天津観光 ~天津の見どころ ベスト7~

私たちは今まで中国は、北京、上海、昆明、重慶、成都に訪れています。それらと比べ、天津は、たまたま滞在したところ・散歩したところが海河近辺だったことが影響しているかもしれませんが、これら6都市の中では一番リラックスして過ごせた気がします。

天津は、日本からの訪問者数が多いと思われる北京と非常に近く新幹線で30分の距離です。北京の大都市、交通渋滞に疲れた際には、天津に訪れてみると違った雰囲気を感じられるかと思います。

天津市

中国は14億の人口を抱える国で多数の大都市があります。そんな中で天津はそれほど知名度が高いとはいえませんが、人口は1,500万人(2015年)という、東京都で1,350万人(2018年)を上回る規模です。

また、海に面していない北京の外港としての機能を持ち、1800年大後半から租界(外国人居留地)が作られ、それが、今の異国情緒のある街並みにつながっています。

ということもあり、中国にとって重要な拠点であり、北京、上海、重慶とともに直轄市の指定となっています。

あとは、数年前に起こった「2015年天津浜海新区倉庫爆発事故」は、日本でも連日報道がありましたので、その事故で覚えている方も多いかもしれません。死者165人、行方不明者8人、負傷者798人の大惨事でした。中国はなんでも規模が半端ないです。この事故は天津市ではありますが、港湾地区の倉庫で起こっており、一般的に観光で訪れる市内中心部とは50km程度離れています。

見どころ

私たちが訪れたところを独断と偏見でご紹介します。おススメ順です。

1. 海河沿いの遊歩道

先の北京との印象の違いは、やはりこの水辺の環境が大きいと思います。

北京にも什刹海や頤和園などの水辺がありますが、完全な人工湖なのと、スポット的ですので北京のイメージにはつながりにくい印象です。天津では、海河の護岸は、両サイドとも遊歩道として整備されており、少なくとも、アスターホテル前から天津駅前・津湾広場、天津アイまでの数キロメートルはきれいに整備されています。

川沿いには、アスターホテル、シャングリラ、セントレジス、バンヤンツリー、パンパシフィックなどのホテルが立地しており、連続的な整備された景観が続いています。

非常に歩いていて気持ちがよく、これは観光客のみならず、現地の人たちもまったりと散歩、釣りなど憩いの場となっている印象です。この海河からは、小文化街、マルコポーロ広場、津湾広場/解放橋、開放北路と他見どころとも繋がっていますので、合わせてふらふらするのがおススメです。

人道橋の整備もされています。人は多いですが歩道も広いのでまだ圧迫感は感じません。

夜は橋自体がこんなにおしゃれな感じにライトアップされます。

2. 津湾広場/解放橋

天津駅の駅前、海河の両側の整備されたエリアです。

海河リバークルーズの発着乗場などもあります。特に何があるという訳でもないのですが、夕方から夜のライトアップもきれいで、市民の憩いの場となっています。天津駅を使う方は、乗る際はこの対岸の広場側から駅構内に入ることになると思いますので、気持ち早めに駅に向かって、この近辺を楽しむのも効率的かと思います。

雰囲気のあるライトアップです。右の建物のテナントは不狗理(有名な肉まんのお店)、大人気のようで行列していました。(でも不狗理肉まん自体はコンビニでも買えます。)

津湾広場より対岸を方面です。左側の橋が解放橋です。高層ビルの側面が丸々サイネージというのも大胆です。右側はリバークルーズ乗り場です。

3. マルコポーロ広場

噴水を中心に、歩行者天国の通り、通り沿いには飲食店が並んでいます。

これが噴水です。

この辺はイートインのレストランとともに屋台も多いです。天津煎餅(緑豆の粉のクレープみたいなの)の人気店もあります。ネギなど入っていてご飯系ですね、まあまあ美味しいです。

