PKP Express InterCity Premium (EIP) 5304 (ワルシャワ → クラクフ) 2ndクラス乗車記

西ヨーロッパでは、ICE(ドイツ)、Thalys(タリス、オランダ〜フランス)、Eurostar(英仏ベルギー)、Eurostar Italia(イタリア)など300km/hクラスの高速鉄道が充実しており、周遊旅行における移動手段として非常に便利です。私たちもすでにかなり活用しています。

ところが、東欧になると高速鉄道はかなり限定的で、それが私たちがあまり東欧を攻略できていない理由の一つになっています。旧ソ連の共産圏支配の影響に加え、西欧に比べ人口密度が高くなく高速鉄道を引いてもあまり効果的でないという側面もあるのかと思います。そんな中ポーランドは珍しく国内で高速鉄道を有しており、今回クラクフを中心とした旅程でワルシャワを繋げた理由の一つがこの路線が活用できることでした。

(ただ、私たちが訪れた時期は線路のメンテナンスを行っていたのか最高速が落とされ意外と時間がかかりました・・・)

チケットの買い方

1等と2等があり、1等が1−2の横3列、2等は2−2の横4席、1等ではドリンクや軽食が付いているので値段によっては1等でも、、、

と思っていたのですが、私たちの日程では逆に2等が激安セールになっており、差が歴然、2等を選ばざるを得ない状況でした。ワルシャワ → クラクフの300km弱(東京 → 豊橋くらい)の距離で、1等がPLN 200(6,000円)に対して、2等がPLN 49(1,500円)でした、新幹線と比べればどちらも激安ですが、この2つを比べてしまうとサービスの違いを考慮してもちょっと1等は選べないですね〜

上記のようなお得プライスもネット限定ですので、予定をあらかじめFIXできるのであれば事前予約がお得です。座席指定もできますし、Eチケットですので駅での引き換え等も不要、車掌さんが巡回してきた時に見せればいいだけで便利です。Eチケットはポーランド語オンリーですがなんとなく分かります。

予約はこちらからできます。

ポーランド国鉄
https://www.intercity.pl/en/

ワルシャワ中央駅

乗車日は、午前中は旧市街を散歩して昼過ぎ、クラクフ郊外通りが一般車両通行禁止のためホテルカーでやってきました。空港もそうでしたが、鉄道駅も非常にモダンな感じです。西欧の駅は重厚な石造りだったり、ロシア寄りですともうちょっと明かりが少なく薄暗い感じになりますが、このスタイルは北欧に多い印象です。ポーランドは物価の安い北欧なのかもしれません。

電車は13:45発でランチがまだですので、電車の中で食べる軽食を調達します。食堂車もあるようですが何を扱ってるのか分かりませんので、あらかじめ確保しておきます。

調達した後はホームに。地下がホームになっていますがこちらも色合いがおしゃれです。

Express InterCity Premium (EIP)

電車が入線してきました。イタリアのフィアット社製(今現在は、フランスのアルストム社に統合)のペンドリーノ車両です。各国に輸出されているようですが、この流線型のタイプはイタリア本国とここポーランドのみで使われているようです。なかなかかっこいいです。

2等席

2等車でも座席配置は2−2で十分快適です。格安ということもあり満席でした。

ヨーロッパはペットに優しく、電車内でもペットに出くわすことが多いです、この子はずっと荷物置きのある後方が気になっていたようでした・・・トランクが盗まれないように監視してるのかな?エライ!

窓からの眺め

ずっとではないですがこうした穀倉地帯を走ります。雲も大陸な感じで気持ちがいいです。この小麦がジュレックになるんですかね。

サンドイッチでランチ

駅で指差しで調達してきたサンドイッチで昼食としました。奥がトマト、バジル、チーズのイタリアンなサンド、手前がビーツとチーズのサンドです。チーズはともにカッテージチーズだったかな???美味しくいただきました。

本来2時間半もかからないルートなのですが、この時期は整備中だったのか速度が落とされていました。チケットを買う際のスケジュールから3時間20分ほどになっていましたので予定してはいましたが若干時間がかかった印象です。

予定通りではありましたが17時過ぎにクラクフ到着です。

クラクフ中央駅

クラクフはポーランドの古都であり、日本でいう京都の位置付けと聞いていたのですが、駅はショッピングセンターと連結しておりワルシャワ駅以上に賑わっておりびっくりです。

よく考えると京都駅も伊勢丹やグランビアがあって情緒と関係なくかなり大きな駅ですので、その状況を含めて京都にそっくりですね・・・

美味しそうなベーグルなどありますが、荷物がいっぱいなのでとりあえずホテルに。建物屋上が駐車場兼ピックアップ・ドロップオフになっていますのでそこからタクシーでホテルに向かいます。

まとめ

私たちは海外で鉄道移動を結構活用します。

飛行機の方がフライト時間自体は短いですが、チェックイン締め切りが早めで拘束時間があり、空港は郊外になりがちなのでDoor to Doorで見た場合、時間はたいして違わないことが多いです。また座席が広めなのと車窓が楽しめるのもメリットの一つです。チケットの入手が鉄道会社毎に異なり、発券の要否など乗り方の確認が多少面倒ですが、個人旅行の移動手段&1つのアクティビティとして有効な手段と思います。

世界の車窓から、いかがでしょうか?

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