2016年のパリは、羽田 → パリ → ヨハネスブルグのトランジットを利用した「1DAY弾丸旅行」でした。テーマは「パリでしか買えないスイーツを買う、ついでに観光も」という欲張りなものです。
買いものリスト(優先順)
この後アフリカ → 中東と旅しますが、4年ぶりのパリということで大荷物になるのは覚悟でいっぱいです。特に日本では買えないものを優先します。
- フランソワ・プラリュのプラリュリンを買う
- パトリック・ロジェのチョコレートBOXを3つ買う
- ポワラーヌの田舎パンを買う
- ボワシエのボンボンとペタルチョコレートを買う
- アラン・デュカスのチョコレートを買う
- ミッシェル&オーガスティンのサブレを買う
- マリアージュ・フレールの紅茶を買う(日本で買うより安い)
- ルイ・ヴィトンのボストンバッグを買う(日本で買うより安い)
- ポワラーヌをホテルの部屋食にするためのバターやチーズを買う
観光リスト(優先順)
買い物リストに比べれば数は少ないです。力点が分かります。
- サント・シャペル教会(パリで一番のステンドグラスを見る、約30分)
- マレ地区散策、ポンピドゥーセンター(外観のみ)
- パリ世界遺産登録の建築群(市庁舎、ノートルダム寺院、ほか外観のみ)
- オルセー美術館(まだ行ったことないので行く、約1時間)
事前準備 ~作戦立案~
滞在時間は、パリシャルルドゴール空港(CDG)に12:50着でヨハネスブルグ(JNB)行きは23:25発の10時間です。ただし、ヨハネスブルグへはオーバーナイトフライトのため早めに空港に戻りラウンジでシャワーを浴びなければなりません。入出国の手続きや市内までの移動等を考えると20時には空港に戻ってきていたい、とすると市内で遊べる時間は14時~19時で5時間程度しかありません。CDGは市内から意外と遠いんですよね・・・
パリは2010年と2012年に続き3回目となり、ある程度の土地勘もありますので、それでも上記のお買い物もなんとかなるかと準備しました。
弾丸プランの立て方
手順としては、まず、Googleのマイマップに、買いたいものが売っている場所(支店や取り扱いデパート)をアイテムごとにアイコンを分けて打ち込みます。各ブランドのWEBサイトの取扱店舗一覧でアクセスしやすそうな場所を選ぶのと、大型デパートやモノプリなどで商品の取り扱いがあるかを調べます。そして、観光地も優先度が分かるように追加しておきます。
次に最新の路線図(今回はRERとMetro)を入手します。毎回使っているのはこちらのRERの路線図です。PDFでダウンロードできるのが便利です。
https://www.ratp.fr/en/plans-lignes/plan-metro
最後は、プロットしたルートをGoogleマップでルート検索(経由地を追加、追加…で順序を入れ替えたり)すると、徒歩の距離と所要時間が分かります。
弾丸旅には「荷物預かり(Left Luggage)」が必要
今回、大きいスーツケースはヨハネスブルグ空港までスルーチェックインなのですが、パリ発のオーバーナイトフライトがあるため、着替えや化粧品(意外と重い)などを小さいスーツケースで機内持ち込みにしています。
当日は雨が降ると言う予報もある中、スーツケースを引きずって駆けずり回るのは避けたいため、どこかに預けたいところです。海外では日本のようにコインロッカーはありません、パリの場合は、幸い空港に荷物預り所があるのでそちらを利用することとしました。もう一つの選択肢としては、オペラ地区のJCBラウンジでの手荷物預かりサービスがあります。JCBカード保有者は無料で使え便利ですが、17時には閉まってしまうため、19時ギリギリまで買い物&観光する場合は活用できず、残念です。
https://www.jcb.jp/ws/plaza/lounge_paris.html
パリ弾丸観光&買い物ルート
Google検索やGoogleマップを使って出した最適ルートは以下のようになりました。電車が点線で、実線が徒歩移動ルートです。紫色も緑色も約2.5km程度、ゆっくり歩いて40分くらいです。空港からパリ市内へのルートは、時間重視でRER B線一択。買い物ポイントに近いRER B線の駅は限られるため、シャトレ・レ・アル駅からの動線で検討。
スケジュールのイメージです。
予定時刻 | スケジュール |
---|---|
13:00 | CDG空港で手荷物を預ける。 |
14:00 | シャトレ・レ・アル駅からマレ地区を散策しながらプラリュリン(ピンクのパン)を買って、サント・シャペルでステンドグラス見学。 |
15:00 | RER C線でオルセー美術館へ移動し1時間くらいでちゃらっと見学。 |
16:30 | セーヌ川やチュイルリー公園で休憩がてらプラリュリンで腹ごしらえ。 |
17:00 | 最終地オペラ地区に向かいつつマドレーヌ寺院前のパトリック・ロジェでチョコレートを購入。 |
17:30 | オペラ地区のプランタン「ボワシエ」でスイーツ、「マリアージュ・フレール」で紅茶、「ヴィトン」で鞄を購入。 |
18:30 | オペラ地区のギャラリー・ラファイエット・グルメで「ポワラーヌ」のパン他を購入。 |
19:00 | RER A線でシャトレ・レ・アル駅まで戻り、再びRER B線で空港へ。 |
20:00 | CDG空港着、手荷物をピックアップしてチェックイン。 |
非常に忙しいです。。。
パリ5時間で満喫大作戦!
