温が高いのですぐ溶けちゃいます(笑)手前はココナッツとマンゴー、奥がベリーとマンゴー。とろけるジェラートではなく、もちもちしたアイス。コンビニで売っている凍らせたアップルマンゴーの食感に近いです。

急いで食べてる間にアイス売り場はひっきりなしに人が来ます。大人気店のようです。

コシャリ屋を求めて。。。

なかなかレストランに対してこだわりの強い私(旦那)、日本でも(孤独のグルメの井之頭五郎的に)適当に探そうと1時間彷徨った挙句妥協できず、結局いつものレストランに、ということも多々あります。

お気に入りのラインナップが充実してくると、冒険して失敗することの方が多くなり、いつものあそこの方が期待値的に優れるという思考に至ります。ラインナップも洗練されてきますので、味に加えて雰囲気などもそれなりのレベルに、旅行先に向けては、大体事前調査である程度アタリを付けて置くのが私たちのパターンになりつつあります。で、今回、グーグルマップにチェックしていた方向に向かったもののそれはコシャリ屋ではなくもう一つのEl Abdの支店だったという致命的エラーでコシャリ屋の情報はなしの状況となりました。

基本的に混沌としたローカル感のカイロです、このシチュエーションで、口には出しませんが、入ってもいいと思えるコシャリ屋を見つけるのは絶望的だと思っていました(私(旦那)談)。

とはいえこの状況では前に進むしかありません。五感を洗練させ、周りを見渡します。ふと、通りの反対側の脇道の奥に、食堂がありそうな気配を感じます。

実際に向かってみるとなかなか雰囲気の良いホコ天の通り、それなりに入っても良いと思えるレベルのカフェが並んでおり、まずはコシャリじゃないけど入れるレベルのお店候補をキープします。

早々に安牌をゲットした上で、もうちょっと探してみようとふらつき2、3角を曲がったところ、目の前になんとコシャリを扱ってそうな理想的なローカル食堂が!!!

ホコ天に面したテラス席もあり、店もそれなりに清潔感がある(大音量でローカル音楽流してるのが邪魔くさいですがこの際そこには目をつぶろう・・・)、総合的に見てここは合格です。日本でもなかなかない展開で、ここカイロでこんなに簡単に理想的なお店が見つかるとは私たちにとって奇跡の展開です!!!

كشرى ال مؤمن وجحا(ユハと信者のコシャリ)

ちなみにお店の名前は、كشرى ال مؤمن وجحا 、英語名ないです。読めない・・・、グーグル翻訳ではKoshary the Believer and Juha(ユハと信者のコシャリ)とのことです。

店員さんもカイロの若者っぽくフレンドリー。ユハは誰かな?

コシャリ(スモール)を2つとペプシを2つオーダー。テーブルにたっぷりの水もサーブされますがちょっと怖いので手は付けず。私たちが着席した後、他に2組ほど現地人と思われるお客さんもやってきました、、、

ごちゃごちゃ何かが色々と入ったボウルと赤いドロドロした液体の入った小さいボウル、中央に辛いものだと分かる赤い唐辛子の入った液体と白い粉(塩?)が置かれます。コシャリ初体験です。

コシャリとは、パスタとマカロニ、蕎麦の実、ひよこ豆などを混ぜたもの、と言うのがネット情報。とりあえず出されたものと混ぜ混ぜして食べます。

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赤い液体をなめてみると、酸味とコクの強いトマトソースでした。辛くないので、辛さは唐辛子オイルで調整、塩味はハーブソルトで調整、ということのようです。

これがとても美味しい!

見た目は家畜のエサっぽい(失礼!)ですが、ざっくりトマトパスタです。そばめしがご飯と焼きそばの麺でソース味のところ、その種類を増やしてソースをトマトベースに変えた感じでしょうか。カリカリオニオンも入っていて、口の中での食感のバリエーションが面白いです。プリプリ・ムニムニ・パリパリ・モサモサ・ツルツル…そしてトマトソースがジューシー♪

B級グルメ好きな私(嫁)は大絶賛、暑さでバテた身体にサッパリしたトマトの酸味がピッタリです。

量もなかなかです。酢などいれて味変しつつも小サイズでも食べ切れないほどの量です・・・

さて、値段も聞かずに頼みましたが会計はいくらなのか?

聞くとぼられる可能性もあるので何も言わずに50ポンド札を1枚渡してみます… 店員さんはスタスタと店内に向かっていきます。この段階で少なくとも300円以下であることが確定、なんと、10ちょっと帰ってきた記憶があります。コシャリ小2皿とペプシ2缶で300円でおつりが来ました。驚愕のカイロ地元物価。日陰は風も気持ちよく、味もサービスも、コスパ的にも大満足してお店を後にします。

周りはいい雰囲気のレストラン街

私たちは、なかなかローカルなお店、行き当たりばったりでのお店探しは苦労するのですが、先のコシャリ屋を含めこのあたりは入れそうなお店がかなり多かったです。もし十分な予算がない状態でカイロに送致された際には、そこそこきれいな雰囲気での食事に関してはこの周辺で生きていけそうということは分かりました。コンサバな冒険者の方々の参考になれば幸いです。

場所は、地下鉄アタバ駅から西北西の方角、Orabi通り手前です。私たちの入ったコシャリ屋の並びにはこんな感じ、ケバブなど各種レストランが並んでいました。かなりコンサバな私たちでも入ってもいいかと思えるレベルの雰囲気でした。

まとめ

一時はもうだめかと思いましたが、奇跡の展開でいい雰囲気のお店でコシャリにありつけました。

帰国して約2か月、私(嫁)はずーっと「コシャリが食べたい、コシャリが食べたい」と言っています。東京には錦糸町の方にあるとか、六本木の方にキッチンカーがあるとか、ちょっと普段の生活圏から離れているのでなかなか行けずにいます。これから冬になるので少しは収まるかと思いますが、暑くなるとコシャリ、やっぱり食べたくなると思います。今回の旅行でまたひとつ、お気に入りフードが増えました。こういうまだ知らない食べ物との出会いが、旅の一つの楽しみですね。

コシャリ@錦糸町

ようやく錦糸町のコシャリ屋さんに行く機会がありました。本場と比べるとお上品ですが確かにコシャリでした。金属の器で出てくるのも雰囲気があります。

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