Aeroflot (アエロフロート) SU261 (東京成田 → モスクワ) ビジネスクラス搭乗記

成田到着がフライトの1時間半前だったこともあり、(今はなき)デルタのラウンジでちょこっとゆっくりしていると搭乗時間になりました。何かとネガティブに捉えられがちなアエロフロートですが、私たちは結構好きな航空会社です。少しでもそのイメージを払拭出来るようご紹介します。

アエロフロートのメリット

5年ぶりのアエロフロートです。世間の評判はあまり良くないですが私たちは結構好きです。

その1 : 機内食がしっかりしている

やはり1番は機内食でしょうかね、このブログも食べ物の記事の割合が多いですからね、詳細後述します。

その2 : 北回りの乗り継ぎは効率がいい

経由便でヨーロッパに入る際、大々的に効率的な乗継ぎを謳っているFinnairのヘルシンキ乗継ぎに負けず劣らず効率の良いトランジットポイントである点です。調べる前はヘルシンキよりいいのではと思っていましたが、まあヘルシンキの方がほんのちょっとだけ有利ですかね。それでもこのポイントはアエロフロート自体、マーケティング上もっと押した方がいい点だと思いますがその気がないようなのでアエロフロートに変わって説明しましょう。

東京からローマ、パリ、ロンドンへモスクワ(Aeroflot)経由(赤)、若しくはヘルシンキ(Finnair)経由(青)で乗り継ぐ場合を正距方位で図示したのが下図です。正距方位図は中心からの各都市の距離、方向が正しく表されます。逆にいうと中心ではない2地点間は距離も方角も正しく表されませんが、角度が緩やかである方が概ねロスが少ないといえます。

この図を見るとロンドン、パリなど西ヨーロッパはヘルシンキ有利、ローマ、ギリシャなど南ヨーロッパはモスクワが有利です。

それ以外の国を含めてまとめると、、、

  • ヘルシンキ有利
    アイスランド、アイルランド、イギリス、フランス、スペイン、ドイツ、ベネルクス、北欧各国
  • モスクワ有利
    イタリア、オーストリア、ハンガリー、ウクライナ、バルカン半島各国、トルコ
  • 引き分け
    ポーランド、チェコ、スイス

といった感じでしょうか。

若干ヘルシンキの方が渡航者が多い国をカバーしていますがモスクワも負けていません。ちなみに南周りの中東経由(緑)は結構角度がきつい(=非効率)ですね。私たちも2015年にエティハド航空でフランクフルトに向かいましたが、東京→アブダビで12時間、アブダビ→フランクフルトで7時間となかなか時間が掛かりました。さらに、東南アジア経由などの経路は、もう半分あさっての方向に向かうようなものですね、、、これ ↓

そういうケースの場合は、経由地をストップオーバーで楽しみ、単純に時間をロスした訳ではない旅程にしましょう。究極にはフライトを移動の無駄な時間としてではなく楽しむことが出来れば、フライト時間が長いこと自体ネガティブ要素になりません。こういった観点でも出来るだけフライトを楽しみむことが重要です。何れにせよ、アエロフロートの効率の良さは一つのメリットです。

Airbus 330-300

2017年当時はAirbus 330-300(A333)でした。成田路線も2019年夏から(そして2020年の夏スケジュールからの羽田線も)ようやくより大型のBoeing 777-300ER(B773ER)に変わるようです。座席もライフラットからフルフラットに変わります、新機材にも早く乗りたいです・・・コロナめ・・・

座席

レイアウトは2−2−2の標準的なスタイル、シートピッチはターキッシュほどではありませんが、それでも十分です。シート側を撮ってないですがビビットなオレンジがアエロフロートの特徴です。

機内エンターテイメント

ポーカー(テキサス・ホールデム)で圧勝しました、$300を$9900まで増やしました、というのは置いといて、、、サイズは15インチ位、一般的なシステムです。確か、日本語対応もしていたと思います。

機内食

一般的に簡略化、効率化がすすむ食事サービスですが、アエロフロートでは一皿づつのコーススタイルで提供されます

特に東京便は12:00発ですのでちょうどお腹が空いてくる13:00位からサービス開始、食事を楽しむのに最適なフライトです。昼間の10時間フライトは無理に寝る必要もなく時間的にも余裕があるのでゆっくりと楽しめます

