中国新幹線CRH D5105 (重慶北 → 成都東) 乗車記 ~朝のタクシー利用は要注意~

重慶に3泊した後は成都に向かいます。成都の目的はパンダと麻婆豆腐ですね、三国志時代に蜀の首都だったという視点もあるようですが歴史はからきしダメで・・・

また、メインの目的地だった重慶から中国新幹線CRHで簡単に行けるというのも選択理由の一つです。重慶と成都の都市間距離は300km程度、所要時間は2時間ほどでアクセス可能です。

予約方法、チケットの入手方法

中国新幹線のチケットは2022年時点ではインターネットで簡単に手配出来ます。最新の購入方法はこちらを参照ください。予約番号が取れたら当日にカウンターでチケットに引き換えます。

2014年当時はこの予約発券に対応しておらずかなり面倒でした。中国最大のOTAであるCTrip経由で買うことはできますが、磁気チケットの受け取りが必要な一方で海外への配送は不可というのが外国人が購入する時の障壁でした。中国新幹線はかなり人気があるので満席で乗れないのは困ります。結局このときは滞在先のヒルトン重慶に配送する形で手配しました。

そして、ラウンジでゆっくりしているときにそのチケットを無事受け取れました。中国の物流民営企業でよく見かける順豊エクスプレス(SF Express)を活用できてちょっとうれしい。大きなレターパックにチケットが裸で2枚だけ入っていました・・・

ホテル → 重慶北駅

そして、出発日の朝食の時、ラウンジの担当者と郵便物は受け取ったかといったかという確認がありました。内容物は新幹線のチケットでこれから新幹線に乗って成都に移動するといった会話になりました。

タクシー手配

そして、何気なしに「この食事の後、このままチェックアウトして駅までタクシーで行くつもり」と伝えると、搭乗便の時間を聞かれスタッフがガヤガヤし始めました。時間はまだまだ余裕があると思っていましたが「すぐに出た方がいい」とのアドバイスがありました。出発しようとするとみなさんどうも心配そうな表情をしています。エレベーターを降りるときには、そのうちの1人が一緒に来てくれることになりました。

まず、ホテル前にタクシーがいない・・・通りまで出て行って捕まえてくれます。(旗の下のひと)

そして、捕まえたタクシーの運転手となにやら言い合っています。中国語なので分かりませんが、嫌がる運転手を強めの口調で押し切る形で、私たちにも早く乗っちゃえ的なサインを送ってきます。

重慶の橋は通勤ラッシュで大混雑

向かっている途中で分かりましたが、朝8時過ぎの時間帯は、重慶は通勤ラッシュで全体的に渋滞気味、そして、ホテルのある渝中区から重慶北駅に向かうには、嘉陵江を渡る必要があります。そして、この橋の合流が究極激しい渋滞でした。戻りもあるのでどうもタクシーは橋を渡るのを嫌がりがちのようです。

もし、自分達で対応しようとしていたらこれは捕まえられなかったかもしれません。大変な交渉をしてくれていたのでチップは多めに渡しましたがそれ以上に感謝でした。

結局、橋を渡るまでの1kmで20分、、、

これが、渋滞の原因になっていた橋です。橋に入ってからはスムーズに流れなんとか間に合いました。

重慶北駅

といった経緯で急いでいたので駅舎の写真を撮っている余裕はありません。先述の通り、チケットはすでに手にしており発券も不要ですので、セキュリティを通ってすぐに待合スペースまできました。ここまでくれば一安心です。それにしても危なかった・・・

大きな荷物を持っているときにタクシーは便利ですが、こうした状況までは気が回りませんでした。ヒルトン重慶から重慶北駅は地下鉄で1本ですので朝の時間帯などは地下鉄を使った方がいいかもしれません。

さて、10分前になりプラットフォームへのゲートがオープンしました。私たちもゲートに向かうことにします。

D5051便

車両は和諧号で、日本の新幹線700系の面影があります。

1stクラスシート

格安なので1等車(1stクラス)にしました。ちなみに料金は116元(2,200円)です。

内装も日本の新幹線と違いはなくあんまり面白くないです。1stクラスは、日本の新幹線でいうグリーン車で、シート配列は2+2の横4席(2等車は2+3で横5席)です。

車内の照明もグリーン車と同じく暖色系で落ち着きます。車両前後のオレンジ色の電光掲示板もまるっきり一緒ですね。

大きめの肘掛けもフットレストも見覚えがあります。床がカーペットではないところが唯一かつ大きな違いでしょうか。ただまあ清掃を考えるとカーペットよりもフロアタイルの方が清掃しやすいですから、汚されやすい中国ではその方がいいでしょう。

眺め:重慶 → 成都

中国中西部の山の中を通るということで、途中パンダなど見られるかとも思いましたがそこまで山の中ではありませんでした。せいぜいアヒルを飼っている農家くらいでした。

道中ずっと霧がかかっておりパンダがいそうな幻想的な雰囲気でした。

成都東駅

成都についても霧でした・・・

この感じだと視程は300mもない感じでしょうか。この中をかっ飛ばされていたと思うと若干怖いですね。。。

まとめ

中国新幹線は乗り方が日本の新幹線とは異なります。まず、チケットがないと駅構内に入れないこと、構内に入るには手荷物検査があること、出発時間の直前にならないとプラットフォームに降りられないことなどが特徴です。この時が初めての中国新幹線でしたので、結構下調べをし、チケットに関しても事前購入してホテルで受領するなど準備万端でした。

一方で、当日の移動に関してはタクシーで!と簡単に考えていましたが、重慶の朝ラッシュ、特に橋の混雑をタクシーが嫌がると言ったところまでは気が回らず、ホテルのスタッフのアドバイス/ヘルプがなければ乗り遅れていたかもしれません。それも自主的にやってくれたところに本当に感謝です。今現在の個人的な中国へのポジティブな印象醸成とともに、日本で困っている観光客に対してはできるだけ助けてあげようと感じたいい経験となりました。

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