Sapsan (サプサン) (サンクトペテルブルグ → モスクワ) 2nd Class乗車記

サンクトペテルブルク(SP)で3泊し、今回の旅のメインをこなしました。旅程も終盤に入りモスクワに移動します。2都市間は700km離れており、飛行機に加えサプサンという高速鉄道があります。

今回の旅行では、バス、船、高速鉄道と陸海での移動が多いので、ここも高速鉄道で移動することとします。ちなみに寝台特急という手段もありますが安くはないです。

Sapsan (Сапсан)

サプサンはロシア語で鳥のはやぶさを意味します。はやぶさ(鳥)は、水平飛行では100km/hですが、(獲物を捕らえる時など)高所からの滑空においては390km/hという記録もあるということです。で、こちら高速鉄道サプサンの最高速度は330km/h、定常運転としては250km/hということで、大幅に負けています。というか、ほとんどの高速鉄道は、はやぶさに敵わないですね。

製造は、ドイツのシーメンス、ベース車両はドイツ国内の高速鉄道であるICEと同じタイプで、ロシアの軌間1,520mmに合わせて調整されています。サンクトペテルブルクとモスクワの間700kmを3時間半〜4時間で結んでいます。

予約

ロシア国鉄のページから予約できます。ヨーロッパの鉄道チケットは、事前予約でかなり割引されることが多いですが、ロシア国鉄にはあまりそうした割引はなくそこそこお高めでした。とはいえ、モスクワ ⇔ SP間はかなりニーズがあるようで直前には満席になるため、予約は必須かと思います。

予約は公式サイトからできますが、査証が必要なロシアですのでチケット購入も多少厳し目です。外国人はパスポートの登録が必要で、実際検札時にパスポートも確認されますので、正しく登録しましょう。

今回は、SP7:00発、モスクワ11:00着の2等席で、一人当たりRUB 2,200(当時レートで6,600円)でした。座席はチケット購入時に指定できました。それが恐ろしいことに、、、運がいいのか悪いのか。。。

モスクワ駅(@サンクトペテルブルク)

ロシアでは目的地を駅名にしますので、サンクトペテルブルクでは「モスクワ駅」から発着します。

まずは、タリオンをチェックアウトして、モスクワ駅に向かいます。当時はタクシーは交渉制で面倒でしたが、荷物も多いのでバランスの良い手段として事前にバス路線を検証しましたが結局駅に辿り着けませんでした。そのアプローチは断念し、大荷物を持って地下鉄で向かいました。

タリオンからモスクワ駅までは距離はそれほどありませんが1回の乗り換えが必要です。そして、ロシアの地下鉄は結構深く、縦の移動がかなり大変です。

で、やらかしました・・・

降りる駅を一駅間違えました。再び潜るのはまた大変、一駅くらいなら陸路で行った方がマシだろうと判断しましたがこれも判断誤りでした。一駅でしたが駅間はそれなりに長く1km強ありました。そして、途中からスーツケースのキャスターがイカれ、20kgオーバーのスーツケースを半分持ち上げて移動する必要がありました。

出発の10分前、なんとかモスクワ駅に到着!ギリギリセーフです。

なんとか駅に到着するものの、停車プラットフォームが掲示と違う。。。あっちだよ、と教えてもらい、なんとか乗り込みました。ヘロヘロです。。。膝のガクガク具合が写真から見てとれます。

Sapsan 753AA

席について私(旦那)はHP 1、回復まで30分かかりました。

非常にニーズの高いサプサンですので、これに乗れていなかったらいつの便になっていたか分かりません。それを考えると恐ろしいです。ロシアも2回目、地下鉄もそれなりに慣れた時でしたが、その油断が一番危険ということを思い知らされました。

車内 : 2等席

レール幅は新幹線よりも幅広ですが、車体はそれほど幅を感じません。座席配列は2−2で横幅には余裕があります。照明も暖色系で落ち着いた空間でなかなかいいです。朝7:00の便でも満席で、日本の新幹線並み?以上?の需要があります。

そして、私たちの席の窓だけこんな状態でした。。。これ大丈夫なの・・・これから時速250km/h出すんだよね・・・

ちなみに2重窓にはなっており、ヒビが入っていたのは外側です。もし割れ落ちたとしても直接の被害はないとは思いますが。。

サービス

コーヒーのサービスがありました。これは確か無料です。奥の水は、HP回復のために買ったのかな???

私(嫁)は早速、昨晩買ったピローグで朝ご飯です。私(旦那)は、疲労し過ぎで食欲なしです。

世界の車窓から

長閑な景色の中を進みます。束の間の休息です。到着してからキャスターが壊れたスーツケースをどうするかを考えつつ・・・

到着間際には、共産圏っぽい集合住宅が見えてきました。窓ガラスも250km/hの高速移動でもなんとか持ちました。

レニングラード駅(@モスクワ)

レニングラード(サンクトペテルブルクの旧名)駅に到着です。この駅からレニングラード行きの鉄道が出るのでレニングラード駅という名称です。分かりやすい???

そして、ここは交通の要衝でもあり過去にも訪れたことがある場所です。キャスターが壊れて長距離移動が難しいスーツケースが文字通り「お荷物」ですが、この駅にはちょうど手荷物預かり所があります。隅で2泊分の荷物をボストンバッグに移し、お荷物は預けて身軽になります。

モスクワで2泊した後は、地下鉄&アエロエクスプレスで空港まで移動がありますがなんとかなるでしょう。キャスターが壊れたのが後半でよかったです。

ようやく身軽になり駅の外に出てきました。当時は2年ぶりのモスクワ、とんがり屋根の高層建築物群が懐かしいです、右側の建物が前回(そして、2017年にも)滞在したヒルトンモスクワレニングラードスカヤで懐かしいです。ただ、天気が良すぎてどんよりしたロシアの情緒がないですね。

今回の滞在ホテルは別のところをとっていました。前回はイベントで赤の広場に入れなかったこともあり、そちら近くにしています。ということで地下鉄で移動します。そして、このカムサモーリスカヤ駅の天井装飾は相変わらず美しいです。

まとめ

SPからモスクワに移動しました。慣れて油断しすぎて降りる駅を間違えるというかなり初歩的なミスを犯しました。さらに地下鉄が深いこともありリカバリーの判断も誤った感じです。東京の感覚では1駅程度であれば歩いた方が早かったりしますが、そこそこ距離がありました。なんとか10分前に駅に辿り着きましたが危なかったです。

そして、1.4kmの移動にキャスターが持ちませんでした。スーツケース自体は長い間使っていたので寿命はまあいいです。が、機動力を大幅に落とすことになりました。到着したレニングラード駅には荷物預かりがあったのでなんとか助かりました。必要なものだけボストンバッグに移しモスクワ2日間はそれでこなすことにします。

一方、サプサン自体は、2−2配列の快適でした。2等席でも6,600円とそこそこの値段ですが、コーヒーのサービスなどもあり高くはありません。ただ、私たちが予約した席のとこだけ窓ガラスがヒビが入っているという。。。最後まで割れることはありませんでしたが、おそロシア体験です。

所要時間は4時間という微妙さですが、飛行機での移動に比べると、空港アクセスの時間を考えれば早いとも言えます。これを活用すればモスクワから日帰りSP観光というのもなんとか実現できるとも言えます。ちょっと勿体無いですけどね。一つのアクセス手段として参考になれば幸いです。

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