コロナの終息がなかなか見えない状況の中で海外旅行のよさを再認識しています。そんなこともあり、ちょっと前になりますが2015年に行って来た中欧陸路1,400kmの旅行記を思い出しつつ書き記そうと思います。

最新情報という点ではあまり役に立たないかと思いますが、ヨーロッパ内で特に有効な陸路での移動を最大限に活用したプランニングの事例として、またトランジットを逆手にとって、おまけで趣の異なる都市観光を2箇所きれいに組み込めた部分などExtremeな旅程になったかと思います。

Etihad勢力の拡大

2015年当時、UAEアブダビ首長国の国営航空会社エティハド航空は、潤沢なオイルマネーを使って自社就航都市を拡大するとともにM&Aで複数の海外の航空会社を傘下としブイブイ言わせていました。そんな一気に拡大させた路線のアピールなのか、増えすぎた席数を埋めきれなかったのか分かりませんが、傘下航空会社の路線を含めかなりお得なセールを時々行っていました。

2015年の夏の旅行を検討し始めたその年の2月、ちょうど良いタイミングでエティハドのセールが開始、ヨーロッパであれば大体どこでも諸経費込みで20万円前後、前年までと比べるとちょっと値上がりしましたが、ゴージャスな機材とサービスを考えればリーズナブルとも言えます。

さて、ヨーロッパのどこに行くか、、、その年以前フランス、ベルギー、スペイン、イタリアといった西〜南側と、エストニア、ラトビア、フィンランド、ロシアといった北東〜東側は行っていましたが、真ん中のドイツ周辺は行っていない(オーストリア除く)。ということで、私(嫁)が行きたかったドイツのノイシュバンシュタイン城と、私(旦那)が興味を持っていたハンガリーのブダペストに行こうということになりました。

エティハドは傘下航空会社を踏まえるとほぼ主要な都市には、就航している感じでしたので、ミュンヘンINのブダペストOUTで考えました。

中欧内候補地の検討

ノイシュバンシュタイン城の最寄りの都市としてはミュンヘンになります。ミュンヘンからブダペストは実は650km(東京から岡山くらい)しかなく、十分1日で移動できる距離ではあります。とはいえ1週間くらいの滞在期間で考えるとその2都市だけではもったいないので、周辺の他の都市の組み込みを考えました。

チェコ:プラハ

1番に候補に上がったのが、チェコのプラハ、ミュシャのステンドグラスなどが有名なプラハ城の聖ヴィート大聖堂やカレル橋、ティーン教会など観光資源が豊富なのに加え、物価も安いのが魅力です。ちょうど当時季刊誌「CREA Traveller」の2014年冬号でプラハを特集していて、魅力的な写真や情報を得ていたことも大きな理由です。

ミュンヘンからプラハは距離として400km弱、鉄道もしくはバスで4時間強で移動できます。出口のハンガリーとは逆方向に進むことになりますが、プラハからブダペストは、オーストリアのウィーン、もしくにスロバキアの首都ブラチスラバを経由して7時間程度で移動できます。

オーストリア:ザルツブルク

ミュンヘンから140km南東、電車で1.5時間、今でこそオーストリアの都市ですが、オーストリアの首都であるウィーンからは300km離れています。距離的にも、文化的にもドイツバイエルン州に近い小都市です。モーツアルトが幼少期を過ごした街、「サウンドオブミュージック」の舞台となった街として有名です。標高400mの山間の都市ですので夏でも涼しく過ごしやすいというのも魅力的です。

オーストリア:グラーツ

オーストリア第二の都市で街の中心は歴史地区として世界遺産にも登録されています。ウィーンよりの南側で直接ブダペストに抜けられれば面白いルートになり得たのですが、交通はちょっと貧弱、長距離バス以外では、結局ウィーン経由になってしまうのは残念です。

ドイツ:ドレスデン

プラハから150km、2時間北上したところにあるドイツの都市で、駅近に歴史的建造物が残っており、陶器のマイセンもこの近くということで有名です。非常に魅力的な街ですが、ブダペストからはプラハを超えてさらに離れるということで、組み込むとなるとちょっと忙しくなり過ぎそうです。

といったあたりで検討しましたが、最終的にプラハが旅のバリエーション的にもバランスが良さそうということでプラハに決定しました。

中欧1,400kmの旅ルート

ドイツ:フランクフルト

当初はミュンヘンINで考えていましたが、最終的に手配するとなった段階で、アブダビ → ミュンヘン便のセール運賃は売り切れ、、、急遽到着都市を変更する必要が出てしまいました。

とはいえ、ミュンヘンからプラハ → ブダペストへの流れはかなりいい感じにまとまっていましたので大幅な変更はしたくないところです。ということで、当日夜までにミュンヘンに到着できる都市でフライトに空きのある都市ということでフランクフルトになりました。せっかくなのでフランクフルトもちょっと観光したいという欲が出て、14時にフランクフルトに着いて、レーマー広場やニュースでよくみる欧州中央銀行のユーロマークなどを見て19時発のICE(ドイツ国鉄の新幹線)で3時間ミュンヘンに移動することとします。

ドイツ:ミュンヘン

ミュンヘンから1日はメインの目的地であるノイシュバンシュタイン城のあるフュッセンに日帰りで遠征。フュッセンはミュンヘンから片道2時間、そこそこかかります。フュッセンでは、他にホーエンシュバンガウ城もありセットで訪れるのがパターンになっています。フュッセンの街自体もなかなかの雰囲気ということでちょこっと散策してみたいところです。ミュンヘンからのルートには、ヴィース教会というロココ様式のメルヘンチックな教会があるのですが、個人旅行で訪れるのにはちょっと不便、、、時間のロスが大きいので今回はパスとしました。それらを全て網羅した1日現地ツアーなどあれば活用するのも手かと思います。