4. 解放北路

重厚な建物が両側に並び異国情緒があります。五大道は(重慶道の一部しか見ていませんが)観光客が多く今となっては閑静な住宅街からほど遠い状態になってしまっている印象です。対してこちらはあまり人気がないようで全然人がいません。ショップもレストランもほとんどないので目的なく訪れにくいというのがあるかもしれません。五大道の東側寄りと近いですので、合わせてお散歩プランとすることも可能です。

北側は、石畳と石造りの建物、歩道もきれいに整備されています。この辺は、ほとんど人がおらずゆったり散歩できます。

南側には、アスターホテル ↓、リッツカールトンなどのホテルも。

五大道と解放北路の間にはオペラハウスとキースリング(KEISSLING:レストラン、ベーカリー)などもあります。キースリングでランチにしようかと思いましたが、混雑で入れませんでした。

5. 五大道

広範な範囲を指すので全てのエリアがそうではないと思いますがすごい人でした。また道路も結構頻繁に車が通りますので落ち着きません。もともと、閑静な住宅街という説明でしたが、そうした情緒はあまり感じられませんでした。馬場道とかに行けばまた違うのでしょうか?通りは緑が多く、雰囲気のある建物が多いです…

五大道にある運動場。ここも人が多い。

6. 鼓楼

北京の鼓楼は「時」を告げる目的で内部には太鼓が配置され、たまたま訪れた際にデモンストレーションをしており実演を聞くことができました。

こちら天津の鼓楼は、鼓楼と呼ばれていますが鐘楼でした。とはいえ、1500年頃から実在しているもののようですので、小文化街よりはバックグラウンドはしっかりしているかと思います。内部は展示物が並んだ博物館手的なスペースの他、階段があり鼓楼上部に上れます。上からの眺めはなかなかいいです。入場するためには、入り口の前にある小屋で入場券の入手が必要でその際IDの提示が求められます。外国人はパスポートになりますので入場希望の方はパスポートを忘れずに。入場料はかかりません。

周りにある街並みは多分、ここ数年で開発された再現です。ショップは、飲食店と、骨董、お土産といったものです。訪れたのが午前中早め10:00位だったからかもしれませんが結構閑散としていました。お店も半分くらいは閉まっている感じ、鼓楼目当てでよいと思います。鼓楼から小文化街は700m位ですので十分歩ける距離です。鼓楼(北側から)、チケットの小屋は写真左側(建物の東側が入り口)を進んだ先にあります。

統一された周辺の建物。

鼓楼と呼ばれていますが実際は鐘楼。

7. 小文化街

海河沿いにある、古い中国の街並みを再現した区画です。天津に限らず、中国では最近よくこうした観光地?ショッピングモール?を目にしますね。北京の「前面」とか、成都の「寛窄巷子」とか。重慶の「磁器口」は一応そこに元々商業の由来があるようです。この小文化街はたまたま3連休だったからかすごい人出でした。多くは中国の方です(地元なのか他からの観光客なのかは不明)。街並みは、確かにきれいによくできていてフォトジェニックです。

あと、夜閉まるのが早いのでご注意ください。夜に川沿いの散歩の後に軽いスナックを求めて立ち寄ろうとしましたがすでに門が閉められ真っ暗になっていました。18:00で閉まるようです。川沿いでふらふらしてる人の人数を考えるともっと遅くまでやってても成立しそうなのですが~。

ランタンもきれいです。夜もさぞかしきれいかと思いきや18時に閉まってしまいます。

まとめ

ということで、天津は私たちのような「街歩き好き」には、非常に印象が良い街でした。

北京に比べタクシーも多く、流しも結構簡単に捕まります。散策で疲れた時など、すぐに捕まえられ便利です。近代以前の歴史的建造物やショッピング、エンターテイメントなどは北京の方が断然充実していますが、北京の喧噪から離れ、まったり過ごすのに向いている都市と思います。北京を訪問の際に、もしくは北京トランジットで北京はすでに飽きたという場合に訪れてみてはいかがでしょうか?

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