サンクトペテルブルク観光 〜水の宮殿 ペテルゴフ宮殿〜

3泊とったサンクトペテルブルク(SP)滞在も本日1日を残すのみ。そして、前日、前々日はカンカン照りの暑い日でしたが、この日は朝からどんよりと小雨も降り涼しいロシアらしい天気となりました。街歩きの時にこうした天気の日になって欲しかった、、、この日に限って晴れた日が適しているペテルゴフ宮殿に向かいます。最終日ということで予定を入れ替えることもできず、、、これはちょっと失敗でした。

立地

ペテルゴフはSP中心地から30km程度とそこそこ離れています。とはいえ、かなり注目度の高い観光スポットですので、アクセスパターンはそれなりにあります。まずは、ネフスキー通りのグランドホテル近くのバスターミナルなど各所からバスが出ています。ツアーもあり、宮殿自体は大混雑ですので、もしかしたらツアーの方がチケット入手で並ばずに入れるかもです。

SP中心地からの船アクセス

定期船乗り場

そして、バス以外のアクセスとして海からジェットフォイルの定期路線があります。SP側のピアは、エルミタージュ近く滞在しているタリオンからも近いのでせっかくですのでそちらで向かうことにしました。バスに比べて路線も限られていますし、間違えにくい点で難易度も低めです。

ジェットフォイル

この右側の宇宙船のような船で向かいます。45分ということでそこそこ時間がかかりますが、30kmという距離を考えれば健闘している方でしょう。

席は自由席で一番後ろの席を確保しました。前方と同様後方も曲面の窓でちょっと見づらいですが楽しめます。

適当な時間で出発、左後方からついて来ているのが1隻。あれはどこに行くのだろう・・・

ヘルシンキ湾に出て天候の悪い中高速運転に移行しました。ジェットフォイルの本領発揮です。そして、こんな視界の悪い中で、、、まだそこにいるのか、、、事故るなよ・・・

なんとか事故らずにペテルゴフピアに到着しました。雨も小降りになりつつあります。ちなみに傘はホテルの玄関で貸してくれました。

ペテルゴフ宮殿

この宮殿はパリのベルサイユ宮殿の位置付けで離宮として作られました。郊外ですので敷地も広め、フィンランド湾を望む地に作られています。船でのアプローチでは庭園脇の専用の桟橋に到着します。

庭園

そして、宮殿本体よりも庭園の方が有名でその広さは奥行き400m、幅1.5kmくらいの広大さです。桟橋からかなり歩いて、ようやく宮殿が見えてきました。

広大な庭園の中で、こんな庭園があったり、

これはまた別の庭で花壇もかなりきれいにメンテナンスされています。

さらにはこういった森の部分もあります。加えてピンボケの中に妖精が見えます。

噴水

そして、このペテルゴフ宮殿の庭園の中で一番有名なのが、宮殿前のこちらの噴水です。

サイズが大きく水量も多く立派ですが、見所は電力、ポンプを一切使っていない点です。原理としては、引き込んでいる水源との勾配差による水圧によりこの噴水が作られています。根拠になっているのは階段状とセンターの噴水の高さが一定になっている点ですね。これらは同じ水圧がかかっており、引き込み元の水面の高さなんでしょうね。

近くで見るとかなりの水量です。これだけの水量を使うということで、水源は大丈夫なのか気になります。

宮殿のテラスまで上がってきました。下から見るのもいいですがテラスからの眺めもなかなかです。そして遥か彼方の桟橋と海がかろうじて見えます。

宮殿

宮殿は庭園とは別のチケットが必要でかなり混雑していました。そして私たち固有の事情ですが、この旅ではすでにかなりの文化施設見学をこなして来てきるのでもうかなりお腹いっぱい気味ということで、宮殿内部の見学はパスすることにします。

売店

と、納得しつつ宮殿付近を掠めると、かなり人だかりの出来ている売店がありました。確かにこの派手派手な傘はちょっと惹かれますが、日本に帰って使えないと冷静になって踏みとどまります。

水遊び用噴水

そして、名物になっているのがこの体験型の噴水です。こちらは柵の後ろのおじさんにより操作されており、最終的にはびしょ濡れにされます。基本的には子供用ですがそうでない方も結構はしゃいでいました。これも暑い日であれば多少やる気にもなりますが、肌寒い日で、この後も観光を続けるので見るのに留めます。

帰り道

大体1時間半、それそろ満喫しました。夏のこの時期はカルガモの子育ての時期であちこち集団がいました。最後の子は何を覗いているのかな???

と思いきや、この水溜まりを泳ぐのね。その結果、多少捲ってる、やるな・・・

帰りは多少天候も改善し、中心地近くには大型客船が停泊しているのが見えました。これは今となってはかなり多彩な客船群ですね。右からプルマントゥール、シルバーシー、コスタクルーズが2隻・・・当時のSPの人気が伺えます。

まとめ

8月の時期、日本の猛暑から離れて北欧を選択したのには避暑を兼ねているのも理由の1つです。ここまで猛暑続きで、ようやく小雨の灰色の天気で求めていたSPらしい気候になりましたが、この日に限ってアクティブを楽しむ訪問地でした。

ペテルゴフ宮殿は、パリ近郊のベルサイユ宮殿の位置付けで、距離的にも中心地から30kmとそこそこ離れています。ベルサイユは電車でのアクセスですが、こちらは船でアクセスできます。所要時間は45分で天気が良ければバルト海クルーズ?とも言える皇帝も楽しめますが、悪天候の中での超高速運転で、接近して走る別のジェットフォイルに危険を感じました。

そしてペテルゴフの見どころはなんと言っても広い庭園と、そこに組み込まれている噴水です。噴水は何ヶ所かありますが、ここの噴水は全てポンプを使わず、引き込み元との高低差のみで実現しているということが、高く評価されています。そして、体験型の噴水もありますが、悪天候で若干肌寒い天気でちょっと残念でした。ここだけは晴れた時に来たかったですね、またの機会に。

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