大足観光 〜大足石刻 (後編) : 北山石刻&市街地でのランチ〜

北山石刻への移動

北山石刻は、市街地から北に2km程度の位置、宝頂山石刻からは市街地を経由してのアクセスになります。

是非、観光客向けに宝頂山石刻 ⇄ 北山石刻間の交通アクセスを用意してほしいところですが、2014年当時は少なくとも何もありませんでした。宝頂山石刻の前にタクシーはおらず、白タクの値段は100元(1,900円弱)と高め、しばらくタクシーを待っていましたが全然来る気配はありません。他に観光客も少なく結局白タク側からも値下げがあり、60元(1,200円弱)で妥結です。

どうもこの日は観光客は少なめ、ワゴン車で席に余裕があるため、現地の女の子2名も呼び寄せて相乗りになりました。彼女たちの運賃は私たちからの収益でほとんどかかっていないようです。彼女たちにとってはそんなメリットもありますが、大足では珍しい日本人に興味津々のようで移動中簡単な英語で2、3会話して過ごします。

で、鞄をガサゴソ、何をしているのかと思ったらお菓子を大量に振る舞ってくれました。言葉もろくに通じず、環境的にもアウェー感のある中で、ほっこりとありがたいです。

私たちはほぼ手ぶらでしたので、お返しできるものもありません。こうした時のためにも日本のお菓子などをちょっと持っておくことは重要だと感じました。

北山石刻

そうこうしていると北山石刻に到着です。宝頂山石刻に比べると入り口もこじんまりです。私たちはすでに共通券を買っているのでチケットを見せて入場です。

宝頂山石刻のように広大な敷地を歩かされることはありませんが、こちらは高低差が結構きつめです。

石刻が作られた時期は、宝頂山石刻が12世紀後期なのに対して北山石刻は9世紀〜12世紀と古く、風化が進んでいるためか木製の屋根で保護されています。色はほとんど落ちちゃっている感じですね。

そんな中にいくつか見どころと言われている彫刻が分散しているので、見落とさないように見て回ります。

数珠手観音窟

これが一番の見どころという数珠手観音様です。

他の像に比べてサイズも小さめで地味ですが、穏やかな表情、姿勢と微妙に笑っているように見えるのはアルカイックスマイルっぽいとも言えますがちょっと時代が違いますかね。色は、グリーンが一部残っています。カビじゃないですよね?

孔雀観音窟

そして孔雀になります。宝頂山にもいましたがこちらは石窟が深く、壁際には細かく像が掘られています。北山石刻全体で5,000の像があるということです。ここまで細かく掘っているのであれば頷けます。

こちらは深い位置に作られていることもあり色がかなり残っています。観音様自体の金色、光背?にも孔雀の羽を広げたような青の斑点が見えます。

水月観音窟

その他、水月観音も状態が良いです。背後の作り込みや片膝を立てている姿、周囲の人のサイズ感があっており全体としての構図も優れています。

なんとか、宝頂山石刻、北山石刻と満喫しました。北山石刻には駐車場にタクシーがいたのでタクシーで街中に帰りました。

大足市街

大足市街に戻ったのは15時前でした。北山への移動の中で現地の子に貰ったお菓子を少し摘んでいるとはいえだいぶお腹も空いてきました。適当な食事処を探しつつ散策します。

八面来

繁華街でお店はいろいろありそうですが時間が中途半端だったためか空いているところはかなり少なめです。結果的にこちらのお店にすることにしました。前年の雲南省昆明で食べておいしかった米線(米の麺)ということと、歩道のテーブルがオープンな感じで中国っぽいので。

英語も当然日本語も通じませんので数少ない中国語で分かる牛肉麺(ニューローメン)を2つオーダーです。金額も壁に掲げられており明瞭会計なのもありがたいです。ご当地価格で8元(160円)!でした。

その割に十分なボリュームでした。さすが重慶ということでスープは辛そうな感じです。一方でパクチー盛りだくさんで、南部の影響を受けているのも感じます。

私(旦那)はパクチーはあまり得意ではないですが、辛いスープと合わせるとあの独特な香りは穏やかになり爽やかさが強調され、辛さとのバランスよく美味しく食べられました。プリプリの米線も久しぶりで絶品でした。ただ、牛肉はかなり固いです。これはまあ8元だからしょうがないですね。牛肉は多少お残しですがスープは最後まで止まりませんでした。

お店の人は、当初珍しい外国人に大丈夫かと不安げでしたが、モリモリ食べているのを見て安心したようでした。

食事の後は、バスターミナルまで戻ってきました。大足でのミッション完了、重慶に帰ります。

まとめ

宝頂山から北山への移動は当初タクシーを待ちましたが、なかなか来ず白タクでの移動となりました。おそらく外国人価格なのでしょうが1,900円ということでまあ許容範囲です。そのミニバンの中では現地の素朴な高校生からお菓子をもらいました。日中韓は、政治的には何かと対立が強いですが、国民レベルでは仲良くできればと思います。

そして、北山石刻は、宝頂山に比べると規模はコンパクトで見てまわりやすいです。ただ、地味ですので見どころ、すごさが分かりにくいというのもあります。どちらかというのであれば宝頂山石刻をおすすめします。

街でのランチですが観光客にとっては難易度が高いです。日本語、英語はほぼ100%通じません。中国語のメニューから注文できる、Google翻訳を使って翻訳できる程度の対応が必要になります。ただ、日本人は漢字を使っているぶんアルファベットのみの欧米人よりは難易度は低めとも言えます。

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