いざ、時間通りにパリについて実践です。
パリ到着後、最初のミッション
まずは、手荷物を預けて身軽になること。
パリ市内へ向かうRER乗り場の上のフロアに手荷物預りサービスがあります。はじめスーツケース屋と間違えてスルーしちゃいました。料金は12時間14ユーロで、コインロッカーの発達した日本の感覚だとめっちゃ高いですが・・・やむを得ません。
預けて、チケットを買って、すぐ先のエスカレーターを下りるとRER乗り場です。
14:30 散策開始
いきなり予定時刻より30分遅れていますがパリ市内に到着です。雨の予報でしたが、晴天、逆に暑いくらいでした。初めてのマレ地区ですが、思ったよりキレイでお洒落です。
駅を出たら、真っすぐにフランソワ・プラリュのお店を目指します。自分の位置と方向が分かるGoogleのオフラインマップが大活躍です。ポンピドゥーセンターの横も通り過ぎます。独特の外観が有名ですが、広場で気持ち良さそうに過ごす人たちがパリっぽいですね。
10分ほど歩いて、赤い日除けが目印のこちらのお店にドキドキしながら入店。
日本人の店員さんもおられましたが、別の日本人のお客さんに対応されていました。事前に買うものを決めていたのでもう一人の店員さんにお願いしました。プラリュリンの小さい方を3つ!と決めていたのですが、店先で見つけたピラミッドというカラフルなチョコのセットも衝動買い。プラリュリンには1つ1つにリボンをかけてくれます。それでも約5分で店を後にしました。買物ミッション1つクリアです!
道端で我慢できずにプラリュリンをむしゃむしゃ。
このビビットなピンクに最初は驚きましたが、身体に悪いものではないとのこと(カロリーの観点ではあまり良くないでしょうが)。フランソワ・プラリュが銀座の三越から撤退して以来、日本では食べられないブリオッシュです。
プラリュリン初めての私(旦那)と奪い合うように食べてあっという間に半分に・・・
15:00 シテ島
パリ市庁舎前にやって来ました。
【世界遺産】パリのセーヌ河岸の構成要素の1つです。広場は私たちのあるあるイベント開催中で写真が上手くとれませんでした。なかなか立派な建物でした。
セーヌ川にかかる橋。何から何まで絵になります。
橋を渡って少し進むと…有名なノートルダム寺院です。こちら、2019年4月に火災で大きな被害を受け今現在復旧中です。
ノートルダム寺院は、2012年に入っているので今回は外観だけ(並んでなければ塔にのぼろうと思ってたのですが、やはりこの日も大行列でした)。
サント・シャペル教会
今回の目的は、少し戻った広場の奥に見えるこちら左前方の尖がり屋根のサント・シャペル教会です。ちなみに正面の建物は裁判所になり、これも世界遺産構成要素の1つです。
思ったよりも並んでいましたが、これだけは絶対に見るつもりで来たので諦めずに並びました。パリで一番のステンドグラスと言われるその素晴らしさは…圧巻の一言。
見るところ(部屋数)は2か所くらいしかないのですが、見れば見るほど溜息がでるようなを眺めて、あっという間に予定の30分が過ぎてしまいました。後ろ髪を引かれながら教会を後にします。
RER C線に乗るための駅前は、駅名と同じサン・ミッシェル広場。正面にあるのはドラゴンを退治した像だそうです。
16:00 オルセー美術館
サン・ミッシェルからRERで3分、地上に出れば「オルセー美術館」に到着です。3日くらいかかると言われているルーブルを3時間で見た私たちですので、オルセーも1時間程度で見れるだろうと思っていたのですが。。。
入るまでに1時間以上かかりそうな大行列にお手上げ。残念!また次回!