機内食1 : ランチ

ホットセイボリー

テーブルの準備を待つ間に配られます。

笹に包まれたサーモン寿司と、高野豆腐的なものとあられをまぶしたホタテの練り物的なものでした。日本路線を意識しているのかなんとなく和な感じです。

前菜盛り合わせ

テーブルのセットアップが完了すると前菜が配られます。

これもボリューミー&やはり和です。フォーク&ナイフのカトラリーに加えお箸も用意されます、日本人への配慮ですね、気持ちがありがたいです。しかもAEROFLOTのロゴ入り、どこで作っているのでしょうか。

寿司や昆布巻き、鴨、栗、タコなど。ロシアの人たちはタコは食べるのかな???最初からご飯類の割合が多くお腹にたまります。

サラダ

これは普通のサラダです。ドレッシングが柚子かナチュラルで選べます。

スープ

パンプキンスープでした、乾燥する機内の中でのスープはありがたいです、サワークリームがロシアっぽい感じで美味しくいただけました。

メイン1

私(旦那)注文の牛フィレステーキ ボルドレーズソース、付け合わせはパプリカ、ズッキーニ、カブ。オーソドックスでいいですね。

メイン2

私(嫁)がオーダーした鶏胸肉のパルメザンチーズ焼き トマトソース、季節の野菜、ジャガイモのニョッキ。こちらも基本に忠実、美味しそうです。

メインは他にマッシュルームのリゾットが選択できます。

デザート

プラリネアイスクリーム すぐりソース(&ヤマザキのピコラでしょうか、懐かしー)。他にチョコレートケーキ ベリーソースとホイップクリームが選択できます。

紅茶と共に、、、ごちそうさまでしたー。

このフルコースの機内食がなんといってもアエロフロートの特徴です。

全体的に盛り付けも綺麗で大変満足できました。選択肢が多彩でオーダーが大変ですが日本語メニューがありますので大丈夫です。ちなみにCAさんは全員ロシア人で日本語は通じません。

今回頼んだのは洋食コースでしたが、日本路線限定として和食セットなるものも選択できます。そちらは2プレートでの提供ですので、やはり洋食コースをオススメします。機内から異国感を感じたく外資系を好んで選択する私たちにとっては、ロシア料理オンパレードのパターンも是非用意して欲しいところです。

おやつ

食事が終わると何となくお休みモードに入りますが、しばらく遊んでいるとCAさんがお菓子類を入れたバスケットを持って席を回ってきました

ヘビーな食事を取っていますのでお腹はいっぱいですが、CAさんに勧められるままにロシア語オンリーの見かけないお菓子を試してみました。箱を受け取った段階で、ずっしりと重量感があり想定外でした。

中に入っていたのは、カロリーメイトを水分を多めにした感じのもの、食感も似た感じです、味はパッケージの通り青リンゴの甘酸っぱい感じ、今まで出くわしたことがないお菓子ですが悪くないです。お腹が空いてる時に食べたいですかね。かさばらないですし旅行中の非常食としても良さそうです、残りはお持ち帰りさせてもらおう・・・

機内食2 : 軽食

到着前2時間のタイミングで軽食がサーブされます。

1食目がヘビーなので、2食目は軽めです。

カニサラダのオープンサンド、ラタトゥイユとドライビーフのオープンサンド、フレッシュフルーツ、ガトーショコラ。右のお椀は、チキンクリーム煮とハーブリゾット(写真)、もしくは茶碗蒸しから選択できます。左手前のアエロフロートチョコレートも事あるごとに配られます。これも非常食としてキープ。アエロフロートで旅行して帰ってくると手元に5、6枚残ります

眺め

7月上旬の時期でしたが、ウラル山脈には雪が残っていました。シベリアの大自然はまた魅力的です。世界最高の透明度、最深のバイカル湖(世界自然遺産)にもいつか行ってみたいです。

まとめ

5年ぶりのアエロフロートでしたが、期待を裏切らないサービスでした。やはりアエロフロートの醍醐味は機内食です。

このフライト自体12:00発で朝も慌てずに向かえますし、モスクワ到着も夏であれば暗くなる前の16:00とモスクワ滞在に向けても安全かつ体にも楽なフライトスケジュールです。また、モスクワはその立地としてヨーロッパ乗り継ぎに非常に効率的な乗り継ぎ地です。モスクワ滞在の方にも、トランジットで直接ヨーロッパに向かう方にもおススメできる路線だと思います。不評だったシェレメチボ空港も別記事で紹介しますがだいぶ過ごしやすくなっています。選択肢にどうでしょうか。

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