ミュンヘン自体は、私たちは特にお酒はほとんど飲まないのでビアガーデン不要、BMWにも興味はあまりないということで、レジデンツ、マリエン広場、市庁舎あたりで、、、それほど見るべきスポットはありません。せっかくのドイツなので、ドイツ料理であるヴァイスブルフトという白ソーセージ、クリスピーに焼き上げた豚のすね肉料理シュバイネハクセ、プレッツェルなどが楽しめれば十分といった感じです。

最終的にミュンヘンは2泊、フランクフルトからの到着も、フュッセン往復もミュンヘン駅、最終日のチェコ行きのバスステーションもミュンヘン駅近接ということでホテルはミュンヘン駅至近のロッコフォルテにしました。

プラハ:チェコ

当初は立ち寄りのつもりでしたが調べてみると見所満載、出来上がった時にはここがメインになってしまいました。教会や旧市街などの見所とともに、物価が安く、行ってみたいレストラン、B級グルメも盛りだくさん、どちらかというとそれら食事を組み込むために滞在日数が必要ということで最終的に3泊としました。

プラハのホテルは、どこも便利ですが、キャッスルサイドにある1300年の歴史ある元修道院をリノベーションしたオーガスティンホテルにしました。プラハでは比較的ゆっくり、中庭での朝食なども楽しみの一つです。

ウィーン:オーストリア

ウィーンは2010年の新婚旅行の時に訪れて大変気に入った都市です。チェコからブダペストに行くのにここウィーンを経由するのでちょこっと立ち寄ることにしました。ウィーンには11:00に着いて16:00にブダペストに向けて再出発、約5時間の滞在です。

ここでは旧市街散策に加え、牛肉の煮込み料理であるターフェルシュピッツのランチとザッハトルテ調達が目的です。

ブダペスト:ハンガリー

チェコに3泊することになってしまい、こちらもミュンヘンと同じく2泊に、ウィーンから19:00に着いて、その晩はマーチャーシュ教会でのコンサートを鑑賞します。翌日は丸一日ありますが、最終日は朝一でフライトですので実質1.5日の観光です。時間もないことと、見所はマーチャーシュ教会、ドナウ川&鎖橋、国会議事堂あたりということで、教会隣接、部屋から川、国会議事堂が眺められるヒルトンのドナウビュールームとしました。

トランジットでプラス2都市

往路は、東京成田 → アブダビ(UAE:アラブ首長国連邦)→ フランクフルトで、アブダビでのトランジットは4時間20分、着いてからが忙しいので空港でゆっくりしておきます。

復路ですが、エティハド自体はブダぺスト便はありません。が、当時傘下企業として、エアセルビア、アリタリアーイタリア航空(今現在は離脱)を有しており、ベオグラード経由、ローマ経由でのアブダビ行き、あとはこれは当時から提携かと思いますがブリュッセル航空(今現在はルフトハンザ子会社)のブリュッセル経由が選択できました。普通の人であればめんどくさいと思うかもしれませんが、ストップオーバー付きの私たちには好都合で、めいっぱい活用させていただきます。

逆にストップオーバーに時間を十分割り当てたために、中欧での滞在を7泊に抑えたとも言えます。

ローマ:イタリア

ローマ、ベオグラード、ブリュッセルからの選択はかなり迷いました。結果的にフライトスケジュールと寝られる機材も重視しローマを選択しました。ブリュッセルは2012年に行ったことあり好きな都市です。ベオグラードは行ったことないので逆に行ってみたかったのですが、また・・・

ローマは2010年に訪れていますが大物だとパンテオンに行きそびれていてその穴を埋めるのにちょうど良い機会です。ついでに「全ての道はローマに通ず」のアッピア街道と最初のマイルストーンを見にいくことにしました。

ブダペストからローマは、ブダペストを7時に発つ便で9時前にはローマ着です。ローマ発は22時前、丸一日観光できます。また、ローマからアブダビ便は、5時間50分のオーバーナイトフライトでそんなには寝れませんがフルフラットですので、翌日のアブダビ観光に備えます。

アブダビ:UAE(アラブ首長国連邦)

ローマからの夜行便で朝5:30に到着します。初の中東、アラブといえば砂漠、この日は朝8:00からのデザートサファリツアーに参加します。砂漠のロッジでブランチを取りラクダに乗り昼過ぎにはアブダビ市街に戻ります。午後は、モール、シェイク・ザーイド・グランド・モスクあたりを観光して空港に。アブダビから東京行きは、22時発、こちらはフライト時間も10時間あり、フルフラットですので睡眠時間も取れるかと思います。

まとめ

2015年夏の旅は、全行程10泊11日の旅行で、訪問国6カ国、都市数は8都市とその情報だけだと忙しい感じですが、主要な滞在都市ミュンヘン&フュッセン、プラハ、ブダペストで、それぞれ2泊以上の連泊になりますのでそこは比較的無理のない旅程となっています。

フライトの関係で付けざるを得なくなったフランクフルトと、プラハからブダペストの間に立ち寄るウィーンはまあどうにかなるでしょう。

ブダペストからの帰路でオーバーナイトフライト2連続で、前回やり残したところを巡るローマ1日観光と、人生初めての中東、砂漠を訪れるアブダビ観光はちょっとタフな感じです。

全体として10泊しますが、そのうち3泊はオーバーナイトで機内泊、特に復路は2本連続とちょっと攻めた旅程となりましたが、結果的には余裕でした。ビジネスクラスで多少高めに払っても、フルフラットの快適な睡眠環境と、シャワー&軽食のラウンジアクセスで快適性を確保しつつ、移動時間と宿泊コストの節約効果を十分に引き出した旅行となりました。

 

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