オルセーを断念したことで、30分押しから30分の貯金ができたので、オルセーを右に眺めながらセーヌ川に架かる橋の上のベンチで少し休憩します。晴れていますが心地よい風が最高です。
こちらは反対側、グランパレとプチパレが見えます。これらも世界遺産構成要素です。
今回の弾丸ルートは、遠くに見える建物も入れると、パリの世界遺産構成要素24個中19個くらいは制覇できます。
16:30 Patric Rogerに向けて出発
15分くらい景色と川の流れと雰囲気を楽しんだら、チュイルリー公園を通り抜けてパトリック・ロジェへ向かいます。チュイルリー公園のコンコルド広場側には、観覧車が出来ていました。遠くにエッフェル塔が見えますね。
Patric Roger
こちらの緑色が目印。日本にはお店がないのでパリに来たら絶対買いたいものです。
2012年にチョコラティエ巡りをした結果、私たち二人とも意見一致で大絶賛の「感動があるチョコ」です。これを食べたら、他のチョコが物足りなく感じてしまうほど。しかも、同じレベルのチョコを日本で買うのに比べて、ここで買うと相当リーズナブルに買えます。
これだけ入って35ユーロ(2016年当時のレートで約4,000円)。しかも箱の底には一枚の大きい板チョコが敷かれています。その上に、スペシャリテのドーム型が4粒(これだけで2,000円近くしますよ)、オレンジピールが3本、31粒のチョコ。え、一粒いくらなん???って感じです。3箱購入。2つ目の買物ミッションクリアです!
パトリック・ロジェのマドレーヌ支店は本当にマドレーヌ寺院の真ん前です。
大好きなマドレーヌ寺院も観光できちゃうので、一石二鳥です。カッコいいですよね、中は以前入りましたので、外から見るだけで次へ急ぎます。
17:00 プランタンでお買い物
オルセー美術館を諦めたため、予定より早めにプランタンに到着です。
WEBサイトではプランタンの2階にあるとなっていたお菓子売り場が工事中…。
で、色んな人に聞きますが、みんな適当に答えてくれるので情報がバラバラ。最終的に7階に臨時の売り場があると聞いて行ってみたのですが、ボワシエさんが見当たらず。マリアージュ・フレールはあったのでそれを買って店員さんに聞いてみるも、しらないと言われ…。買い物ミッション、ここに来て失敗!
ボワシエの店舗はパリ中心部から少し離れているので、プランタンで買えると喜んでいたのですが、、、仕方ないです。(参考:2018年3月に再訪した際は、プランタンがリニューアルされていて、8階にちゃんとチョコとボンボンはありました。)
その後、前日の円高を受けて、急遽ヴィトンでボストンバッグと更についでにiPadケースを購入。ヴィトンで冷たい紅茶を頂き、免税手続きもしたら、意外と時間がかかってしまいました。
18:30 ギャラリー・ラファイエットでお買い物
ラスト30分!最後はやっぱりギャラリー・ラファイエットのグルメ館です。
日本のデパ地下のイメージよりはスーパーに近い感じです。
でも広いので、全ての棚をチェックするのは集中力を必要とします。日本でも買えるもの、お得感の無いもの、有名じゃないものは除外して、全棚をサーチ。知らなかったものは後で調べるために写真を撮りつつ、目的のポワラーヌのパンを探して一周。…あれ、見つからなかった。もう一周…ないッ!!
残り時間が5分になったので、諦めてレジ横で待たせていた私(旦那)に合流。
うなだれる私に旦那が「これは?」と指さしたのが、なんとそこにあったポワラーヌ専用の棚!しかもパンはラスト1袋でした!(写真はラストを確保した後の棚)
サブレも美味しいとのことなので一緒に購入。
パンは、こんなに要らないだろうと文句を言われつつも、東京の高島屋ではホール7,000円のパンです。ハーフサイズが3ユーロ(約350円)なので迷わず購入しました。無事、最後のお買い物ミッション成功です!
後は、部屋で食べる用にパンと合わせるバターかチーズをささっと選びます。手に力が入る私(嫁)をとられていました。
アラン・デュカスは見つけられませんでしたが、ミッシェル&オーガスティンのサブレも買えました。(※アラン・デュカスは、一つ上のフロア(1F)にショップがあったようです)
19:00 空港へ
ジャスト19時にRER A線の駅のホームに辿り着きました。必要最低限は達成できて恍惚の表情。
RER C線は治安が良くないという評判もあるため、パンとチョコを抱きかかえて守り抜いて無事、空港に到着しました。
まとめ
購入必須のアイテムを中心にしても、パリ市内は観光地が集中しているので、店から店へ歩くだけで楽しめます。パリは今後もトランジットで使うことも多いと思うので、空港で手荷物預かり所を見つけられたのは良かったです。オルセー美術館には、今回も縁が無かったですが、サント・シャペルを開拓できました。弾丸旅でしたが時差ぼけにも気付かないくらい充実した時間が過ごせました。
ラウンジでシャワーを浴びて着替えてさっぱりしたら、パリで買ってきた食べ物をヴィトンのボストンバッグに詰め込みます。このバッグはプライスレス、弾丸パリの思い出がいっぱい詰まっています。
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